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「お誘いいただきありがとうございます」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説

「お誘いいただきありがとうございます」は「誘ってもらいありがとう」という意味の敬語表現です。今回は「お誘いいただきありがとうございます」の意味や敬語、使い方、類似表現との違いなどを解説します。

「お誘いいただきありがとうございます」とは

意味は「誘ってもらいありがとう」

「お誘いいただきありがとうございます」は「おさそいいただきありがとうございます」と読みます。 「お誘いいただきありがとうございます」の意味は「誘ってもらいありがとう」です。 「お誘い」には「自分と一緒に何かをするように呼びかける」という意味があります。 「いただき」は「~してもらい」という意味です。 「ありがとうございます」は感謝の気持ちを表す敬語表現です。

敬語は尊敬語+謙譲語+丁重語+丁寧語

「お誘いいただきありがとうございます」は、品詞分解すると「お」+「誘う」+「いただく」+「ありがとう」+「ござる」+「ます」となります。 「誘う」についている「お」は尊敬を表す接頭辞です。 接頭辞「お(ご)」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。 この場合の接頭辞は相手の動作を高めて敬意を示すためにつけているので尊敬語です。 「いただく」は本動詞の場合は「もらう」、補助動詞の場合は「~してもらう」という意味の謙譲語です。 この場合は補助動詞として使われています。 自分の動作をへりくだり、相手に敬意を示します。 「ござる」は「ある」の丁重語です。 丁重語は謙譲語Ⅱともいわれ自分をへりくだることで相手に敬意を示す点で謙譲語と同じですが、通常の謙譲語とは違い聞き手・読み手に敬意を示す敬語です。 「ます」は丁寧語です。 したがって、「お誘いいただきありがとうございます」は尊敬語+謙譲語+丁重語+丁寧語の正しい敬語表現です。 上司や社外の人に対して使うことができます。

「お誘いいただきありがとうございます」の類似表現との違い

お誘いいただきましてありがとうございます

「お誘いいただきましてありがとうございます」の「お誘いいただきまして」は、「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」をつけて、「もらう」の謙譲語「いただく」と丁寧語の「ます」をつけた敬語表現です。 「お誘いいただき」は尊敬語+謙譲語の敬語表現なので、尊敬語+謙譲語+丁寧語である「お誘いいただきまして」を使った「お誘いいただきましてありがとうございます」のほうが丁寧な敬語表現です。

お誘いくださりありがとうございます

「お誘いいただきありがとうございます」の類似表現には、「お誘いくださりありがとうございます」があります。 「お誘いくださりありがとうございます」の「お誘いくださり」は、「誘う」に尊敬語の接頭辞「ご」をつけて、「くれる」の尊敬語「くださる」をつけた敬語表現です。 「ご(お)〜くださる」で相手が~してくれるという動作について相手を高めることができます。 「お誘いいただき」は謙譲語、「お誘いくださり」は尊敬語という違いがありますが、敬意の度合いはどちらも同じです。 相手の動作に対してなら尊敬語を、自分の動作に対してなら謙譲語を使います。 また、「いただき」が「もらい」、「くださり」が「くれる」という意味の違いもありますが、これもどちらが丁寧ということはありません。 しかし、謙譲語の「いただき」のほうが丁寧で謙虚な響きがあります。 ちなみにこちらも「お誘いくださいましてありがとうございます」とすることができます。

お誘いありがとうございます

「お誘いありがとうございます」も正しい敬語表現です。 「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」をつけた「お誘い」に、感謝を表す敬語表現の「ありがとうございます」を続けています。 「お誘いありがとうございます」も目上の人に対して使うことができますが、社外の人に対してやビジネスメールなどでは「お声がけいただきありがとうございます」など、より丁寧でかしこまった敬語表現が使われることが多いです。

「お誘いいただきありがとうございます」の使い方と例文

誘ってもらったお礼

「お誘いただきありがとうございます」は、相手が自分を誘ってくれたことに対するお礼を伝えるときに、電話や口頭だけではなくビジネスメールでも使うことが可能です。 例えば、上司や取引先の相手に飲み会に誘われたときなどに「お誘いいただきありがとうございます。ぜひ参加させてください」などと使います。 また、誘いを断るときにも使います。 目上の人からの誘いをお断りするときは、まず声をかけてくれたことに対するお礼を述べてから、断る龍を述べるのが礼儀です。

ビジネスメール例文

会食に誘われたとき

【件名】 会食参加のご連絡 【本文】 株式会社M&M 代表取締役 大谷宏太様 平素よりお世話になっております。 ○○○株式会社営業部の高橋です。 この度は、お食事にお誘いいただきありがとうございます。 ぜひ、参加させていただきたく存じます。 大谷様とゆっくりお話ができることを楽しみにしております。 よろしくお願い申し上げます。 高橋

誘いを断るとき

【件名】 懇親会の件 【本文】 株式会社あいうえお 営業部 轟様 お世話になっております。 かきくけこ株式会社鷲尾です。 この度は懇親会にお誘いいただきありがとうございます。 せっかくのお誘いなのですがあいにく出張の予定があり、今回は遠慮させていただきます。 大変申し訳ございません。 また別の機会に参加させていただければと存じます。 よろしくお願い申し上げます。 鷲尾

「お誘いいただきありがとうございます」の言い換え

「感謝申し上げます」「お礼申し上げます」などとも

「ありがとうございます」は、「感謝申し上げます」または「お礼申し上げます」とするとより丁寧になります。 「感謝申し上げます」は、「感謝」に「する」の謙譲語「申し上げる」と丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「申し上げる」は、本来「言う」の謙譲語ですがこの場合は「する」という意味の補助動詞として使われています。 「感謝」は、ありがたく感じている謝意を表す言葉です。 「感謝申し上げます」で、「感謝します」という意味になり丁寧に感謝の気持ちを伝えることができます。 「お礼申し上げます」は、「礼」を丁寧に言い表すためにつける美化語「お」をつけて、「する」の謙譲表現「申し上げる」と丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「お礼」は、感謝の気持ちを表す言葉や金品を指す言葉です。 「お礼を申し上げます」で、「感謝します」という意味になり丁寧に感謝の気持ちを伝えることができます。 感謝の気持ちを伝える表現には「拝謝いたします」もあります。 「拝謝」は「礼を述べること」の謙譲語です。 「拝謝」はお礼状や手紙など書き言葉として使われることがほとんどで、話し言葉としては使いません。 ちなみに「拝謝申し上げます」は謙譲語の「拝謝」に、さらに「する」の謙譲表現「申し上げる」をつけているので二重敬語で誤用です。

「恐縮です」「恐れ入ります」でお詫びのニュアンス

「ありがとうございます」を、「恐縮です」「恐れ入ります」に変えるとお詫びのニュアンスになります。 「恐縮です」は、「恐縮」に丁寧語「です」をつけた敬語表現です。 「恐縮」は、相手からの厚意に対して恐れ多い感謝の気持ちや迷惑をかけたときの謝罪の気持ちを表します。 「恐れ入ります」は、「恐れ入る」に丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「恐れ入る」は、相手の厚意に対して恐縮するという意味で、相手の厚意に対して恐縮する気持ちを表します。

クッション言葉と併用するとより丁寧に

「お誘いいただきありがとうございます」の前に「わざわざ」をつけると、より丁寧です。 「わざわざ」の意味は「期待できる以上の手間暇をかけるさま」です。 「わざわざお誘いいただきありがとうございます」とすることで、誘ってくれた相手へ労う気持ちを表すことができます。 「わざわざ」の他にも、「ご丁寧に」などをつけることもできます。 また、

  • お忙しいところ
  • ご多忙の中
  • ご多用中にも関わらず

など、クッション言葉を併用しても丁寧です。

「誠に」「大変」などで強調も

「ありがとうございます」の前に「誠に」「大変」などをつけることで、感謝の気持ちを強調することができます。 「誠に」は「本当に」という意味です。 本心からそう思う様子を表す副詞として使われます。 「本当に」ということもありますが、ビジネスシーンではより堅い表現である「誠に」を使う事が多いです。 「大変」は「非常に」「とても」という意味です。 程度のはなはだしいことを表します。

「大変ありがとうございます」の意味と使い方、敬語、言い換え、英語を解説

WURK

「お誘い」の類語

お声がけ

「お声がけ」は「おこえがけ」と読みます。 「お声がけ」の一般的な意味は「声をかけること。話しかけること。」です。 ビジネスシーンでは「質問」や「用名」という意味でも使われます。 また、懇親会などに誘うという意味で使うこともできます。

お招き

「お招き」は「おまねき」と読みます。 「お招き」には「催し物などに客としてきてもらう」という意味があります。 例えば、社外の人に客としてパーティに招いてもらった場合などに「お招きいただきありがとうございます」などと使います。

ご招待

「ご招待」は「ごしょうたい」と読みます。 「ご招待」の意味は「人を客として招くこと」です。 例えば、食事に招かれたときなどに「ご招待いただきありがとうございます」などと使います。

ご案内

「ご案内」は「ごあんない」と読みます。 「ご案内」は、「不案内の人を導いてある場所に連れていくころ」という意味で使われることが多いですが、「日時などを知らせて、会合や催しものなどに招く事」という意味もあります。 例えば、パーティーの知らせをもらったときなどに「ご案内いただきありがとうございます」などと使います。

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