1. TOP
  2. 日本語
  3. 敬語
  4. 「お誘いください」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説

「お誘いください」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説

「お誘いください」は「誘ってくれ」という意味の敬語表現です。今回は「お誘いください」の意味や敬語、より丁寧な敬語表現の言い換えなどを解説します。

「お誘いください」とは

意味「誘ってくれ」

「お誘いください」は「おさそいください」と読みます。 「お誘いください」の意味は「誘ってくれ」です。 「お誘い」には「自分と一緒に何かをするように呼びかける」という意味があります。 「ください」は「くれ」という意味です。

敬語は尊敬表現

「お誘いください」は、品詞分解すると「お」+「誘う」+「ください」となります。 「誘う」についている接頭辞「お」は尊敬語です。 接頭辞「お(ご)」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。 この場合の接頭辞は相手の動作を高めて敬意を示すためにつけているので尊敬語です。 「ください」は、命令形「くれ」の尊敬語です。 「お誘いください」は尊敬語を2つ使用していますが、二重敬語(一つの語に対して同じ種類の敬語を2つ以上使用すること)ではありません。 「お〜ください」で一つの尊敬表現として使われ、相手に〜してくれと要望・懇願することについて相手を高めることができます。 ただし、「お誘いください」は正しい敬語表現ですが命令文なのでやや上から目線で、親しくない上司や社外の人に対して使うのは避けた方がよいです。 ちなみに「ください」は、漢字で「下さい」と書きますが、漢字表記にできるのは「物をもらう」という本動詞として使うときです。 例えば、「お水を下さい」などの場合は漢字で書きます。 「お誘いください」のように補助動詞で使う場合は、平仮名で表記するのが正しいです。

「ください」と「下さい」の違いと使い分け

WURK

「お誘いください」より丁寧な敬語表現

お誘いくださいませ

「お誘いください」は、「お誘いくださいませ」とすると柔らかいニュアンスになります。 「くださいませ」は、「ください」に「ませ」をつけた敬語表現です。 「ませ」は「丁寧な気持ちを込めて、相手にある動作を要求する意」を表します。 「くださいませ」とすることで、「くれ」を丁寧にするだけでなく柔らかい印象を与えることができます。 「ませ」をつけることで、女性的な柔らかい印象になるため男性は使えないと認識している人も多いですが、男性も使うことができます。 どうしても気になる場合は「お知らせいただきますようお願いいたします」など別の敬語表現に言い換えましょう。

お誘いいただけますか

「お誘いいただけますか」は、「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」と、「もらう」の謙譲語「いただく」に丁寧語「ます」と疑問の終助詞「か」をつけた敬語表現です。 「お誘いください」では丁寧さに欠けますが、「誘ってもらえますか」と疑問形にすることで、柔らかい依頼の表現になります。 「お誘いいただけますでしょうか」とすることもできます。 「お誘いいただけますでしょうか」は、「お誘いいただく」にさらに丁寧語「ます」と、「だろう」の丁寧語「でしょう」と疑問の終助詞「か」をつけています。 「お誘いいただけますでしょうか」は、丁寧語を2つ使用していますが、「いただく」と「だろう」のそれぞれ別の語にかかっているので二重敬語にはなりません。 二重敬語とは、一つの語に同じ種類の敬語を重ねて使用してしまうことをいいます。 しかし、「いただけますでしょうか」はクドいのでシンプルに「いただけますか」が使われる事が多いです。

お誘い願います

「お誘い願います」は、「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」と、「願う」に丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「お誘い願います」も正しい敬語表現ではありますが、「願います」が「願う」という言葉の丁寧語であるという点で丁寧さに欠ける(謙虚な態度が感じられない)表現であるため、親しくない上司や社外の人に対して使うは避けた方が無難です。 上司や社外の人に使用する場合は、「お願いいたします」などより丁寧な敬語表現を使用しましょう。

お誘いいただきたく存じます

「お誘いいただきたく存じます」は、「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」をつけて、「もらう」の謙譲語「いただく」と「思う」の丁重語「存ずる」、丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「お誘いいただきたく存じます」で、「誘ってもらいたいと思う」と柔らかくお願いをする表現になります。 「お誘いいただければと存じます」とするとより丁寧です。 「いただければ」は、「してもらえたら〜」という仮定の表現で願望を表す丁寧な言い回しです。

お誘いいただけますと幸いです

「お誘いいただけますと幸いです」の「いただけますと」は、「もらう」の謙譲語「いただく」にさらに丁寧語「ます」をつけた丁寧な敬語表現です。 「幸いです」は、そうしてもらえれると幸せですという気持ちを表します。 よって「お誘いいただけますと幸いです」は、「誘ってもらえると嬉しい」という意味の丁寧な表現になります。 「お誘いいただければ幸いです」とすると仮定のニュアンスが加わり柔らかい表現になります。 また、「幸いです」は「幸甚です(こうじんです)」とすることもできます。 「幸甚」は、この上なく嬉しい気持ちやありがたく思っている気持ちを表すかしこまった表現です。

お誘いくださいますようお願いいたします

「お誘いくださいますようお願いいたします」は、「誘ってくれるようお願いする」という意味です。 「お誘いくださいますよう」は、「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」をつけて、「くれ」の尊敬語「ください」と丁寧語「ます」、婉曲表現の「よう」をつけています。 「くださいますよう〜」とすることで、断定を避けた柔らかい依頼表現になります。 「お願いいたします」は、「お願いする」の謙譲語+丁重語+丁寧語です。 「お」は謙譲語で、動作の対象を敬う接頭辞です。 「いたす」は丁重語、「ます」は丁寧語です。 「お願いいたします」の「いたす」も補助動詞なので「お願いいたします」と書くのが正しいです。

お誘いいただきますようお願い申し上げます

「お誘いいただきますようお願い申し上げます」は「誘ってもらうようお願いする」という意味です。 「お誘いいただきますよう」は、「誘う」に尊敬を表す接頭辞「お」をつけて、「もらう」の謙譲語「いただく」と丁寧語の「ます」、婉曲表現の「よう」をつけています。 「いただきますよう〜」で、断定を避けた柔らかい依頼表現になります。 「いただきますよう~」と「くださいますよう~」は言い方が違うだけで意味は同じです。 また「いただきますよう」は謙譲語、「くださいますよう」は尊敬語という敬語の種類の違いもありますが、敬意の度合いも同じです。 しかし、「くださいますよう」が命令形「くれ」の尊敬語を使用しているという点で、謙譲語を使用した「いただいますよう」のほうが謙虚で丁寧な響きがあります。 「お願い申し上げる」は、「お願いする」の謙譲語です。 「お〜申し上げる」で、動作対象を敬う謙譲表現になります。 「申し上げる」は本来「言う」の謙譲語ですが、この表現では「する」という意味の補助動詞です。 「お願い申し上げます」の「ます」は丁寧語です。 「お願いいたします」と「お願い申し上げます」の丁寧の度合いはどちらも同じですが、「お願い申し上げます」の方が意味的に謙虚で、やや丁寧です。 そのため、ビジネスシーンなどでは「お願い申し上げます」が使われる傾向があります。

「お誘いください」の使い方と例文

飲み会などに誘うように依頼する

「お誘いください」は、誘ってほしいと依頼をするときに使います。 例えば、上司に誘われて食事をした後に送るお礼のメールで「また誘ってほしい」と伝えるときなどです。 また、相手の誘いを断るときに、次の機会にも声をかけてほしいという意味合いで使うことができます。 上述したように「お誘いください」は正しい敬語表現ですが、丁寧さに欠けます。 親しい間柄の上司に対してや口頭、電話で使うこともありますが、社外の人に対してやビジネスメールなど文章で使う場合は「お誘いいただければ幸いです」など、より丁寧な敬語表現に言い換えます。

ビジネスメール例文

会食のお礼

【本文】 株式会社AAA 営業部 大橋たけし様 平素よりお世話になっております。 株式会社BBBの瀬戸です。 本日は食事をご一緒させていただきありがとうございました。 貴重なお話を伺うことができ、とても勉強になりました。 お食事も大変美味しかったです。 ぜひまた機会があればお誘いいただけますと幸いです。 今後もより良いサービスを提供できるよう精進してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 瀬戸

相手からの誘いを断る

【件名】 懇親会の件 【本文】 株式会社サシスセソ 営業部 八百万様 タチツテト株式会社、営業部の村上でございます。 この度は懇親会にお声がけいただきまして、誠にありがとうございます。 大変残念なのですが、10月1日はあいにく出張の予定がございます。 つきましては、不本意ながら今回懇親会への参加はご遠慮させていただきます。大変申し訳ございません。 また機会がありましたらお誘いいただきたく存じます。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 村上

「お誘い」の類語

お声がけ

「お声がけ」は「おこえがけ」と読みます。 「お声がけ」の一般的な意味は「声をかけること。話しかけること。」です。 ビジネスシーンでは「質問」や「用名」という意味でも使われます。 また、懇親会などに誘うという意味で使うこともできます。

お招き

「お招き」は「おまねき」と読みます。 「お招き」には「催し物などに客としてきてもらう」という意味があります。 例えば、社外の人に客としてパーティに招いてもらった場合などに「お招きいただきありがとうございます」などと使います。

ご招待

「ご招待」は「ごしょうたい」と読みます。 「ご招待」の意味は「人を客として招くこと」です。 例えば、食事に招かれたときなどに「ご招待いただく」などと使います。

ご案内

「ご案内」は「ごあんない」と読みます。 「ご案内」は、「不案内の人を導いてある場所に連れていくころ」という意味で使われることが多いですが、「日時などを知らせて、会合や催しものなどに招く事」という意味もあります。 例えば、パーティーに相手を誘うときなどに「ご案内いたします」などと使います。

トレンド

カテゴリーランキング

  1. TOP
  2. 日本語
  3. 敬語
  4. 「お誘いください」の意味と使い方、敬語、言い換えを例文つきで解説