「ください」は、お願いごとをするときに相手に敬意を示す補助動詞として使う言葉です。英語で「please(プリーズ)」です。「下さい(ください)」は「くれ」の尊敬語で、動詞として使う言葉です。英語で「give(ギブ)」です。例えば「連絡してください」の場合は、補助動詞として使われているので「下さい」と漢字で書くことはできません。
「ください」と平仮名で表記する場合は、「ください」という言葉を何かをお願いする場面で相手に敬意を示す補助として使用する場面です。 例えば、
といったように主に「何かをしてほしい」という場合の「ください」は平仮名の表記にします。 お願いをする場合の「ください」は英語では「please」という、「受け入れてもらう・相手を喜ばせる」という意味がある単語になります。
「下さい」と漢字で表記する場合は、
といったように、「物をもらう」という本動詞として使用する場合です。 「下さい」は英語で「give」という「与える・あげる」という意味がある単語になります。 「下さい」は元々「くれ」という命令するニュアンスの言葉の尊敬語であるため、「ほしい」と請求するには失礼な言い回しであると感じる人もいます。 ビジネスシーンでは、「〜をいただけますか」というような謙譲語を使用することが多いので「下さい」を使用する場合は、相手と場面に注意して使い分けましょう。
「どうぞお使いください」などの補助動詞(依頼するときや敬意を表す尊敬語)として使う場合は「ください」と平仮名で書きます。 「お冷をください」などの動詞(「くれ」の尊敬語)として使う場合は「下さい」と漢字で書きます。