「私用(しよう)」の意味は「自分個人の用事」です。「私用」を使うことで具体的に何の用事なのかを述べなくても「個人的な用事で欠席をします」と理由を伝えることができます。ビジネスシーン以外でも子供の学校を休ませる時に使用することが可能です。
「私用」の読み方は「しよう」です。 「私用」の意味は「自分個人の用事」です。 会社などとは関係のない個人的な用事のことをいいます。 「私用」の対義語は「公用」で、「公用」は「国や公共団体の用務」です。 勤務する会社などに関係する用事は「公用」になります。 「私用」は、「私用する」の形だと「公共のものを自分個人のために使う」という意味もあります。
「私用」の具体例は下記の通りです。
一般的に、通院などの自分個人の用事、家族、友人などに関わる用事が「私用」に当てはまります。
「私用」は、ビジネスシーンなどで
をするときや、有給休暇を申請するときの理由として使用します。 例えば「私用で欠席します」で「個人的な用事で欠席をします」ということになります。 また、「会社の備品を私用する」なら「会社の所有物を自分個人のために使う」という意味になります。
「私用」の例文
「私用」はビジネスシーンでの欠席・有給休暇を申請するとき以外でも使用することができます。 例えば、子供の学校を休ませるときです。 冠婚葬祭や旅行など家の用事で学校を休むときの理由として「私用」ということが可能です。
「所用」は「しょよう」と読みます。 「所用」の意味は、
です。 「用事」という言葉を改まった表現にした言葉が「所用」です。 「所用」は「用事全般」を指すので、「私用」も含みます。 よって「所用」の方が「私用」よりも意味が広いといえます。 例えば、プライベートな理由で会社を休む・遅刻するなら「私用」がベターですが、意味的には「所用」も使えます。 ただし、社外の勉強会や飲み会に対しては「所用」を私用するのが無難です。 「私用」だとプライベートを優先させている印象をうけます。 プライベートと会社のどちらでもない習い事などを欠席するときも「所用」がよいでしょう。
「私事」は「わたくしごと」または「しじ」と読みます。 一般的には「わたくしごと」と読みます。 「私事」の意味は
です。 ビジネスシーンでは、主に「自分一身に関係した事柄、公でないこと」という意味で使います。 「私用」とは異なり、「用事」という意味ではありません。 個人的な事情を理由を述べるときなどの前置きとして「私事で恐縮ですが...」というように使用します。
「家庭の事情」は「かていのじじょう」と読みます。 「家庭の事情」は、「家族に関する個人的な事情のこと」です。 例えば、
というような事情を「家庭の事情」といいます。 家庭事情も、会社などとは関係のない個人的なことなので「私用」と同義になります。 ただし、家庭に関する事情のみを指す言葉なので「私用」よりも意味が狭いです。
「野暮用」は「やぼよう」と読みます。 「野暮用」の意味は「ちょっとした用事」です。 粋なことではなく、他人に説明するのが野暮だと思われるくらいのつまらない用事のことです。 例えば、他人から外出する目的などを問われたときに「野暮用で」と答えるなど、用向きをそれとなくぼかすために使用されます。 「野暮用」は「私用」のように「個人的な理由」という意味はありません。
「私用」は敬語ではないが、目上の人に対して使うことができます。 目上の人に対して使用する場合は「私用のためお休みいたします」など、他の言葉を敬語表現にして使用しましょう。 ただし、「私用」を使うとプライベートを優先させている印象を与えることもあります。 例えば大事な会議を「私用のため欠席」としてしまうと印象が悪いです。 親族のお葬式など、致し方ない理由がある場合は「私用」とせずに可能な範囲で理由を書いたほうが良いです。
休んでいる社員宛に取引先の企業の方などから電話や来客があった場合も「私用」は使いません。 他の社員が休んでいる理由はわざわざ言及しないのがベターです。 他の社員のことを聞かれた場合は、「申し訳ありませんが、○○はお休みをいただいております」と言えば十分です。 また、「所用」を使うこともできます。
自分が休んだり遅刻することを社外に伝える際も、「私用」を使うのは避けた方がよいでしょう。 プライベートを優先させているという悪い印象を与えますし、くだけた印象を与えるためです。 社外の人に、休んだり遅刻をすることを伝える場合も「所用」を使うのがよいでしょう。
「私用」は私生活では基本的には使いません。 なぜなら「私用」は「私生活の用事」という意味なので、私生活の中で「私用」という言葉を使うのは不自然だからです。 私生活のイベントに欠席や遅刻するときも「所用」を使うのが無難です。
「私用のため」の英語は「for personal reason」といいます。
I'm leaving early today for a personal reason.
私用で本日は早退します。
「私用(しよう)」は、冠婚葬祭や子供の学校行事など個人の用事を指す言葉です。 遅刻や欠席をするときの理由として「私用のため〜」という使われ方をします。 「所用」は「用事全般」を指し、個人の用事だけではなく公用の用事も含みます。 「私用」だとプライベートを優先させている印象をうけるため、社外の人に対してなどは「所用」を使用するのが無難です。