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「出典」とは?意味と使い方、類語「引用・出所」との違い、英語を解説

「出典(しゅってん)」の意味は、「故事・引用語などの出どころ」です。今回は「出典」の正しい意味と使い方を例文付きで紹介します。「出典」の書き方や類語との違い、英語表現なども合せて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「出典」の意味と使い方

読み方は「しゅってん」

「出典」の読み方は「しゅってん」です。 「出」は音読みで「シュツ」、「典」は音読みで「テン」と読みます。

意味は「故事・引用語などの出どころ」

「出典」の意味は「故事・引用語などの出どころ」です。 また、それの載っている書物のことをいいます。

「出典」の例文

「出典」の例文

  • 出典を明らかにする。
  • 語源は古語とされていますが、出典は明らかになっていない。
  • 出典として下記の資料を用いています。

「出典」の書き方

論文などで書籍から得た情報を利用する場合、誰が書いたどの本かを「出典」として記します。 情報を得た出どころを「出典」として記載することで、信ぴょう性が増します。 また、自分の書いたものときちんと区別することで、著作権法違反を防ぐことができます。 「出典」の書き方は、何が出典かによって異なります。それぞれの出典の書き方を紹介するのでぜひ参考にしてください。

書籍が出典の場合

書籍が出典の場合は、

  • 著者名
  • 書名
  • 出版社
  • 出版年
  • 該当ページ

を記載します。 共著(二人以上が共同で書いたもの)の場合は、最初の1名のみを記載し、残りは「他」と記します。 図書の一部という場合は、該当する部分の箇所にタイトルがあれば記します。 また、場合によっては書籍を識別するために設けられた「国際規格コード」または「「日本図書コード」」を記載することもあります。 本の裏表紙などに記載されている番号で、読者対象や発行形態、内容分類などがわかります。

論文が出典の場合

論文が出典の場合は、

  • 著者名
  • 論文タイトル
  • 発行年・月
  • 該当ページ

を記します。 論文名は、海外の論文であれば海外での論文名と日本での論文名を両方記載します。 雑誌が出典の場合、上記の内容に加えて「雑誌名」と「号数」を記す必要がありますので、併せて覚えておきましょう。 新聞が出典の場合は、朝刊夕刊の別と、版数、画数も記載します。

ウェブサイトが出典の場合

ウェブサイトが出典の場合は、

  • 著者名
  • ウェブサイト名
  • URL
  • 最終アクセス日

を記載します。 ウェブサイトに掲載されている記事の場合、著者名がわからないこともあります。 わからない場合は、ウェブサイト名とURLのみで問題ありません。 ウェブサイトは、更新されることも多いので必ずいつの時点での出典なのかがわかるように最終アクセス年月日も記しましょう。

「出典」の類語との違い

「引用」は「他人の文章を引いてくること」

「引用」は「いんよう」と読みます。 「引用」の意味は「他人の文章を引いてくること」です。 自説を証明したり物事を詳しく説明するために、他人の文章や他の説・故事などをそのまま一字一句変える事なく記載をすることを「引用」といいます。 自分なりの言葉に言い換えてしまうと「引用」にはなりませんので注意しましょう。 「出典」は「どこの何から引用をしているのか」という情報源を示す言葉であり、「引用」とは異なり「そのまま文章を使用する」という意味ではありません。

「抜粋」は「必要な部分だけを抜き出すこと」

「抜粋」は「ばっすい」と読みます。 「抜粋」の意味は「必要な部分だけを抜き出すこと」です。 自分の文章をわかりやすくするために、参考にした文献などの文章を一部抜き出して書くことをいいます。 他人の文章などをそのまま書くという意味では「引用」と同じですが、「引用」は自分の自説を証明したり物事を詳しく説明するために使います。 「抜粋」は、文章をよりわかりやすくするために要所を抜き出すという点で「引用」とは異なります。 そして「出典」はどこから抜粋したのかを示すときに使用する言葉です。

「出所」は「物事が出てくるもとのところ」

「出所」は「でどころ」と読みます。 「出所」の意味は「物事が出てくるもとのところ」です。 例えば、情報が書いてある文献などを指します。 「出典」と「出所」は同じ意味です。 ただし、「出所」は「資金の出所」というように書物以外のものに対しても使用することができます。 「出典」よりも「出所」のほうが広く使用できる言葉です。

「典拠」は「文献などにみえる確かなよりどころ」

「典拠」は「てんきょ」と読みます。 「典拠」の意味は「文献などにみえる確かなよりどころ」です。 論文などの元になった信頼できる根拠となる文献のことをいいます。 「出典」と「典拠」は、情報源であるという点で共通しています。 ただし、「典拠」は自分の書き記していることの根拠となる信頼できる文献のことなので、ただ「ここに書いてありました」記すだけなのであれば「典拠」ではなく「出典」を使用するのが適しています。 「典拠」よりも「出典」のほうが意味が広いと言えます。

「脚注」は「本文の下段につける注釈」

「脚注」は「きゃくちゅう」と読みます。 「脚注」の意味は「本文の下段につける注釈」です。 ページの下部などに記載される用語の説明や、補足説明などのことをいいます。 脚注番号を振って、ページ下の欄外などで説明となる記述を添える形をとることが多いです。 「出典」は、「故事・引用語などの出どころ」のことなので「脚注」とは意味が異なります。

「参照」は「照らし合わせること」

「参照」は「さんしょう」と読みます。 「参照」の意味は「照らし合わせること」です。 文章や図版、写真といった視覚的なものを、自分の論の助けにするために見てみることをいいます。 例えば、何かを説明したあとに「○○参照」と書いて実際に資料を貼っておくと読者も照らし合せて見ることができます。 「出典」には、情報源を書き記すだけであり「照らし合わせる」という意味はありません。

「参考」は「他人の書いた書物や教科書外の書物などを見ること」

「参考」は「さんこう」と読みます。 「参考」の意味は、「他人の書いた書物や教科書外の書物などを見ること」です。 考えをまとめたり、物事を決めたり手がかりとして他人の意見や他の事例・資料などを利用することをいいます。 「参考」は、参考にした文献を元に内容を自分なりに要約して自分の言葉で文章にします。 参考にした文献のことを「参考文献」といいます。

「出典」の英語

reference

「出典」の英語は「reference」です。 「reference book」で「参考文献」という意味になります。

《完全版》「reference」の意味と使い方を例文付きで解説!

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source

「出典」の英語には「source」もあります。 「source」は「情報源。出処」という意味です。

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