「終了」と「修了」は、どちらも「しゅうりょう」と読む同音異義語です。「終了」の意味は、物事が終わることです。「修了」の意味は、一定の課業を終えることです。例えば「本日の営業はしゅうりょうした」であれば、「終了」を使います。
「終了(しゅうりょう)」と「修了(しゅうりょう)」は、どちらも「おわること。おえること」を意味する言葉です。 「終了」は、広く終わることを表します。 例えば「営業を終了する」「テストを終了する」などと使います。 「終了」の対義語は「開始」です。 「終了」は英語ならば「finish(フィニッシュ)」「end(エンド)」です。 「修了」は、一定の学業を残りなくおえることを表す言葉です。 学びに対してのみ使用する言葉なので「終了」よりも意味が限定的です。 例えば「教育課程を修了する」「学校の全過程を修了する」などと使います。 「修了」の対義語は「入学」または「未了」です。 「修了」の英語は「complete(コンプリート)」です。 「教育を終了する」と「教育を修了する」はどちらも正しい文章です。 「教育を終了する」は、単に教育を受けるのを終えたという意味で、必ずしも学校を卒業したり単位を取得したわけではありません。 一方「教育を修了する」はしっかり単位を取得し学校を卒業したことを意味します。 また、「義務教育をしゅうりょうする」の場合は、「終了する」が正しく「修了」は不適切です。 なぜなら、日本の教育制度では義務教育は一定の年齢に達すれば誰でも終えることができ、取得しなければならない単位等はないからです。
「終了」の読み方は「しゅうりょう」です。 「終了」の意味は「物事が終わること、終えること」です。 「終」には、「おわる。おわり」という意味があります。 「了」にも、「おわる。おえる」という意味があります。 よって、「終了」は同じ意味の漢字を組み合わせることで意味を強調している言葉であるといえます。 最後まで予定通りに進んで、終わることを「〜を終了する」「〜を終了した」と言い表します。 ちなみに、「終了する」と「終了させる」では、「終了する」が一般的です。 「させる」は、サ変動詞「す」の未然形に助動詞「せさす」が「さす」となったものです。 「させる」は使役で「〜するようにしむける」「〜することを許す」という意味になります。
「終了」の例文
「修了」は「しゅうりょう」と読みます。 「修了」の意味は「一定の課業を修めおえること」です。 「修」には「おさめる。まなぶ」という意味があります。 「了」は「おわる。おえる」という意味です。 一定の学業を残りなく修めることを「〜を修了する」といいます。 例えば、夏休みに入る前など学期の終わりに行われる式は「学期の学業を残りなく修めた」という意味で「修了式」といいます。
「修了」の例文
「終了(しゅうりょう)」は物事が終わることという意味の言葉で、「修了(しゅうりょう)」は 、一定の課業をおさめおえるという意味の言葉です。何かの課程が終わるときは「修了」を使い、それ以外の物事が終わるときは「終了」を使うと覚えておくと、どちらを使うか判断できます。