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「勧める」と「薦める」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「勧める(すすめる)」の意味は「あることをするように相手を促すこと」、「薦める(すすめる)」の意味は「人や物事の良いところを述べて採用を促すこと」です。今回は「勧める」と「薦める」の違いと使い分け方を紹介します。

「勧める」と「薦める」の違い

勧める(すすめる)
行動するように働きかける
薦める(すすめる)
美点を述べて採用するように働きかける

「勧める」は行為を促すときに使います。 例えば「入部を勧める」「出席を勧める」「貯蓄を勧める」などと使います。 「勧」を含む熟語には「勧誘」「勧奨」「奨励」などがあります。 「薦める」はよい点を挙げて採用するように促すときに使います。 促すことは物・事・動作・人など色々あります。 例えば、「新作映画を薦める」「別荘地は軽井沢がよいと薦める」「彼女が薦める名曲」などと使います。 「薦」を含む熟語には「推薦」「推挙」「推奨」などがあります。 行為をすすめる場合は「勧める」を使うのが一般的ですが、美点を述べて推す場合は「薦める」を使います。 例えば、「読書」は「本を読む」という動作なので、基本的に「読書を勧める」とします。 ただし、数ある趣味の中から「読書」の良い点をいくつか挙げてすすめる場合は「(趣味として)読書を薦める」とします。 その他にも「ハワイ旅行をすすめる」場合も、「旅行」は行為ですが、他の候補地と比較してハワイの美点を並べてすすめるわけなので、「薦める」が自然です。 逆に直接動作をすすめていなくても、相手に物を差し出して間接的に行動を促す場合は「勧める」を使います。 例えば、「酒をすすめる」「お茶をすすめる」「風呂をすすめる」「席をすすめる」「座布団をすすめる」などは「勧める」を使います。 「勧める」と「薦める」のどちらの意味でも使われる漢字に「奨める」があります、近年はこの漢字はあまり使わない傾向にあります。 上記の使い分けで「勧める」と「薦める」を使うようにしましょう。

「勧める」の意味と使い方

「勧める」は「すすめる」と読みます。 「勧める」の意味は

  1. あることをするように相手に働きかける。誘いかける。
  2. 相手に相手が飲食または使用するように促す
  3. ほめたり助け励ましたりして、そのことを実行するように働きかける

です。 「勧」には「すすめる。はげます」という意味があります。 「勧める」は人の行動に対して用いる言葉です。 一つ目の「あることをするように相手に働きかける」という意味では、「勧める」「勧めた」の形で例えば「読書をしたほうが良いですよ」などと相手に積極的に言うことを表すときに使用します。 二つ目の「相手に相手が飲食または使用するように促す」という意味では、「どうぞお召し上がりください」「この座布団を使ってください」などと相手の前に出すことを表すときに使用します。 三つ目の「ほめたり助け励ましたりして、そのことを実行するように働きかける」という意味では、「長生きのために禁煙するべき」などと相手に働きかけることをいいます。 この意味で使用する場合は「奨める」を使用することが可能ですが、近年は「勧める」と書かれることが多いです。

「勧める」の例文

  • 最近太り気味の恋人にジムの入会を勧める。
  • しばらく休みをとってのんびりしてみてはどうかと勧めているが、彼は聞く耳を持たない。
  • 母はお客様に美味しいお茶菓子を勧めた。
  • 将来のためにと投資をすることを勧められた。

「薦める」の意味と使い方

「薦める」は「すすめる」と読みます。 「薦める」の意味は「人や物事の良いところを述べて、採用を促すこと」です。 「薦」には「すすめる。人を選びだす」という意味があります。 素晴らしい人(物)だからと自分の意見を述べて相手に実行を促すことを「薦める」「勧めた」と表すことができます。 例えば「この本には名言が沢山出てきて、読むと勇気がでる」など物をおすすめしたり、「この人は優秀だからリーダーに向いていると思います」など物だけではなく人をおすすめするときにも使用することが可能です。

「薦める」の例文

  • 書店員が薦める本は必ず手にとってしまう。
  • 新婚旅行ならモルディブがいいよと熱心に薦められた。
  • 彼は男の中の男です。自信を持って結婚相手に薦めます。

「進める」「勧める」「薦める」「奨める」の意味の違い

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