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「漸く」と「暫く」は違う読み?読めそうで読めない言葉14選

「漸く」は「ようやく」と読みます。「しばらく」と読み間違えていませんでしたか?今回は読めそうで読めない言葉を紹介します。意味や使い方も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「漸く」の読み方は「ようやく」

「漸く」の読み方は「ようやく」です。 「漸」は訓読みで「ようやく」と読みます。 ただし、常用外読みなので「ようやく」と平仮名で表記するのが一般的です。 「漸く」は「しばらく」と読み間違える人が多いですが「しばらく」とは読まないので注意してください。 「漸く」の意味は「長い時を経たのちに、望んでいたことが実現するさま」です。 予想以上に時間がかかって、期待していた事態がやっと実現することをいいあらわします。 「漸く」は、実現に時間や手数がかかった様子を言い表すときに使用します。 一般的な過程ですんなり実現したことには使用できないので注意しましょう。 「漸く○○をすることができた」というように副詞として使います。

「しばらく」と読むのは間違い!「漸く」の正しい読み方と使い方

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「暫く」の読み方は「しばらく」

「暫く」の読み方は「しばらく」です。 「暫」は訓読みで「しばらく」と読みます。 ただし、「暫く」も常用外読みなので一般的には平仮名で表記されます。 「暫く」の意味は「少しのあいだ」「しばし」です。 例えば「今暫くお待ちください」で「少しの間待っていてください」という意味になります。 また、「暫くみないうちに身長が伸びましたね」というように「ある程度長い時間が経過するさま」を言い表すこともできます。

「忌憚」の読み方は「きたん」

「忌憚」の読み方は「きたん」です。 「忌」は音読みで「キ」、「憚」は音読みで「タン」と読みます。 「忌憚」の意味は「はばかること、遠慮」です。 「忌憚なく」「忌憚なき」「忌憚のない」というように、否定する語を伴って「遠慮せずに」という意味で使用されます。 「忌憚する」「忌憚します」という使い方をすることはありません。 例えば「忌憚のない意見をお聞かせください」というように使用します。

「憧憬」の読み方は「しょうけい」

「憧憬」の読み方は「しょうけい」です。 「憧」は音読みで「ショウ」、「憬」は音読みで「ケイ」と読みます。 「憧憬」は慣用読みで「どうけい」と読まれることもありますが、厳密には誤読です。 慣用読みとは、間違った読み方が広く使われ、定着したものを指します。 「憧憬」の意味は「あこがれること」です。 例えば「彼は幼少期からみんなの憧憬の的(まと)だった」という使い方をします。 「憧憬の的」は「憧れの的」という意味です。

「強ち」の読み方は「あながち」

「強ち」の読み方は「あながち」です。 「強ち」の意味は「自分側の都合だけで決め付けられないこと、必ずしも」です。 物事を全体的に、それが本当であるかどうかははっきりと判断できない気持ちを表します。 「強ち」を使うことにより、「完全にそうとは決められない」「まだ可能性はあること」というように直接的ではなく、遠回しに否定あるいは肯定することができます。 主に「あながち◯◯ではない」といったように、下に打ち消しの語を伴って使います。 ちなみに、「強」を使用した読めそうで読めない漢字には他にも「強か」があります。 「強か」は「したたか」と読みます。 「強か」の意味は、

  1. 非常に強いさま、簡単なことではない、しっかりしているさま
  2. 程度がはげしいこと、甚だしいこと

です。 粘り強くてなかなか他からの圧力に屈しないこと、程度が普通ではないことを表す言葉です。

「進捗」の読み方は「しんちょく」

「進捗」の読み方は「しんちょく」です。 「進」は音読みで「シン」、「捗」は「音読み」で「チョク」と読みます。 「しんぽ」と読み間違える人が多いので注意しましょう。 「進捗」の意味は「物事が進み、はかどること」です。 例えば、プロジェクトの進み具合を聞く場面で「進捗状況を教えてください」などと使用します。

「相殺」の読み方は「そうさい」

「相殺」の読み方は「そうさい」です。 「相」は音読みで「ソウ」、「殺」は音読みで「サイ」と読みます。 「そうさつ」や「あいさつ」と読む人が多いので注意しましょう。 「そうさつ」は慣用読みとして一部許容されていますが、厳密には誤読です。 「相殺」を「そうさつ」と読むなら「互いに殺し合う」という意味になると解説されることが時たまありますが、それは間違いです。 そもそも「相殺」の場合の「殺」は、「そぐ・減らす」という意味で使用されています。 「そうさつ」と読むのが間違いであり、読み方を変えれば意味が変わるという類の熟語ではありませんので、注意しましょう。 「相殺」の意味は「プラスとマイナスを互いに差し引きして帳消しにする」です。 また、「プラスとプラスがお互いに影響し合って影響を失う」という意味でも使用されます。

「婉曲」の読み方は「えんきょく」

「婉曲」の読み方は「えんきょく」です。 「婉」は音読みで「エン」、「曲」は音読みで「キョク」と読みます。 「わんきょく」と読み間違える人が多いので注意しましょう。 「婉曲」の意味は「はっきりとした表現を避けて、遠回しにいうさま」です。 露骨にならないようにいうことをいいます。 「婉曲な言い回し」「婉曲表現」というような使い方をします。

「愛猫」の読み方は「あいびょう」

「愛猫」の読み方は「あいびょう」です。 「愛」が音読みで「アイ」、「猫」は音読みで「ビョウ」と読みます。 「あいねこ」はよくある誤読です。 「愛猫」の意味は「かわいがっている猫」です。 また、猫を可愛がることをいいます。 猫の性情を理解し、可愛がっている人を「愛猫家」といったりします。

「翻す」の読み方は「ひるがえす」

「翻す」の読み方は「ひるがえす」です。 「翻」は訓読みで「ひるがえす」と読みます。 「ほんす」はよくある読み間違えなので注意しましょう。 「翻す」の意味は、 ひらりと裏返す、身体をおどらせて飛ぶようにする 旗などを風になびかせる 態度や考えなどを突然変える です。 「翻す」は言動などを急に変えること、軽々とひっくり返すことを表す場合に使います。 例えば、「手のひらを翻す」といった場合は「今までの言動とは反対のことを急に行うこと」を意味します。

「唆す」の読み方は「そそのかす」

「唆す」の読み方は「そそのかす」です。 「唆」は訓読みで「そそのかす」と読みます。 「しゅんす」「さとす」は誤読です。 「唆す」の意味は「おだてたりして、人をある行動に誘い込む」です。 特に悪事に誘いこむことをいいます。 「○○をするように唆す」「唆されて○○をする」という使い方をします。

「目眩く」は「めくるめく」

「目眩く」の読み方は「めくるめく」です。 「目」は訓読みで「め」、「眩」は訓読みで「くるめく」と読みます。 「めまいく」「めまぐるしく」は、よくある誤読です。 「目眩く」の意味は「めがくらむ。めまいがする」です。 一般的に「目眩く○○」というように連体修飾語として使用されます。 「目眩く○○」で「目がくらむほどの○○」という意味になります。

「設える」の読み方は「しつらえる」

「設える」の読み方は「しつらえる」です。 「設」は訓読みで「しつらえる」と読みます。 「せつらえる」「こしらえる」は誤読です。 「設える」の意味は「作り設ける」です。 設備を備えつけることをいいあらわします。 例えば「祭壇を設える」という使い方をします。

「具に」の読み方は「つぶさに」

「具に」の読み方は「つぶさに」です。 「具」は訓読みで「つぶさに」と読みます。 「具に」の意味は「細かいところまで詳しく」です。 物事の具体的な一つひとつが、大小もれなく取り上げることをいいあらわします。 例えば「具に報告をする」という使い方をします。 「具に報告する」で「細かいところまでもれなく報告をする」という意味になります。

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