「漸く」という言葉、読めますか?よく使う日本語でも知られていない漢字はたくさんあります。文書などで難しい漢字があってもすぐに理解ができるように、正しい意味と読み方を学びましょう。今回は「漸く」について解説します。
○読み方 <ようやく> <しばらく>と読むのは間違いです。しばらくは「暫く」と書きます。 ○意味 1.「時間や手数がかかった後に、待っていたことが実現するさま」 2.「苦労した結果目標が達成できるさま、かろうじて」 3.「時間が経つにつれて状態がゆっくりと変化する様、だんだんと」 ○由来 「漸」という漢字に「しだいに」「だんだん」といった意味があります。 語源は「漸」という字が「さんずい」に「斬る」という漢字から出来ているように、「水を流れを斬って導き通すこと」といった意味にあります。 水を斬ることはなかなか出来ることではありません。 そこから「次第に」といった意味に転じました。 ちなみに「やっと」という言葉も漢字で「漸と」と書きます。
「漸く」には、実現に時間や手数がかかった様子を表します。 また、その出来事の実現するまでの間に苦労や大変さがあったことを表すこともできます。 時間がかかったことや、苦労をしたことなどに使い、一般的な過程で実現したことには使用しません。 また、「漸く」という言葉は話し言葉でもよく使われますよね。 上司など目上の人に対して使ってもいいのか心配になる方もいるのではないでしょうか。 「漸く」は副詞にあたるので、敬語はありません。 また、「漸く」を上司など目上の人に使っても問題ありません。
○やっと(漸と) (意味:長い時間や労力を費やして実現・成立するさま、ようやく)
○到頭<とうとう> (意味:いろいろな事があった挙句に、ついに)
○遂に(ついに) (意味:長いいきさつ・時間の後に、とうとう)
○易易<やすやす> (意味:何の困難もなく行うさま、簡単に)
○難無く<なんなく> (意味:困難なしに、簡単に)
○容易く<たやすく> (意味:困難なしに成すことができるさま、易しい)
「漸く(ようやく)」には3つの意味がありました。それぞれに英語表現を考えていく必要があります。 1.時間や手数がかかった後に、待っていたことが実現するさま
2. 苦労した結果目標が達成できるさま、かろうじて
3.「時間が経つにつれて状態がゆっくりと変化する様、だんだんと」
などの単語で表現することができます。 例文を見ていきましょう。
Finally, the rain stopped after a couple of days.
数日ぶりにようやく雨が止んだ。
She managed to catch the last train last night.
彼女は昨夜ようやく最終電車に間に合った。
The dawn is coming gradually.
ようやく夜明けがやってきた。
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「漸く」について理解できたでしょうか? ✔ようやく、と読む ✔時間や手数がかかった後に、待っていたことが実現するさま、といった意味 ✔上司など目上の人にも使える言葉 話す際にはよく使いますが、あまり文章で書くことはありません。 ですが、書面で使う際に漢字で書くだけでも「おぉ!」と思われること間違いありません。 社会人として、学があることは信頼にもつながります。 様々な日本語や漢字を勉強して、スキルアップしましょう!