「俗人化(ぞくじんか)」の意味は「世間一般的な考えや振る舞いをするようになること 」、「属人化(ぞくじんか)」の意味は「特定の人に属する状態になること」です。「俗人化」と「属人化」は全く意味のことなる言葉で、使用される場面も異なります。
「俗人化」と「属人化」は、同じ読み方ですが意味の異なる言葉です。 「俗人化」の意味は、世間一般的な考えや振る舞いをするようになることです。 特筆すべきところがないありふれた人になる、というネガティブな意味で使用されます。 例えば「あの天才歌手は人間生活を送ったことで俗人化し、作曲が以前のようにできなくなった」などと使います。 「属人化」の意味は、特定の人に属する状態になることです。 ビジネスシーンにおいて、業務を一人がずっと担当し続けることで、業務内容やノウハウが他の人には伝わらず、その人なしでは業務を遂行できなくなる状態を指します。 こちらもネガティブな意味で使用されることが多いです。 例えば「当社はすべての業務が属人化しており、退職者が出ると会社運営に支障をきたす恐れがある」などと使います。
「俗人化」は「ぞくじんか」と読みます。 「俗人化」の意味は「世間一般的な考えや振る舞いをするようになること」です。 「俗人」は「僧に対して世間一般の人」という意味です。 また、名利にはしって学問や芸術に感心のない人のことをいいます。 「化」には「ばける。かわる。」という意味があります。 「俗人化」は、「特筆すべきところがないありふれた人になる」というネガティブな意味で使用されます。 例えば、学生時代に個性的で目立っていた人が、社会に出て周りにいる人を何ら変わりのない一般的な人になることを「俗人化する」「俗人化した」と言い表すことができます。 「俗人化」の対義語は「雅人(がじん)」です。 「雅人」の意味は「風流な人」です。
「俗人化」の例文
「属人化」は「ぞくじんか」と読みます。 「属人化」の意味は「特定の人に属する状態になること」です。 「属人」の意味は「その人に属すること」です。 「化」は「ばける。かわる。」という意味です。 「属人化」はビジネスシーンで「同じ業務を一人の人が担当し続けることで、他の人が業務の内容や、やり方がわからなくなってしまう状態になること」を「属人化する」「属人化した」と言い表します。 属人化することで、他の人が業務の代理をすることが難しくなるというデメリットがあるため、ネガティブな意味で使用されることが多いです。 「属人化」の対義語は「標準化」「マニュアル化」です。 「標準化」の意味は、「やり方などを標準に合せて整えること」です。 「マニュアル化」の意味は「行動や作業の定型・手順をまとめて、誰でも作業できるようにすること」です。
「属人化」の例文