「入門」は英語で「for beginners」「beginner's」といいます。「introductory」は「入門の」という意味で「introductory course(入門コース)」の形でよく使います。
まず「入門書」という日本語は「入門」と「書」で分かれます。 「書」の英語は「book」「guide」などで表すことができます。 「入門」は、「初心者」を意味する「beginner」で表すことができます。 「for beginners(初心者のための)」「beginner's(初心者の)」という2つの言い回しがあります。 「超初心者」は英語で「absolute beginner」です。 「beginner」の類語には「novice」もあります。 「beginners」の代わりに「kids」「teenagers」「young ◯◯」などの言い回しが使われることもあります。 英語で書かれた初心者向けの参考書のタイトルをみると、
An Easy Cookbook for Absolute Beginners
超入門編簡単レシピ
Beginner's Computer Programming
コンピュータープログラミング入門
などと書いてあります。 「入門書」と会話や言う場合は下記のようになります。
This is my recommended business book for beginners.
これは私がおすすめするビジネス入門書だ。
すごく簡単な英語ですが「first」でも「入門」という意味で使えます。 「the first book」で「入門書」という意味で使うのは少し無理がありますが、本のタイトルではよく使用されます。
The First Book of Reading English
英語の読み入門
「step by step」を副詞として使うと「一歩一歩。着実に」ですが、「step-by-step」とハイフンを間に入れると形容詞になり「段階的な」という意味です。 日本語でも「ステップ・バイ・ステップ」といいますよね。 例えば「step-by-step instructions」で「順を追った説明」という意味になります。 「step-by-step」は、「入門書」の意で「step-by-step book」と言ったりはしませんが、「入門」という意味で書籍のタイトルなどに使われることがしばしばあります。 「first steps in...」という言い回しを使うこともできます。
The Step-by-Step Instant Pot Cookbook
カンタン圧力鍋レシピ入門
A Step-by-Step Guide to Living Your Life
自分らしく生きる方法 入門
First Steps in English Linguistics
英語言語学入門
「how-to」は日本語でもそのまま「ハウツー」といいますよね。 「how-to」とは、何らかの作業をする方法や手順に関する非形式的な記述で、それを集めたものが「how-to book(ハウツー本)」です。 「ハウツー本」は必ずしも「入門書」ではありませんが、「ハウツー本」は基本的に初心者向けに書かれているので、「how-to book」を「入門書」という意味で使っても問題ないことが多いです。 「how-to guide」という使い方も本のタイトルで使用されたりします。 「how to 動詞の原型」で「どのように〜するか」という意味になります。 この表現も本のタイトルに「入門」という意味合いで使われたりします。
This is the most popular how-to book on piano on Amazon.
これがアマゾンで一番人気のピアノ入門書だ。
How-to books on dieting is always one of the best sellers.
ダイエット入門書はいつも売れ筋ランキングで上位だ。
Your How-to Guide for Success
成功への道 入門
How to Communicate in Office Effectively
オフィスでの効率的な会話方法 入門
「introductory」は「初歩の。入門の」という意味の形容詞です。 他にも「前置きの」という意味もあります。 「introductory」は本に対してではなく、主に授業に対して使います。 「introductory course」の形で使うのが定番です。 「introductory course」の類語には難しい英語ですが、「propaedeutic」というものもあります。 「紹介」「序文」を意味する「introduction」が語源で、これを形容詞化したものです。 「introduction」の類語にはギリシャ語が語源の「prolegomena」「isagoge」などがあり、アカデミックの分野で使われることがあります。
This school offers so many introductory courses in design.
この学校はデザインの入門コースを多く提供している。
「入門書」を意味する古い英語には「primer」という単語があります。 もとは「子供に読みを教える教科書」という意味です。 これはネイティブでも現在はほとんど使用しない言葉なので、覚える必要はありませんが、このような単語があることは知っておきましょう。
日本語の「入門」には他の意味もあるので最後に紹介していきます。
「入門する」は英語で「enter」を使います。
I entered a Karate school when I was nine.
9歳の時に空手道場に入門した。
「弟子入りする」を意味する場合は「become a pupil」を使います。 「pupil」は「弟子」という意味の名詞です。
He became a pupil of the famous comedian.
彼は有名芸人に入門した。
「入門」を「勉強を始めたばかり」という意味合いで使うこともあります。 その場合は下記のように表現すればよいでしょう。
I've just started leaning programing.
プログラミングは入門したてです。