「教室」の英語は「classroom」といいます。「schoolroom」は「小さな学校にある唯一の教室」という意味です。「大学の教室」つまり「講堂」は「lecture room」といいます。
「教室」の最も一般的な英語表現は「classroom」です。 「class」は元々「(共通の性質を有する)部類。種類」という意味で、そこから転じて「(学校の)組。学級」という意味になりました。 「room」は「部屋」です。 アメリカの学校では教室に番号が振られていることが多く、「room 10」「room 110」などといったりします。 アメリカでは小学生でも授業毎に教室を移動するのが一般的です。 「音楽室」は「music room」、「美術室」は「art room」、「資料室」は「resources room」、「化学室」は「chemistry lab」、「部室」は「clubroom」、「職員室」は「staffroom」または「teachers' lounge」、「校長室」は「Principal's office」といいます。 「職員室」はよく「teacher's room」とされますが間違いです。まず「teacher」は複数人いますので、「teachers'」とするのが正しいです。また「room」は使わず「lounge(ラウンジ)」とするのが自然です。 「校長室」の場合は「office」とするのが正式な言い方です。「school office」とすれば「事務室」の意味になります。 「化学室」や「物理室」のように実験をする部屋は「laboratory」の略である「lab」を使うのが自然です。 「classroom」という単語と組み合わせてよく使う言い回しには、「classroom activity(教室活動)」「classroom discussion(討論会)」「classroom environment(教室環境)」などがあります。 「in the classroom」には3つの意味があります。 1つ目は文字通り「教室にいる」です。 2つ目は「授業中。先生に教えてもらっている」という意味です。 3つ目は「(先生が)授業を持つ(マネージメント層にはなれない)」です。 「chalkface」はイギリス英語で使うインフォーマルな単語で「教育現場」という意味で、主に「教室」を指します。 「chalk」は黒板で使う「チョーク」です。 「石炭の見える面」「現場」を意味する「coalface」を文字った造語です。
We gotta go to the classroom! We're gonna be late!
教室行かなきゃ!遅れるぞ〜!
There was nobody in Room 10.
10番教室には誰もいなかった。
It's been a month since I entered this school, and yet I still don't know where the music room is.
この学校に入学して一ヶ月が経つが、いまだに音楽室がどこにあるか分からない。
When I went into a classroom, I smelled something burning.
教室に入ったとき、焦げ臭かった。
Students learning programming spend two days each week in the classroom.
プログラミングを学んでいる生徒は毎週2日間授業を受ける。
There is no promotion within this school, so all the teachers ended up in the classroom throughout their careers.
この学校には昇進がないので、全ての教師がキャリアを通してずっと授業を持ち続ける。
「教室」の英語は稀に「schoolroom」という場合があります。 「schoolroom」は田舎にある小さな学校にある唯一の教室、またはいくつかある教室の中で一番大きくメインで使う教室を指します。 通常の小学校や中学校では「schoolroom」という単語は使いません。 「schoolroom」は「学校」という意味で使う場合もあります。
At the time, I was green as grass, straight out of the schoolroom.
あの時、私は学校を出たばかりの青二才だった。
「教室」は「教室」でも「階段教室」は「theater」または「amphitheater」といいます。 「階段教室」は、椅子と机が階段式に設置してる、高低差のある教室のことです。 映像をみたりする時に使用します。 ちなみに「theater」は「劇場」「映画館」の意味もあるので注意です。
「教室」は「教室」でも「お料理教室」や「水泳教室」の「教室」は「classroom」を使うことはできません。 習い事の「教室」は「course」「class」「school」「lesson」などを使います。
My mom goes to a cooking class every Sunday.
毎週日曜日、母はお料理教室に通っている。
Hanako gives a piano class at home.
花子は自宅でピアノ教室を開いている。
I'm taking the online yoga course for free.
無料でオンラインのヨガ教室を受けている。
大学の教育組織の「教室」は「department」を使います。 「department」は「部門。部」の意味で、ビジネスシーンでもよく使用します。
She is a professor in the department of physics.
彼女は物理学教室の教授だ。
校内暴力が頻発する学校を示す「暴力教室」は英語で「blackboard jungle」といいます。 「blackboard」は「黒板」、「jungle」は「ジャングル」です。 1954年の小説の題名であり、「asphalt jungle」という言葉を文字ったものです。
「教室」は「教室」でも、大学で使う教室つまり「講堂」は英語で、「lecture hall」といいます。 「auditorium」という単語も大学にある「講堂」を指しますが、これは授業をする場所ではなく、演劇などを披露するための「講堂」であり、「lecture hall」よりも大きいです。
「lecture hall」と同じく「hall」を使った英語表現には「study hall」があります。 「study hall」は「自習室」といいます。 米国の大学の「study hall」ですと、だいたいAppleのiMacがズラーと並んでおり、「Silence Zone(私語厳禁)」という張り紙されています。
「homeroom」は「一定の学級の生徒が集まる固有の教室」の意味です。 上述しましたが、アメリカでは小学校でも生徒が科目ごとに教室を移動するために、一つ「homeroom」が用意されています。 出席を確認したり、伝達事項を知らせたりします。 一方、日本の場合は、生徒は基本的に教室を移動しないので、一日中「homeroom」で授業を受けます。 よって、日本では「homeroom」という概念はないのですが、登校時と下校時に「ホームルームの時間」というものが設けられています。 本来の「homeroom」の意味とは違いますが、「授業とは違う、学級活動の時間」という意味で使われています。
最後に「study」という単語について、少し触れておきます。 「study」は「〜を勉強する」という意味の動詞であることは、皆さんも知っていると思います。 名詞として使うと「研究」という意味になります。 そして名詞「study」にはもうひとつ「(家にある)書斎」という意味があります。