「同担」の読み方は「どうたん」で、意味は「自分と同じメンバーを応援する他のファンの人」です。元々はジャニオタ(ジャニーズ事務所のタレントのファン)が使っていた言葉です。ジャニオタは「○○ファン」のことを「○○担(担当)」と言うことから同じタレントのファンのことを「同じ担当=同担」と使います。
「同担」の読み方は「どうたん」です。 「同担」の意味は「自分と同じメンバーを応援する他のファンの人」です。 例えば自分が木村拓哉さんのファンで、Aさんも木村拓哉さんのファンであれば「Aさんは同担」と言います。 語源はジャニーズファンです。 ジャニーズでは、「木村ファン」というのではなく「木村担」と言います。 これは「担当」の「担」であり、1990年台にはすでに使われていた言葉です。 そこから同じメンバーを応援している人は「同担」と言うようになりました。 「同担拒否」という言葉もあります。 これは「同担とは仲良くしません」「同担の人は絡んでこないでください」という意味になります。 同じメンバーを好きな人をライバルとみなしている人が使います。 好きなメンバーを「私の旦那」「俺の嫁」などと言い、「自分だけのもの」「○○くんを好きなのは私だけ」と言ったりします。 また、同担拒否する人の中にはリアコやガチ恋勢も少なくありません。 同担拒否にも色々なパターンがあります。 1つ目は「同担」という存在が無理で、元々友達でも同担になったら仲良く出来ない…という人です。 独占欲が強く、同担が好きなメンバーの話をしているのを見るだけでも気分が悪くなってしまいます。 2つ目は仲の良い同担なら大丈夫だけど知らない同担は拒否!という人です。 ただし仲良くなったら同担拒否が解除されます。 また、条件がそろった時に同担拒否が発動する、という人がいます。 特に多いのがコンサートライブの時です。 近くに同担がいると、アイドルがしてくれたファンサービスを自分自身も同担も「わたしがされた!」と思い、争いが発生してしまうからです。 なのでTwitterなどでは「同担」と仲良くするけど、コンサート会場では近くに同担がいたら嫌だ!という人も多いです。 「同G担」という言葉もあります。 この「G」は「ゴキブリ」ではなく「グループ」のことです。 要するに同じグループを応援している人を指します。 応援しているメンバーが違くても、そのメンバーが所属しているグループが同じなら「同G担」となるわけです。 例えば「木村担」と「中居担」は「同G担」となります。 ちなみにですが「○○担」は基本的に苗字に使います。 しかしKinKi Kidsに関しては2人とも苗字が堂本のため「剛担」「光一担」と使います。
「同担」の類語には「推し被り」があります。 「同担」と「推し被り」の違いは、ジャニーズオタクが使うか「推し」という言葉を使うオタクが使うか、です。 「推し」とは「自分が応援しているイチオシのメンバー」のことです。 「推し」は昔から使われている言葉ですが、AKB48のファンの人たちが使ったことから世間に広まり、アイドルオタク以外の人たちにも知られるようになりました。 現在ではアイドルグループのメンバーに限らず、マンガ・アニメ・ゲームのキャラクターに対しても使われています。 さらに俳優や動物、さらには学校内や社内で一番タイプの人に対してなどにも使われています。 またK-POP用語では「同ペン」となります。 韓国語で「ファン」のことを「ペン」と言い、例えば「テミンペン」などと使います。 さらにバンギャ用語では「麺被り」と言います。 「麺」はバンドメンバーの「メン」を当て字にしたもので、好きなメンバーが被っていることから「麺被り」と言います。ただし、「○○ファン」は「○○ギャ」と言います。 「同担」の反対語は「他担」です。 「他担」は「たたん」と読みます。 意味は「自分の好きなメンバーではない、他のメンバーの担当(ファン)」となります。 そして「同G担」の反対語は「他G担」となります。 これは「他のグループのファン」を表します。 ちなみに「同担に沸く他担」は、同担よりも嫌われることがあります。 他のメンバーのファンなのに自分の好きなメンバーに対してかっこいいなどと騒ぐことを、嫌がるファンが一部います。 この場合DDと非難されることもあります。DDとは「誰でも大好き」の略で、複数のメンバーが好きで応援している人を指します。 オタク界隈では、一人のメンバーだけを応援することが美徳であるとされることがあるため、多くのメンバーを応援している人が非難されてしまうことがあります。(特にリアコ勢は、現実と同じように好きな人は一人であることが当たり前であり、他のメンバーを少しでも褒めようなら浮気とみなしている) 他にも「他担拒否」や「他担狩り」という言葉もあります。 「他担拒否」は「同担拒否」と同じ使い方であり、「他担の人とは仲良くしません」といった意味になります。 「他担狩り」とは「他担をぶっ潰しに行く」という意味ではありません。 これは、「他のメンバーのファンを自分のメンバーのファンにしてしまうこと」で、アイドルの言動に対して使います。 例えば、他のメンバーのファンと分かっていながらファンサービスをして自分のことを好きにさせようとする行動などが「他担狩り」となります。
「同担」の関連語には「神担」「副担」「誰担?」「砂担」「担タレ」「all担」があります。 「神担」「副担」は主にDDが使う言葉です。 「神担」は複数応援しているメンバーの中で1番応援している人のこと、「副担」は2番目に応援している人のことを指します。 また2人応援している場合は「担当はAくんで、副担がBくんです」などと、「神担」は使わずに「副担」だけ使うこともあります。 「誰担?」は「誰のファン?」「誰が好きなの?」という意味になります。 「砂担」は「すなたん」と読み、「マナーの悪いSixTONESのファン」のことを指します。 「砂担」は「サタンと読み、悪魔という意味」ではありません。 SixTONESはストーンズと読むことからSixTONESのファンを「石担」と読んでいます。(実際にSixTONESという名前には6つの原石という意味も込められている)そこから、ネット上で治安の悪いファンのことを「石ではなく砂」と表現し「砂担」と言われています。主に、同時デビューをしたSnow Manのファンが、Snow Manのことを良く言わないSixTONESのファンを「砂担」と読んでいます。 「担タレ」は「ファンが担当しているタレントに似る」の略で、好きなメンバーの服装や食の好みに寄せたくてファンが真似するうちに好きなタレントに似ていくことを表します。 「all担」は「グループの全メンバーが好き(担当)」という意味です。 特定のメンバーが好きなわけではなく、グループ全体を応援していることを表します。 また「○○寄りのall担」と表すこともあり、これは「強いていうなら○○くんが好きだけど、でもみんな好きで応援している!」といった意味になり、全メンバーの活動をチェックして応援している人を表します。 ちなみに「all担」の類語は「箱推し」となります。
「同担」や「同担拒否」はオタク同士の会話やSNS上で使われています。 例えば「誰担ですか?」「山田担です」「同担ですね!」などとなります。 また新しくオタク仲間をSNS上で募集する時に「同担さん大歓迎です」「同担拒否です」と表記することがあります。 最近ではジャニーズオタク以外でも「担当」を使うことがあり、2次元・2.5次元のファンも「同担」という言葉を用いています。 一般的には「推し」の方が広く使われていますが、オタク界隈では「担当」がよく使われています。
「同担」「同担拒否」の例文