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「ご参加の程よろしくお願い致します」の意味と敬語、使い方を例文つきで解説

「ご参加の程よろしくお願いいたします(ごさんかのほどよろしくおねがいいたします)」は、参加してくれるようお願いするという意味です。ビジネスメールでイベントや会議などの参加依頼をするときなどに「お忙しいとは存じますが、ご参加の程よろしくお願いいたします」などと使います。

意味と敬語

ご参加

「ご参加」は「ごさんか」と読みます。 「ご参加」の意味は「団体や活動に仲間として加わること」です。 「参加」についている「ご」は尊敬を表す接頭辞です。

接頭辞「ご(お)」の敬語の種類は文脈によって尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。

  • 相手の動作を高めて敬意を示すためにつける接頭辞「ご」は、尊敬語
  • 自分の動作をへりくだって相手に敬意を示すためにつける接頭辞「ご」は、謙譲語
  • 言葉をただ丁寧にいうだけにつける接頭辞「ご」は、丁寧語

この場合の接頭辞「ご」は、相手の動作に対してつけているので尊敬語になります。

「程」は、断定を避ける表現です。 「〜の程」を用いることで相手に強制することなくお願いをすることができます。 「程」は、本来ひらがなで書くのが正しいです。 「程」の本来の意味は、「物事の経過に伴う様子、程度」です。 そこから転じて断定を避ける表現として用いられています。 このように、本来の意味とは違う使い方をする場合は、漢字ではなくひらがな表記にします。 しかし、慣用的に「ご参加の程」と漢字にして使われることも多いです。

よろしくお願いいたします

「よろしくお願いいたします」は、「よろしくおねがいいたします」と読みます。 「よろしく」は、相手に強く依頼したり感嘆する気持ちを表します。 「お願いいたします」は、「お願いする」の謙譲語+丁重語+丁寧語です。 「お」は謙譲語で、動作の対象を敬う接頭辞です。 「いたす」は丁重語で、聞き手・読み手を敬う補助動詞です。 丁重語とは、謙譲語Ⅱともいわれ、へりくだることで相手に敬意を示すという点で通常の謙譲語と同じですが、動作の対象ではなく聞き手・読み手に敬意を示す敬語です。 「お願いいたします」の「ます」は丁寧語です。 「いたす」は漢字で「致す」と書きますが、補助動詞は平仮名で表記するという決まりがあるので、「お願いいたします」と書くのが正しいです。 したがって「ご参加の程よろしくお願いいたします」は、「参加してもらうようお願いする」という意味になります。

使い方と例文

ビジネスメールで参加依頼をするときに使う

「ご参加の程よろしくお願いたします」は、イベントなどに参加してほしいと依頼をするときに使います。 例えば、ビジネスシーンでは会議の参加依頼などで使うことが多いです。 依頼をするときは、

  • お忙しいところ恐縮ですが
  • ご多忙中お手数をおかけしますが
  • ご迷惑をおかけしますが

などのクッション言葉と併せて使うとより丁寧になります。 クッション言葉とは相手に何かを依頼したり、お断りをする場合などに言葉の前に添えて使用する言葉のことです。ビジネスシーンでは様々な状況で使われます。 クッション言葉を使うことで直接的な表現をさせることができ、丁寧で柔らかい印象を与えることができます。 また、相手に強く依頼したり感嘆する気持ちを表す「どうぞ」「何卒」「よろしく」などを併用することも多いです。

ビジネスメール例文

打ち合わせ参加依頼

【件名】 お打ち合わせご参加依頼 【本文】 株式会社あいうえお 企画部 小林茉優様 平素よりお世話になっております。 森山商事の竹沢です。 この度、合同プロジェクト「△△△」のお打ち合わせを行いたく存じます。 合同プロジェクト第一回お打ち合わせ 日時:12月5日(月)14:00〜15:00 場所:弊社第1会議室(4F) 先日ご了解を頂いた日にち、時間で設定いたしましたが、ご都合が悪い場合はお知らせください。 お忙しいところ恐縮ですが、ご参加の程よろしくお願いいたします。 竹沢

イベントの参加依頼

【件名】 弊社主催音楽イベント「THE・MUSIC」ご参加依頼 【本文】 株式会社ソウル・ロディ 営業部 斎藤耕一様 いつもお世話になっております。 株式会社バーニー営業部の切島です。 さて、本日は弊社主催のイベント「THE・MUSIC」のお知らせをしたくご連絡いたしました。 毎年開催しております「THE・MUSIC」を本年も下記の日程で開催いたします。 株式会社バーニー 音楽イベント「THE・MUSIC」 日時:7月31日(土) 午前10時〜18時(予定) 場所:野外音楽堂  日頃よりお世話になっている斎藤様にもぜひお楽しみいただければと存じます。 ご多忙の折とは存じますが、ご参加の程よろしくお願いいたします。 切島

社内会議の参加依頼

【件名】 新商品発売に伴う会議のご参加依頼 【本文】 関係者各位 お疲れ様です。営業部の大谷です。 本日は社内会議についてお知らせいたします。 日時:11月15日(火) 13:00〜14:30(予定) 場所:本社6F会議室B 議題:新商品発売に伴うPR方法について お忙しいとは存じますが、各部署より関係者はご参加の程よろしくお願いいたします。 大谷

セミナー参加依頼

【件名】 セミナーへのご参加依頼 【本文】 新入社員の皆様 お疲れ様です。総務部の遠藤でございます。 本日は、セミナー開催についてご連絡いたしました。 この度、株式会社△△△代表取締役の大木様をお招きして、営業のノウハウをご教授いただく予定です。 日時:11月10日(水)10:00〜12:00 場所:本社5F 多目的ホール 新入社員の皆様は万障お繰り合わせの上ご参加の程よろしくお願いいたします。 遠藤

懇親会の出欠をとる

【件名】 懇親会のお知らせ 【本文】 営業部各位 お疲れ様です。営業部の橋本です。 来月15日に営業部で懇親会を開催することになりました。 詳細は下記の通りです。 日時:10月15日(金)18:30〜 場所:プライベートダイニング馬民 緑谷駅前店 住所:緑谷市青山町1-22-33 会費:3000円 予約の関係上、10月11日(月)までに参加の可否をご返信ください。 ご多忙中とは存じますが、ご参加の程よろしくお願いいたします。 橋本

類似表現との違い

ご参加くださいますよう〜

「ご参加の程よろしくお願いいたします」は、「ご参加くださいますようお願いいたします」ということもできます。 「ご参加くださいますよう」は、「参加」に尊敬を表す接頭辞「ご」をつけて、「くれ」の尊敬語「ください」と丁寧語の「ます」、婉曲表現の「よう」をつけた敬語表現です。 「くださいますよう」とすることで、直接的な表現を避け謙虚に依頼をする表現になります。 「ご参加の程よろしくお願い申し上げます」と「ご参加くださいますようお願い申し上げます」は、どちらも控えめで謙虚な響きのある敬語表現です。 しかし、「ご参加の程〜」が尊敬語のみを使用した敬語表現であるのに対して、「ご参加くださいますよう〜」は尊敬語と丁寧語を使用した敬語表現であるため、「ご参加くださいますよう〜」のほうが丁寧です。

ご参加いただきますよう〜

「ご参加いただきますようお願いいたします」の「いただきますよう」は、「もらう」の謙譲語「いただく」に丁寧語「ます」と婉曲表現の「よう」をつけた敬語表現です。 「ご参加の程よろしくお願いいたします」と「ご参加いただきますようお願いいたします」は、どちらも直接的な表現を避け謙虚に依頼をする表現ですが、「ご参加の程〜」が尊敬語のみを使用した敬語表現であるのに対して、「ご参加いただきますよう〜」は尊敬語と謙譲語を使った敬語表現なので、「ご参加いただきますようお願いいたします」のほうが丁寧です。

ご参加賜りますよう〜

「ご参加賜りますようお願いいたします」は、「ご参加」に尊敬を表す接頭辞の「ご」をつけて、「もらう」の謙譲語「「賜る(たまわる)」と丁寧語「ます」、婉曲表現の「よう」をつけた敬語表現です。 「賜る」は「もらう」の謙譲語で、「いただく」より一段と恐れ多いという気持ちを込めた謙譲語として用いられます。 「賜りますようお願いいたします」で、「もらえるようお願いする」と依頼をする表現になります。 「ご参加の程よろしくお願いいたします」と「ご参加賜りますようよろしくお願いいたします」は、どちらも直接的な表現を避け謙虚に依頼をする表現ですが、「賜る」を使った「ご参加賜りますようお願いいたします」のほうが丁寧で、よりかしこまった表現です。

「賜りますよう」の意味と読み方、敬語、使い方、類語を例文つきで解説

WURK

お願い申し上げます

「ご参加の程よろしくお願いいたします」と類似した敬語表現に「ご参加の程よろしくお願い申し上げます」があります。 「お願い申し上げます」は、「お願いする」の謙譲語「お願い申し上げる」に丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「お〜申し上げる」で、動作対象を敬う謙譲表現になります。 「申し上げる」は本来「言う」の謙譲語ですが、この表現では「する」という意味の補助動詞です。 「申し上げる」も補助動詞なので、「お願いもうしあげます」とひらがなにするのが正しいです。しかし、慣例的に「お願い申し上げます」と漢字にすることが圧倒的に多いです。 一方「お願いいたします」は正しくひらがな表記にすることが多いです。 「ご参加の程よろしくお願いいたします」と「ご参加の程よろしくお願い申し上げます」は、どちらも丁寧の度合いは同じです。 しかし、「お願い申し上げます」の方が謙虚で、やや丁寧です。 そのため、ビジネスシーンなどでは「お願い申し上げます」が使われる傾向があります。

「お願い申し上げます」と「お願いいたします」の意味の違いと使い分け

WURK

お願いします

「ご参加よろしくお願いします」の「お願いします」は、謙譲語の接頭辞「お」をつけた「お願い」に丁寧語「ます」つけた敬語表現です。 「よろしくお願いします」も、目上の人に使うことができる依頼の表現ですが、断定を避ける表現である「程」と「お願いいたします」を使った「ご参加の程よろしくお願いいたします」のほうが、謙虚な響きが強いです。

他の敬語表現

ご参加ください

「ご参加ください」は、「参加」に尊敬を表す接頭辞「ご」と、「くれ」の尊敬語「ください」をつけた敬語表現です。 正しい敬語表現ですが命令文なのでやや上から目線で、目下の人や同等の立場の人に対して使うのは問題ありませんが、親しくない上司や社外の人に対して使うのは避けた方がよいでしょう。 「ご参加くださいませ」とすると柔らかいニュアンスになります。 「くださいませ」は、「ください」に「ませ」をつけた敬語表現です。 「ませ」は「丁寧な気持ちを込めて、相手にある動作を要求する意」を表します。 「くださいませ」とすることで、「くれ」を丁寧にするだけでなく柔らかい印象を与えることができます。

ご参加いただけますか

「ご参加いただけますか」は、「参加」に尊敬を表す接頭辞「お」と、「もらう」の謙譲語「いただく」に丁寧語「ます」と疑問の終助詞「か」をつけた敬語表現です。 「ご参加ください」では丁寧さに欠けますが、「参加してもらえますか?」と疑問形にすることで、柔らかい依頼の表現になります。 「ご参加いただくことは可能でしょうか」という敬語表現もあります。 「ご参加いただくことは可能でしょうか」は、「参加してらうことはできるだろうか?」と可否を確認する表現で、依頼をするときに使用される正しい敬語表現です。 しかし、やや強意的であるためビジネスシーンでは使用を避ける人もいます。

ご参加願います

「ご参加願います」は、「参加」に尊敬を表す接頭辞「ご」と、「願う」に丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「ご参加願います」も正しい敬語表現ではありますが、「願います」が「願う」という言葉の丁寧語であるという点で丁寧さに欠ける(謙虚な態度が感じられない)表現であるため、親しくない上司や社外の人に対して使うは避けた方が無難です。 上司や社外の人に使用する場合は、「お願いいたします」などより丁寧な敬語表現を使用しましょう。

ご参加いただけると幸いです

「ご参加いただけると幸いです」は、「参加」に尊敬を表す接頭辞「ご」と「もらうと」の謙譲語「いただけると」と、「幸い」に丁寧語「です」をつけた敬語表現です。 「幸いです」は、そうしてもらえれると幸せですという気持ちを表します。 よって「ご参加いただけると幸いです」は、「参加してもらえると嬉しい」という意味の丁寧な表現になります。 「ご参加いただけますと幸いです」としても意味は同じですが、より丁寧になります。 「いただけますと」は、「もらう」の謙譲語「いただく」にさらに丁寧語「ます」をつけた丁寧な敬語表現です。 「ご参加いいただければ幸いです」とすると仮定のニュアンスが加わり柔らかい表現になります。 「いただければ〜」の「れば」は仮定を表し、「してもらえれば嬉しい」という願望を表す丁寧な言い回しになります。 また、「幸いです」は「幸甚です(こうじんです)」とすることもできます。 「幸甚」は、この上なく嬉しい気持ちやありがたく思っている気持ちを表すかしこまった表現です。

ご参加いただきたく存じます

「ご参加いただきたく存じます」は、「参加」に尊敬を表す接頭辞「ご」をつけて、「もらう」の謙譲語「いただく」と「思う」の丁重語「存ずる」、丁寧語「ます」をつけた敬語表現です。 「ご参加いただきたく存じます」で、「参加してもらいたいと思う」と柔らかくお願いをする表現になります。 「ご参加いただければと存じます」とするとより丁寧です。 「いただければ」は、上述した通り「してもらえたら〜」という仮定の表現で願望を表す丁寧な言い回しです。

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