「詩」は英語で「poem」です。「poem」は「一遍の詩」という意味です。発音は「ポエム」ではなく「ポウム」です。「poetry」だと「(総称としての)詩」を意味します。ちなみに「詩人」は「ポエマー(和製英語)」ではなく「poet」で、「ポエット」と発音します。
「詩」は英語で「poem」です。 「poem」は「一遍の詩」という意味です。 「poem」をローマ字読みして「ポエム」と発音するのは間違いです。 正しくは「ポウム」となります。「e」は発音せず、「o」を「オウ」と二重母音で発音します。 「詩人」は「poet(ポエット)」です。 「poemer(ポエマー)」は和製英語なので注意しましょう。 ちなみに「poetaster(ポウタスター)」で「へぼ詩人」という意味になります。 「poet」の形容詞形は「poetic」または「poetical」です。 「詩的な」という意味です。 「詩の一行」は「a line of a poem」です。 それでは例文です。
She expressed love in a poem.
彼女は詩で愛を表した。
She quoted a line of the poet from Shakespeare.
彼女はシェイクスピアの詩から一節を引用した。
I don't know how to compose English poets.
英語の詩の書き方が分からない。
This book is written in richly poetic language.
この本は美しい詩的な言葉で書かれている。
That place has become famous in the poet.
あの場所は詩で有名になった。
「詩」を意味する英語には、もうひとつ「poetry」があります。 「poetry」は「集合的な詩」です。具体的に一遍の詩を指すのではなく総称としての詩を指します。 「a piece of poetry」とすれば「poem」と同義です。 古英語では「poetry」のことを「poesy」ということもありましたが、現代ではほとんど使用されません。
How does contemporary poetry reinvent what is old?
現代詩はいかに古きを刷新するのか?
The best way to appreciate poetry is to read them aloud and pay attention to how they sound.
詩を味わう最善の方法は声に出して読み、どのように響くか注目することだ。
「verse(ヴァース)」は「韻文(いんぶん)」という意味です。 「韻文」とは、俳句や和歌、漢詩など一定の規則に則って書き表された文章を指します。 「verse」は「poetry」の一種の形態です。 「verse」の対義語には「prose(プロウズ)」があります。 「prose」は「散文(さんぶん)」の意です。 「散文」とは、小説や評論のように規則にとらわれずに書かれた文章を指します。 皆さんが日頃、スマートフォンなどで目にする文章はほぼすべて「散文」です。
「rhyme(ライム)」は「韻」という意味です。 「韻を踏む」の「韻」です。 「rhyme」は名詞でも動詞でも使います。 「rhyme」には「短い詩(a short poem)」という意味もあり、「poem」の類語にあたります。
”Long” and "song" rhyme.
「ロング」と「ソング」は韻を踏む。
詩の三大部門と言われてるものに、「叙事詩」「叙情詩(抒情詩)」「劇詩」があります。 「叙事詩」とは、歴史的な英雄や神が登場し、様々な事件が起きながら展開される物語のことで、国の誕生などがよく語られます。民族の歴史として価値があるを信じられ、長きに渡り語り継がれているものです。 「叙事詩」の英語が「epic」または「epic poety」です。 この意味から転じて「epic」はスラングとしても使われています。(下の記事を参照) 「叙情詩(抒情詩)」とは、個人の主観的な感情や思想を表現している詩のことです。 「叙情詩(抒情詩)」の英語は「lyric」または「lyric poetry」です。 「lyric」は現代では「(ポップスなどの)歌詞」という意味で広く使われています。
「monostich」は「一行の詩」という意味です。 英語圏で読まれている「monostich」はほとんどロシア語またはフランス語から翻訳されたものです。
「elegy(エレジー)」は「悲しみを歌った詩」です。 日本語では、「哀歌(あいか)」と言われることが多いです。 元々は古代ギリシアで、死を哀悼すするために作られたものです。
「doggerel」とは、「(内容もテキトーで、韻律もふぞろいな)下手な詩」という意味です。 「犬」の派生語と言われていますが、語源は分かっていません。
「declamation」は「詩の朗読」を意味する英語です。 そこから転じて「形式ばった演説」「詩的な表現を使った大げさな熱弁」などの意味があります。