「原因」を意味する「because」という英単語には様々な使い方があります。「just because...」「because of...」「soとの違い」など把握しておくべきイディオム紛らわしい表現などを一挙紹介します。
「because」の基本的な意味は、「原因」「根拠」です。 原因なら「...なので」、根拠なら「そういうのは、」という訳になります。 「Why...?」という質問に対して答えるときも、「Because...」と使いますよね。これは「原因」を示した使い方です。 これは日本力なのですが、原因と根拠はどう違うのでしょうか?似ていますが微妙に違います。 原因は、「事象の結果を引き起こすもと」 根拠は、「主張のよりどころ」 です。 例文をみていきっましょう。
She drowned because she fell into the sea during the typhoon.
台風の最中海に落ちたので、彼女は溺れ死んだ。
Because she overslept, she missed the first day of class.
彼女は寝坊したので、彼女は授業の最初の日を逃した。
上の2つの例文のように、「because」の位置は、最初でも最後でも可能です。
"Why do you love me?" - "Because I do."
「なんで私のこと愛してるわけ?」-「だって愛してるからさ。」
上の例文は、「Why..?」に対する返事として使っています。 「Why..?」と聞かれた場合、原因を答える方法は「Because」 を使うだけです。 「原因」を示す接続詞は他にもありますが、「because」だけが使えます。
It is because I was busy that I said so.
そう言ったのは、忙しかったからだ。
上の例文は<強調構文>です。原因を強調するために使います。
She must have been drunk, because she fell into the river in the daytime.
彼女は酔っていたに違いない、だって昼間に川に落ちたんだから。
Steve loved Laurene, because he always followed her.
スティーブはローレンを愛してた、だっていつも彼女に従っていたんだから。
例文をみてわかると思いますが、「根拠」を示す「because」を使った文章の主節はあくまで誰かの「主張」ですね。 「彼女は酔っていたに違いない」「スティーブは愛してたんだ」と誰かが主張していて、そのあとにその根拠を述べています。 ちなみに、根拠を示す「because」は、「原因」を示す「because」とは違い、文頭に持ってくることができません!ここの注意が必要です。 しかしながら、日本人でも話しているときに「原因」と「根拠」の意味の違いを意識して話してる人はほとんどいないのではないでしょうか?これは英語のネイティブスピーカーも然りです。なので、あまり過度に意識しすぎる必要はありません。
「because of」も「原因」を示すイディオムですが、 「because」は「接続詞」で、後に「主語」「動詞」が来ます。 「because of」は「前置詞」で、後に「名詞」「動名詞」が来ます。 例文をみていきましょう。
The baseball game was put off because it rained heavily.
激しく雨が降ったので、野球の試合は延期になった。
The baseball game was put off because of heavy rain.
激しく雨が降ったので、野球の試合は延期になった。
上2つの例文は「because」と「because of」を使いましたが、意味は全く同じです。
結果を「A」とし、原因を「B」とし、接続詞「because」「so」を使って文章を作ると、 A because B B so A となります。 「so」は「because」と逆で、「結果」を示し「...だから」と訳します。 なので、「結果」と「原因」を示す文章の位置が逆になります。 例文です。
I don't like summer in Japan because it is too hot.
暑すぎるので、日本の夏は好きじゃない。
It is too hot so I don't like summer in Japan.
暑すぎるので、日本の夏は好きじゃない。
例文でも訳は同じになりますね。
否定語を伴って、「just because」を使用すると、「...だからといって...ではない」という表現になります。他にも原因がある、というニュアンスが含まれます。 例文を見た方が理解しやすいと思うので、さっそく例文をみていきましょう。
You should not make fun of a person just because he or she is poorly dressed.
身なりが貧しいからというだけで、人を馬鹿にしてはいけない。
I don't think he does such nasty things to you just because he dislikes you.
彼はあなたが嫌いという理由だけで、そんなひどいことしないと思うよ。
「Just because...」を主語で、通常動詞は「mean」と否定語を伴い「...だからといって、...ということにはならない」という表現をします。 この用法はスラングで、正式には認められていません。話し言葉でのみ使われます。
Just because you don't like her does not mean you should do such nasty things.
あなたが彼女を好きではないからといって、そんなひどいことしていいってことではない。
Just because we love each other now doesn't mean we can live together forever.
今愛し合っているからというだけで、一生一緒に居れるわけじゃない。
ネイティブは「because」を日常会話でもメールでも頻繁に使う単語でが、「because」は書くにしても話すにしても長い単語なので、下記のような略語スラングを使うことがあります。
「cuz」 の意味と使い方に関しては下記の記事で詳しく書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「because」「since」「as」の違いについては、別記事にしましたのでぜひ見てみてください!
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