「bother」もよく見かける英単語ですが、意外と知られていない意味や使い方が複数存在します。今回は「bother」の5つの意味と使い方を音声付き例文と共に詳しくみていきます。
「bother」の1つ目の意味は、他動詞で、「...を悩ます、困らせる」です。 イライラさせる、というニュアンスがありますが、「annoy」ほど強い意味合いはありません。 また「bother」は「worry」と違い、相手を故意に困らせる場合にも使うことができます。 例文をみていきましょう。
He is bothering me.
彼にはイライラする。
All my friends bother me for money.
わたしの友達は皆お金をねだるので困る。
Does it bother you to bring that baggage to me right now?
今すぐその荷物持ってきていただけませんか?
上の例文のように、ていねいに人にお願いをするときも使うことができます。
It doesn't really bother me if you stay or leave.
あなたがとどまってもいなくなっても、ぶっちゃけ困らない。
「bother about...」で「...で思い悩む」という意味になります。 「worry about...」「be worried about...」「be concerned about...」などと近く、これらの方が一般的によく使われます。この2つ目の用法は一番見かけることが少ないと思います。
Don't bother about such trivial things.
そんな取るに足りないことで悩むな。
「bother to...」で、「わざわざ...する」という意味になります。これは頻出表現なので、とても大切です。 否定文・疑問文でよく使います。「わざわざ...する必要はございません」「...をしていただけますか」といった意味になります。 例文をみていきましょう。
Don't bother to call me back.
わざわざ折り返し電話返す必要ありませんよ。
"Let me help you bring your stuff." - "Oh, don't bother."
「あなたの荷物運ぶの手伝いますよ。」-「どうぞお構いなく。」
上の例文の、「Don't bother.」は命令文で、「わざわざそんなことする必要ございません。」という意味になります。 「Don't bother me.」と言ってしまうと、「bother」が他動詞になり、「私の邪魔をするな。」という意味になってしまうので注意が必要です。
自動詞「bother」の頻出イディオムが、「can't be bothered to...」で、「わざわざ...したくない」という意味になります。イギリス人がよく使う表現です。アメリカ人はシンプルに、「I don't feel like...ing」と表現することが多いです。 「bother to...」で「わざわざ...する」という意味で、「bothered to」はその受け身なので、直訳すると「わざわざ...させられる」、そこに不可能を表す「can't」が入るので、「わざわざ...させられることは不可能だ」つまり「わざわざ... したくない」となります。 「...したくない」ですから、☓「I do not want to bother to...」でいいのではないか、と思うかもしれませんが、このような表現はしません。「want」を使う場合は、単に「I do not want to...」です。
I can't be bothered to hang out with friends tonight.
今夜は友達と遊ぶ気になれない。
"Hey will you go shopping with me?" - "Can't be bothered."
「ねえ買い物行かない?」-「そういう気分じゃない。」
「bother」は名詞で、「面倒、悩みの種、厄介」などの意味があります。
What a bother!
面倒臭い!
I don't want to put my wife to any bother.
妻に迷惑をかけたくない。
That student is a bother for his teacher.
あの生徒は、彼の先生にとって悩みの種だ。
「bother」は、間投詞で「ちぇっ!」という意味があります。これはスラングです。イギリス人がよく使う表現で、アメリカ人はほとんど使いません。 これは、「damn」の遠回り表現ですが、アメリカ人は、「damn」の方を圧倒的によく使います。
Oh, bother!
ああ、うるせえ!
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いかがでしたか?「bother」には思ったより様々な意味や用法、表現があったと思いませんでしたか? ぜひ使ってみてください。