「whether」と「if」はどちらも「2つの選択肢や可能性のうちどちらか1つ」を意味する単語ですが、「whether」と「if」には文法的な違いがいくつも存在し、使い分けが必要です。今回は「whether」と「if」の違いと使い分けについて解説します。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっています。
「whether」と「if」の違いは、「whether」のみ使用可能な場合が実は5つもあることです。置き換え可能といっても、「whether」の方が表現の幅が広いです。口語では曖昧になってる語法もありますが、書き言葉では不自然になってしまう場合もあるので注意が必要です。 音声付き例文と共に詳しくみていきましょう。
「the problem of whether he can come or not」のように、前置詞(この例文の場合は「of」)の後にくる場合、「if」は不可です。 ☓ 「the problem of if he can come or not」 とはできない。
The discussion of whether Japanese wives should obey their husbands or not no longer exists at the present time.
日本人の妻は夫の命令を厳重に守るべきか否かという議論は、現代においてもはや存在しない。
「whether to do」で「...するかどうか」という意味になりますが、 ☓「if to do」は不可です。
I am not sure whether to go to college or start working.
大学にいくかべきか働き始めるべきかか、確かではない。
主語として使うときは、「if」は不可です。下記の例文で、「whether」を「if」に置き換えることはできません。
Whether you are good at it does not concern me. So let's just do it.
あなたがそれを得意とするかどうかはわたしはどうでもいい。とにかくやろう。
同格節とは?? 抽象度の高い名詞を前置詞を使うことなく「that」や「whether」で説明するときに、「that」や「whether」以降の文章を「同格節」といいます。 例文をみてみましょう。
This feeling that I cannot stop thinking about her is probably what we call love.
彼女のことを考えるのをやめられないというこの感情は、おそらく皆のいう恋だ。
この例文の場合、 「this feeling」が抽象度の高い名詞。「feeling」は「感情、感覚」という意味なので、これだけでは何のことを述べてるのか意味不明です。ですから、「that」を使って修飾する必要があります。「that I cannot stop thinking about her」は「this feeling」と同じことを述べているので、「同格節」と呼ばれます。 「同格節」の意味わかってるでしょうか??
本題に戻りましょう。 「whether」も同格節として使うことができます。 例えば、「the idea whether I...」「わたしは...をするべきかどうかという考え」などといえます。 しかし、 ☓「the idea if I...」は不可なので、注意が必要です。 ちなみに、 これは①で説明したように、「of」を入れるべきなのではないか?と思う人がいると思いますが、それも正解です。「the idea of whether I...」としても同じ意味になります。
The idea whether Japanese wives should obey their husbands is old today.
日本人の妻は夫に従うべきかどうかという考えは現在では古い。
「whether or not」という風に「or not」を「whether」の直後にもってくる用法がありますが、この際も「if」に置き換えるのは不可です。 ☓「if or not...」という表現はできません。
It does not matter whether or not she can come.
彼女が来れるか来れないかは、関係ない。
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