「close」という単語は、形容詞と動詞の品詞があります。それぞれの品詞で意味が違いますが、実は関係性がありそこを知っておくと2つの意味も連想して覚えることができます。 形容詞「close」は「near」との違いも解説していきます。 「close」の群動詞である「close up」「close down」「close off」「close in on」などネイティブがよく使う表現も紹介します。
※音声付き例文がありますので、発音の確認のご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
形容詞「close」の基本的な意味は「近い」になります。 副詞で「近くで、近くに」という意味で使うこともあります。 「close to...」で「...から近い」という意味になります。 ✗「from」は使わないので注意してください。 「close by」を使うこともあります。「close by」の「close」は副詞として使います。 形容詞の「close」の発音は「クロース」になります。(発音記号は「kloʊs」) 動詞の「close」とは発音が異なるので、聞き分けすることが可能です。 ネイティブがよく使う「close」のイディオム(慣用句)として「not even close」というフレーズがあります。「not even close」は「近くすらない」という意味で、相手が的外れな質問をしてきた時の返答として使います。 また「come close ...ing」で「もう少しで...するところだった」という意味のイディオムもたまに見聞きします。知っておくと便利なので、ぜひ覚えておきましょう!
You should not get close to that guy. He is a crazy one.
あの男には近づかない方がいいよ。あいつは狂ったやつだから。(この close は形容詞)
As summer gets closer, I feel kind of excited.
夏が近づくにつれて、なんかゾクゾクする。(この close も形容詞)
I don't like people standing too close to me.
私にかなり接近してくる人が好きじゃない。(この close は副詞)
"Are you all right?" - "Not even close."
「大丈夫?」-「大丈夫どころじゃないよ」
We came close to missing the last train.
もう少しで終電を見逃すところだった。
形容詞「close」は「近い」という意味から派生して様々なニュアンスとしてネイティブは使用します。 「近くで見る」から派生して「注意して、気をつけて」という意味が「close」にはあります。「take a close look(注意して見る)」「pay close attention(細心の注意を払う)」などのフレーズで使います。 「物理的な近い」から派生して、「精神的に近い」つまり「親しい、仲が良い」という意味でも「close」は使うことができます。 「initimate」の「親しい」は性的な関係まで含むニュアンスがあるので、通常の友人間での「親しさ」は「close」を使うのが普通です。 スポーツ観戦などで「That was close!」というと「もう少しで勝てそうだった」「あとちょっとでゴールが決まりそうだった」というニュアンスで「惜しい!」という表現になります。 また、自動車運転などで「もう少しでぶつかそうだった!」も「That was close!」と言うことができます。この場合は「危なかった!」という意味になります。
We should take a closer look at this matter.
この案件はもっと注視すべきだ。
Jane is one of the closest friends of mine.
ジェーンは私の親友の1人です。
Bill's relationship is not good with his father, but he is so close to his mother.
ビルは父との関係がよくないが、母親とは仲がよい。
Japan is such a close community that people from different countries can't fit in easily.
日本はとても閉鎖的なコミュニティーなので、外国人が簡単には馴染めない。
Watch out! Whew! That was so close man!
危ない!!あーよかった。もう少しでぶつかるところだったよ!
「近い」を意味する単語にはもう一つ「near」がありますよね。 「close」と「near」の違いを説明していきます。 文法的には「close」は形容詞、副詞で、「near」は前置詞、副詞、形容詞で使います。 「close」は形容詞・副詞で使うことが半々くらいで、「near」は前置詞で使うことが一番多いです。 「near」には「to」など前置詞は伴いません また「near」は「close」のように派生して色々な意味を持ちません。 「近い」という意味の観点でいうと、「close」の方がより密接してるニュアンスが強いです。
Is there a gas station near here?
ここの近くにガソリンスタンドありますか?
Is there a convenience store close by?
近くにコンビニありますか?(この close は副詞)
「close」は形容詞だけではなく、動詞としても使います。 動詞の「close」の基本的な意味は「閉じる」になります。 「近い」と「閉じる」は全く違う言葉のような感じがしますが、関係性があります。 動詞「close」は「(近づけることによって)閉める」というニュアンスを持っています。 「shut」は「バシっと勢いよく閉める」という意味になります。 「close the door」とすると「(ドアが壁に近づいていき空いてる部分が少しずつ狭くなり)閉める」というニュアンスです。 このように考えると
「close」は「店を閉める、閉店する」という意味もあります。 「店を閉める、閉店する」という意味の「close」は3つのニュアンス全てで使えてしまうので注意が必要です。
これら3つの意味で動詞「close」は使えてしまうので、注意してください。 これらの意味の混同を避けるためにネイティブが使う表現が、
です。 「close up」は「1日の営業を終了し閉店する」という意味で使うのが一般的です。(「close up」で「永久に店をたたむ」という意味もある) 「close down」は「永久に店をたたむ、廃業する」という意味でのみ使用します。 よって、下記のような使い分けをすれば、誤解がないのでオススメです
「close down」の反対語は「open up」です。「新しくビジネスを始める」という意味です。
That bakery closes at seven.
あのパン屋は7時に閉まります。
Okay guys, we're closing up in ten minutes.
皆さん、あと10分で店閉めますよ。
She said she would close down her company to care her mother.
彼女は母の介護のために会社をたたむと言った。
ネイティブがよく使う群動詞には、
があります。 ぜひ覚えておきましょう!
Police quickly closed off the area.
警察は直ちにそのエリアを通行止めにした。
The hunter closed in on the fox.
猟師は狐に近づいた。
「closed」という表現も英語圏ではよく使います。 「closed」を「閉まった」という意味の形容詞と判断するか、 「close」の受け身の過去分詞形として「閉められた」と判断するかは文脈に次第です。 どちらにせよ、ニュアンスに大きな違いはないので、そこまで心配する必要はありません。
The store has been closed for a month so that everyone in the town is worried.
その店は1ヶ月も閉まっているので、街の人々が心配している。
Are you open or closed today?
本日は営業していますか?
「behind closed doors」というイディオム(慣用句)を最後に紹介します。 「behind closed doors」は直訳すると、「閉まったドアの後ろで」となりますが、「内密に、内緒で」という意味になります。
I have a couple things I'd like to talk about behind closed doors.
内密にお話したいことがあるのですが。
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