「concern」という単語は皆さん知っていると思います。「懸念、関心事、心配」など色々な意味が辞書には出てきますよね。また使い方も少し癖があります。他動詞なので目的語に"人"がきたり、主語が"人"になって受け身の形になったり、用法はなかなか複雑です。また一緒に使う前置詞もabout, for, over, with, of などたくさん登場します。。今回はこの分かりづらい「concern」の正しい意味と使い方を徹底解説していきます。
動詞「concern」は大別して2つの意味がありますが、1つ目は「__を心配させる」という意味の他動詞です。 <1> 事・物 concerns me.(何々が私に心配させる=私は何々を心配する) <2> It concerns me that...(私は...ということを心配する) ※ <2> の主語「it」は形式主語 という形で使うことが一般的です。 例文です。
The state of my grandfather's health concerns us greatly.
私たちは、祖父の体調がとても心配です。
It concerns me that she hasn't been in contact.
彼女としばらく連絡が取れないので心配です。
主語を「私」にし「concerned」と受け身にして、「私は__が心配です」という使い方も見かけます。 「心配」という意味では、一緒に使う前置詞は「about」「for」「over」です。日常会話で最もよく使われるのは「about」です。 「心配」という意味では「with」は使わないので、注意してください。
で「私は...が心配です」という意味になります。
I'm concerned about the weather tomorrow. So, let's come up with a backup plan just in case.
明日の天気が心配だから、念のため代替案も考えておこう。
「concern」は「心配」という意味なので「worry」と類義語にあたります。 しかし、「concern」と「worry」には微妙にニュアンスの違いがありますので、解説していきます。 「worry」は精神的苦痛になりうる「心配」を意味しますが、「concern」は精神的苦痛を感じる程ではありません。そして「concern」には、ただ心配するだけではなく適切な対策を取る、処置を行う、というニュアンスまで含まれます。 よって、ビジネスシーンで使うには「concern」の方が自然です。 ちなみに、「I worry about...」は「(日常的)...が心配だ」という意味に対して、「I'm worried about...」は「(今)...が心配だ」という意味になります。
I'm concerned but not worried. We'll see.
心配だけど大丈夫です。そのうち分かるだろう。
動詞「concern」の2つ目の意味は、「__を関係させる」という意味です。 <1> 物・事 concern 人(何々は誰々に関係する) <2> 物語・映画 concern 人(誰々を取り上げる) という形で使うことが多いです。 例文を見ていきましょう。
Global warming concerns us all.
地球温暖化は、我々全員に関係することだ。
The documentary concerns the man who started a company after World War II.
そのドキュメンタリーは第二次世界大戦後に会社を起こした男を取り上げている。
受け身の形で、前置詞「with」もしくは「in」を使い、 物・事 is concerned with__:物・事は__に関係している という文型を作ることもできます。
Her job is something that is concerned with computers.
彼女の仕事はパソコン関連の何かだ。
主語を「私」にして「concerned」と受け身の形にすれば、「私は__に関係しています、関心があります」という意味になります。 前置詞は「with」もしくは「in」を使います。 I am concerned with__(私は__に関係しています、関心があります) I am concerned in__(私は__に関係しています、関心があります) という形で使います。 また、「concern oneself with/in__」で「__に関与する」という意味になります。
I'm concerned with the real estate business now.
私は現在不動産ビジネスに興味があります。
There's no need for you to concern yourself with what happened.
あなたが起きたことに関与する必要はない。
「all concerned」または「everyone concerned」という形で「関係者全員」という意味でもよく使います。
The fact that she resigned was such a shock for all concerned.
彼女が辞職した事実は、関係者全員にとって、かなり衝撃だった。
「__を関係させる」という意味の「concern」は、「involve」と大変似ています。 ニュアンスにはそれほど差異はありませんが、主語と目的語のどちらが重要なのかが逆になります。 A concern B ==> AがBにとって重要 A involve B ==> BがAにとって重要 となります。微妙な違いですが、使う際は気をつけてください。 しかし実際には「involve」は受け身の形で使うことがほとんどです。 「I am involved in...」(私は...に関係しています、従事しています) 「I get involved in...」(私は...に関与します) という形でよく使います。
名詞「concern」の意味と使い方を解説していきます。 名詞の「concern」も、3つ全く違う意味を持つので、要注意です。
名詞「concern」の1つ目の意味は、「心配、懸念」となります。動詞でもこの意味があるので、無理なく理解できると思います。 「a matter of concern」で「心配事」という意味になります。 「a public concern」で「世間の心配」という意味になります。 「grow」という動詞とよく一緒に使い、「a growing concern」で「増大する懸念」という意味になります。
Concern for the safety of the missing Japanese tourist in NY is growing.
ニューヨークで行方不明の日本人観光客への心配がつのるばかりだ。
There's is lots of public concern about the East Asia situation.
世間の多くが東アジア情勢を心配している。
「concern」には「会社」という意味もあります。(これはなかなか想像が付きません) 「現在継続的に事業を行っている事業体」のことを「a going concern」と言います。 継続的にビジネスを展開しているので、成功している会社、うまくいっている会社、というニュアンスがあります。
It started slowly, but the company is now a going concern.
その会社の成長率は低かったが、現在はうまくいっている。
「concern」には「大切なこと」という意味もあります。 「be of concern」=「be important」になります。
The company's sole concern is to achieve their own mission.
会社にとって最も大切なことは、彼ら自身の企業理念を実現することだ。
The results of the election in the United States are of concern to us all.
アメリカの選挙の結果は我々全員にとって大切だ。
「As far as I am concerned,」で「(他人はともかく)私に関する限り」という意味になります。文頭に置くのが基本です。
As far as I am concerned, I have no complaint to make.
私に関する限り、不満はありません。
"Should I fire her?" -"As far as I am concerned, yes."
「彼女をクビにすべきかな?」-「私はそう思います」
「As far as 事 is concerned,」でも「◯◯に関して、」という意味になります。話題の内容を最初に挙げるときに使います。 「where 事 is concerned」でも同じです。
I'm not so good where money is concerned.
お金に関しては、私はあんまり得意ではない。
out of concern that__:「__を恐れて、__を懸念して」という意味になります。
We're expanding our business abroad out of concern that Japan's economy is not to recover.
日本の経済が復活しないという懸念から我々は事業を国際展開している。
「To whom it may concern, 」はビジネスメールで使うフレーズで「関係者各位」という意味になります。
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