英語の授業で「favorite」は「お気に入りの」という意味で覚えた人が多いのではないでしょうか。日常英会話でも良く使うこの「favorite」ですが、「お気に入りの」という意味とは少しニュアンスが異なるのです。今回は「favorite」について詳しく解説してきます。
「favorite」の語源は「好意、親切、親切な好意」の意味を持つ「favor」です。 この「favorite」という単語はアメリカ英語とイギリス英語でスペルが異なり、「favorite」はアメリカ英語表記、「favourite」はイギリス英語表記となります。この記事ではアメリカ英語の「favorite」で表記を統一します。 「favorite」の意味として「お気に入りの」と覚えた人が多いかもしれません。 でも実は、この「favorite」は形容詞で「最もお気に入りの、一番好きな」という意味になるのです。単なる「お気に入り」ということではないわけですね。「お気に入りの」という和訳ではなく、「一番好きな」という和訳の方がしっくりくるかもしれません。 上記の解説の通り、「favorite」の単語自体に「最も」という最上級の意味があるので、「the most favorite」のように最上級の形で使うのは間違いとなりますので注意しましょう。 とは言っても、最も好きな色や食べ物などお気に入りのアイテムは1つとは限らないことも多くあると思います。この場合、「最もお気に入りの中の一つ」や「一番好きなものの中の一つ」を「one of my favorite 名詞の複数形」で表現することができます。「favorite」の後名詞が複数形になるのは「複数ある最も好きなものの中の一つ」となるからです。 例えば、「ピンクは複数ある最も好きな色の中の一つです」は「Pink is one of my favorite colors.」となります。 逆に、「最も嫌いな」と言いたいときは「least」を用いて「least favorite」という形で表現することができます。例えば「ピンクは私が最も嫌いな色です」は「Pink is my least favorite color.」となります。
✔ 「favorite」は「最もお気に入りな、一番好きな」という意味 ✔ 「favorite」自体が最上級の意味があるため「the most favorite」は存在しない ✔ 「one of my favorite 名詞s」で「最もお気に入りの中の一つ」 ✔ 「least favorite」で「最も嫌いな」という意味になる
「favorite」は名詞で「最もお気に入りの人、物」という意味もあります。 例えば、「ピンクは私が最も好きな色です」は「Pink is my favorite.」となります。 「pink is one of my favorites.」で「ピンクは複数ある最も好きな色の中の一つです」とも表現できます。 「a favorite with」という英語表現で「最もお気に入りの人、人気者」と、人に対して使われることもあります。 例えば、「彼は祖母の最もお気に入りの人です」は「He is a favorite with grandmother.」となります。 ただしこの「favorite」を人に対して使うときは注意が必要です。 理由としては、「favorite」にはえこひいきにしている人、特別扱いしている人という意味で、軽蔑的に用いることもあるからです。「favorite」を人に対して使う場合、シチュエーションによっては皮肉な意味を持つことにもなるため注意しましょう。
「favorite」は「the favorite」でスポーツ競技や選挙などの「優勝候補」や「最有力候補」という意味も持ちます。よく「the favorite in/for」や「the favorite to...」という形で使われることが多いです。 「favorite son」という表現で「自分が生まれた州で支持されている大統領候補者」という意味もありますが、この表現はアメリカのみで使われているものとなります。
「fav」は「favorite」を省略したスラングです。名詞、形容詞、更には動詞で使われているスラングです。 動詞としての「fav」は、ツイッター上で「いいねをする」など、主にネット上で「お気に入り登録をする」際に使われます。 例文で詳しく見てみましょう。
This coffee is my fav!
このコーヒー私の大のお気に入りなの!
My fav drink is beer.
私の最もお気に入りの飲み物はビールよ。
Fav if you like my post!
私のツイート投稿気に入ったら「フェイバリット」して!
「my cup of tea」は「お気に入りの、好みの」を意味するスラングです。「cup of tea」を直訳すると「紅茶」となりますが、なぜこの表現が「お気に入りの、好みの」という意味で使われているのでしょうか。 実は、この「my cup of tea」というスラングはイギリス英語となり、紅茶が有名なイギリスだからこそ用いられている表現となります。 イギリスは紅茶が有名で、「my cup of tea」で「私好みの紅茶」となりますが、その意味が転じて「お気に入りの、好みの」というスラングで使われるようになったのです。 否定文で使うことの方が多く、「not my cup of tea」という形で「好みではない、お気に入りではない」となります。 例文を見てみます。
Playing tennis is my cup of tea.
テニスをすることは私のお気に入りです。
Math is not my cup of tea.
数学はあまり好きじゃないの。
「my thing」は直訳で「私のもの」となり、この意味が派生して「お気に入りのもの」などという意味で使われているスラングになります。 「〜のような」などの意味を持つ「kind of」を前に付けて、「kind of my thing」などとなることもあります。 「my thing」という表現も、前述の「my cup of tea」と同じように、否定の「not」をつけて「not my thing」で、「得意なものではない、好みのものではない」という意味になります。 こちらも例文で使い方を確認してみましょう。
Singing is my thing.
歌うことは好きだ。
Singing is not my thing...
歌は苦手なんだよね。。。
「my taste」は「好み、趣味」の意味をもつ「taste」を用いた「お気に入り」という意味のスラングです。使い方などは「my thing」とほぼ同じです。
This bag is my taste!
このバッグすごく好きだわ!
I am sorry but you are not my taste.
申し訳ないけど、あなたは私の好みじゃないわ。
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