「I miss you」は映画や音楽などでよく聞くフレーズなので馴染みのある方が多いと思います。しかし、ネイティブがどのような意味合いで使っているのあイマイチ分かりづらく、日本語訳が難しい代表格な単語です。 「I miss you」「miss」は、場面や目的語、使う相手との関係性などで大きくニュアンスが変わります。シチュエーション別での「I miss you」の意味と使い方を解説していきます。
「I miss you」の意味は「あなたがいなくて寂しい」になります。 動詞「miss」は少し和訳しづらいのですが、「...がいないことを寂しく思う」という意味です。 「miss...」=「feel sad without...」と覚えておきましょう。 「miss」は「会いたい」「悲しい」「恋しい」「寂しい」などの様々な感情がすべて内包されています。 恋人、配偶者、家族、友人などあなたにとって大切な人が遠くへいってしまって、会いたいけど会えないときに使うのが「I miss you」になります。例えば、遠距離恋愛をしている恋人同士でSkypeなどをやると「I miss you.」を連発します... 異性に対して使うときは少し注意が必要で、ただの友人に対して使う場合は問題ありませんが、好意を寄せる人や元恋人に対して「I miss you」と言ってしまうと、誤解を招く可能性があるので注意しましょう。 また、アメリカでは通常の友人間(クラスメートなど)で「寂しいな」「また会おうね」くらいのカジュアルなニュアンスで使いますが、イギリスでは家族や本当に親しい友人の間で使うのが主です。イギリス人の感覚からいくと、「I miss you」には、「I love you」と同じくらい深い愛情をも意味するフレーズになっています。国によって「miss」のニュアンスの重さが違うのでここにも注意が必要です。 それでは例文を見ていきましょう。
I miss you. I wish you were here.
君がいなくて寂しいよ。君がここにいてくれればなあ。
I miss you guys! I wonder if you guys come to Japan to see me?
みんなに会いたい!おれに会いに、みんな日本に来るのはどう?
I miss you so much. I never forget about you.
会えなくてマジで寂しいよ。一度も君のことを忘れたことはないよ。
と未来系の形で表現すると、「(これから会えなくなるから)寂しくなるな〜!」という意味合いになります。 ネイティブがお別れする際に使う決まり文句です。 「I miss you.」ほどシリアスな意味合いはなく、友人間で主にアメリカ人が使うカジュアルな言い回しになっています。 「You will be missed!」のように受け身の形で言う場合もあります。意味は同じですが、「いなくなったら、あなたはみんなから寂しがられるだろうね」というニュアンスで、言われた相手は友人たち皆から好かれていた、という意味合いが含まれています。
I'll miss you so bad. I hope you will come back soon.
これから会えなくてかなり寂しくなるよ。早く帰ってきてね。
上記の例文では、形容詞「bad」が副詞的に使用されています。本来は「badly」ですが、口語では「bad」を使うこともあります。
I'm gonna miss you guys. Let's get together again one day.
皆に会えないの寂しいな。いつか必ずまた集まりましょう。
上記の例文のように、「going to」を省略して「gonna」を使うこともできます。
しばらく会えていなかった人と再開したときにいうのが言う決まり文句になります。 過去形もしくは現在完了なので、「今まで会えなくて寂しかった、今は久しぶりにあえて嬉しい」という意味です。 現在完了形で「How have you been?(今まで元気だった?)」というフレーズと一緒に使うのが定番です。
I missed you. How have you been
会いたかったよ。元気にやってた?
I really missed you when you left my house without saying anything.
何も言わないであなたが家を出ていったとき、本当に寂しかったんだよ。
ちなみに、動詞「miss」には「...と会えなくて寂しい」以外にも「...をし損なう、忘れる」という意味もあります。 なので、「missed you」では「あなたに会えなかった」という意味にもなります。 下記の例文のようなフレーズで使います。
I'm sorry I missed you last night.
昨夜は会えなくてごめんなさい。
パーティーなどで会う機会があったはずなのに、会えなかったときに使います。 この「I missed you」は「あなたを見つけることができなかった」というニュアンスになります。
目的語が「人」ではなく「モノ・コト」の場合の場合は、「I miss___ 」で「何々が恋しい」というニュアンスになります。 人ではなく、場所や食べ物、体験など色々と目的語に置くことができます。 「何々することが恋しい」と言いたい場合は、「I miss ...ing」の形で使います。
”What do you miss most about Japan when you live in the US?” - "I really miss Japanese food."
「アメリカに住んでるとき、日本に関して何が一番恋しい?」-「和食が本当に恋しいですね」
I miss my family in Japan so much that I feel almost depressed in America. I think I'm homesick.
アメリカでは憂鬱になるほど、日本にいる家族が恋しい。おそらくホームシックだと思う。
I haven't missed drinking like I expected to.
思っていた程、飲酒は恋しくはない。
「miss」には「...を寂しく思う」以外にも意味と使い方がありますので、今後混同しないために、代表的なその他の意味を簡単に触れておきます。
上記の「I missed you」の箇所でも触れましたが、「miss」には「...しそこなう、し忘れる」などの意味があります。 簡単に言えば「◯◯するのに失敗する(fail to do something)」という意味で、様々なシチェーションで使うことができます。 例えば、一番よく使うのは「電車に乗り遅れた」ときなどでしょう。 下記の例文のように色々な場面で使え、状況によって和訳は変化しますが、コアな意味は「何かするのに失敗する」になります。 「miss out on...」とすると「...の機会を逃す」という意味になります。
We missed the last train yesterday so we walked home together.
昨日は終電を見逃したので、一緒に歩いて家まで帰った。
Every morning I wake up very late, so I always miss breakfast.
毎朝とても遅くに起きるので、いつも朝ごはん食べる時間がない。
I missed a lot of classed in college and eventually dripped out.
大学でたくさんの授業を欠席し、最終的には退学した。
Don't miss out on the great sales taking place on Amazon only for a day!
一日アマゾンでやっているすごいセールの機会を見逃すな!
My sister threw a pillow at me, but it missed.
姉は私に向かって枕を投げたが、当たらなかった。
最後の例文の用法の「miss」は自動詞なので、他の例文と文法的に性質が違いますが、「何々が失敗する」という意味においては同質なものになります。
「Miss.(ミス)」は未婚の女性に対する敬称です。一方、「Mrs.(ミスィズ)」は結婚している女性に対する敬称です。 近年では、生涯未婚の女性も増えていたり、同性婚が認められていたり、女性の結婚感も多様になっており、未婚既婚によって敬称を変えるのはあまりよろしくないと感じる人もいます。また、結婚していても離婚していたり、死別している人もいます。 なので、未婚・既婚のどちらの女性に対しても使うことができる「Ms. (ミズ)」を使うのが無難です。
最後の例文の用法の「miss」は自動詞なので、他の例文と文法的に性質が違いますが、「何々が失敗する」という意味においては同質なものになります。
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