「すぐに」を意味する「soon」という英単語ですが、実際にはどのくらい「すぐ」なのでしょうか?「soon」の他にも「すぐに」という英単語がありますが、それらとの違いは何なのでしょうか?今回は「soon」の正しい意味と使い方を徹底解説します!
「soon」は「すぐに」という意味ですが、どのくらい「すぐに」なのでしょうか? 答えは、「話者の主観的な感覚で決まり、時間幅が曖昧である」というところです。 この曖昧さを回避するために、「すぐに」を意味するその他の類義語を後ほど説明します。 「soon」の時間幅が曖昧なのを明確にするために、「How soon...?」という質問が存在します。例文を書いてみました。 この議論は日本語でも同じことが言えます。「すぐにやります」と日本人が発言したとき、どのくらい「すぐに」やるのかは極めて曖昧で、本人の感覚に依拠します。英語でも同じことが言えます。 あえて曖昧な「soon」を使っているということは、つまり明確な時期を明記しなかったり、「今すぐ」というより切羽詰まった表現である「right now」などを使わないという意思を考慮すると、「soon」はそんなにすぐではない、ということが何となくわかると思います。 新しい製品やお店がこれからオープンするときに、「It's coming soon.」という表現をよく見かけますが、来週なのか来月なのか来年なのか、よくわかりません。話者自身も曖昧なのか、むしろ誤魔化したいという意図があるため「soon」を使っているわけです。
"I'll be home soon." - "How soon?"
「すぐ家に帰ります。」-「どれくらいすぐ?」
It will soon be a lunch time.
すぐにランチの時間になります。
He passed away soon after he was diagnosed with pancreatic cancer.
彼は膵臓がんと診断されたあとすぐに亡くなった。
「early」も「すぐに」という意味ですが、「soon」とはニュアンスが違います。 「soon」の意味は、「予定していた時間を基準にして早い」という意味で、 「early」は、「単純に時刻が早い」という意味になります。 上でも説明しましたが、「soon」は主観的で曖昧な「早い」ですので、あえてわかりやすくするために下記のような和訳にしました。 しかしネイティブも「soon」「early」の違いをそこまで意識して使ってはいないので、あまり神経質になりすぎる必要はないかと思います。
She came sooner than I thought.
彼女は思っていたより(私に迷惑かけることなく)早く来た。
She came earlier than I thought.
彼女は思っていたより早い時刻に来た。
「shortly」は、「soon」の堅い表現であり、意味はほぼ同じと考えて問題ありません。 ただし「soon」と「shortly」には文法的な違いがあるので注意です。 「shortly」は「before」の前に置けますが、「soon」の前に置けません。 「shortly after」「shortly before」「soon after」は文法的に正しいですが、 ☓「soon before」だけは不適切です。 理由は、「early」との違いの時も説明しましたが、「soon」は「ある基準からすぐに」という意味なので、「before」つまり「...の前」となると、その基準が曖昧になってしまうためです。基準がない限り「soon」という言葉は使うことができます。 「shortly」は単純に「すぐに」という意味で、主観的なある基準は存在しません。ですから、堅い表現でビジネスシーンや書き言葉に最適なわけです。一方は「soon」は主観的な認識が入りますので、より口語的だということができます。
She will be coming to this meeting shortly.
彼女はこの会議にすぐに来るでしょう。
I met up with him shortly before five o'clock.
5時の少し前に彼と面会した。
「immediately」「right now」「right away」「at once」「straight away」はどれも「直ちに」という意味です。 「soon」や「shortly」よりも、間髪をいれないニュアンスがあります。 「immediately」と「at once」より、「right now」と「right away」がより口語的です。 「right away」は主にアメリカで使われる表現で、「right now」はイギリスでよく使われる表現です。「straight away」も同じ意味でアメリカで使われます。 「right now」は「すぐに」という意味以外に「ちょうど今」という意味もあります。現在形の文章で「right now」を使う場合は「ちょうど今」という意味であり、過去形、未来形の文章で「right now」を使用した場合は「すぐに」という意味になります。
「instantly」も「すぐに」という訳しますが、 「instant」の意味は「瞬間、即時、同時」などという意味です。 上記の類義語と比べても、もっとも「すぐ」ですが、 「同時に」なにかすることは不可能ですから、少しオーバーな表現であり、あまり「早く」という意味で使いません。「soon」「right away」 などの方がよく見かけます。 1つ注意点は「instatly」は未来形で使用不可です。
「presently」も「shortly」同じく、「soon」の堅い表現です。 「present」は「現在」という意味ですから、「すぐに」以外にも、「目下」「現在のところ」などという意味もあります。 「present」には他にも様々な意味があるので、別記事でそれに関しては書きましたので、よかったらご覧になってください!
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