「すわ」は、突然の出来事に驚いた時に使う感嘆詞です。また、「すわ、危ないよ」というように注意を促したい時にも使用されます。今回は「すわ」の意味と使い方を例文つきで解説します。また、「すわ」の語源や類語表現も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「すわ」は、突然の出来事に驚いた時に使う感嘆詞です。 突然何かが起きて驚いたり、事態の進展に自ら驚いたりしたときに思わず発する言葉が「すわ」です。 例えば、何か驚いた時に「おやまあ...」と言ったりするのと同じです。
例文
「すわ」は、人に注意喚起する時にも使います。 この場合の「すわ」は、「ほらっ危ないよ!」と言ったりするのと同じです。 また、「ほら、あそこを見てごらん」というように、声をかけて気づかせるように発する声でもあります。
例文
「すわ」の漢字は「素破」「驚破」です。 「素破」「驚破」も当て字です。 「素破」は、本来「すっぱ」と読みます。 「素破」の意味は「盗人」「忍者」で、「すっぱ抜く」の語源にもなっています。 意味は異なりますが、「すわ」は歴史的仮名遣いで「すは」と読むため、読み方が近いということから「素破」という漢字に当てています。 「驚破」は、本来「きょうは」と読みます。 「驚破」は「驚かすこと」「びっくりさせること」という意味です。 意味は近いですが、「驚」は「す」とは読みません。 「本気」と書いて「マジ」と読むのと同じで、似た意味の言葉にあてはめた当て字です。 ちなみに「諏訪(すわ)」は地名で、驚いた時に使用する感嘆詞ではないので注意してください。 ただ「すわ」は、ほとんどは平仮名で表記すると思っていて問題ないでしょう。
「すわ」は代名詞「そ」に助詞「は」の付いたものから成り立った感動詞です。 「すわ」は古語で、歴史的仮名遣いでは「すは」と読みます。 「あはや」「くは」なども同様で、歴史的仮名遣いと現代仮名遣いが異なる言葉は沢山あります。 平安時代中頃に書かれた『更級日記』では「すは、稲荷より賜はるしるしの杉よ」という一文があり、 鎌倉時代に書かれた『平家物語』にも「京中、六波羅、すは、しつる事をとぞささやきける」と一文があります。 『更級日記』でも『平家物語』でも「すは」は「突然の出来事に驚いた時に使う感嘆詞」として使用されています。つまり、「すわ」の語源は古語の「すは」であるということがわかります。 「すわ」は聞き慣れない言葉ですが、方言やネット用語ではありません。 古語でも現代でも使用されている言葉もあります。 しかし「すわ」は、現代では使われない死語であるといえるでしょう。
「さあ」は、
に、発する感嘆詞です。 「すわ大変だ」と同じように、驚いたときにも使用することができます。
「そら」は、注意を促すときに発する感嘆詞です。 また、自分自身の気持ちを引き締めたりすることを表す言葉です。 「そら」は、副助詞「すら」の音が変化したものであるといわれています。 「すら」も「そら」と意味で今昔物語などで使用されていました。 「すわ」は現代では使用されませんが、「そら」は「そら見たことか」というように、現代でも使用されます。
「それ」は、注意を促したり、気合を入れたりするときなどに発する語です。 代名詞の「それ」が語源となっています。 「それいけ!アンパンマン」のように、現代でも使用されている言葉です。
「あっ」は、驚いたり、深く感動したときなどに思わずに発する語です。 また、人に返事をするときに発する言葉でもあります。 「あっという間に」や「あっと言わせる」というように慣用句として使用することもできます。 「あっという間」は、「あっと声をだすほどのわずかな間」という意味です。 「あっと言わせる」は、「思わずあっと声を出すほど感心させる」という意味です。
「やっ」は、
に発する語です。
驚きを表す英語の感嘆詞には、
などがあります。
Oh, that's serious.
すわ一大事だ。
Please dial me in case of emergency.
すわという時には私に電話してください。
いかがでしたか? 「すわ」について理解していただけたでしょうか。