「want」は「...が欲しい」という意味です。とても基本的な単語なので知っている方が多いと思います。が、「want」には「want to」「wanna」「want him to do」など様々な表現がありますし、「hope」「wish」「would lile」「desire」などの類似表現がたくさんありますので、徹底解説します。
「want」は「...が欲しい」という意味の他動詞になります。 主語 + want + 名詞 という文型で「...が欲しい」という意味になります。 「ほしいと思う」も「want」で問題ないです。「think」などは使いません。 さっそく例文を見てみましょう。
I want some chocolate.
いくらかチョコレートがほしい。
He wants a meeting with you next week.
彼は来週あなたと会議をしたいと思っている。
What do you want from me?
俺に何を求めてるの?
「want」は動詞と組み合わせ、「...したい」「...したいと思う」表現することができます。 主語 + want to + 動詞の原形 という文型になります。 皆さんも中学で習った不定詞の「to」を使います。 上記で説明した通り、「want」の後は名詞がくるので、動詞の原形がくることはできません。ですから不定詞の「to」を使って、動詞を名詞に変化させているわけです。
◯ I go. = 私は行く。 ☓ I want go. ◯ I want to go. = 私は行きたい。 「go」は「行く」という自動詞なので、単体では「want」の後に置くことはできません。 「to go」は「行くこと」という名詞と捉えることができるので、「want」の後に置くことができます。
それでは例文を見ていきましょう。
I really want to eat Sushi today.
今日は本当に寿司が食べたい。
Where do you want to go on summer break?
夏休みはどこ行きたい?
I don't want to sound rude, but that hat does not look good on you.
失礼なことを言うようですが、その帽子似合ってませんよ。
Do you want to do then?
じゃあ何がしたいの?
「Do you want to...?」で「...したいですか?」以外にも「...してくれない?」というカジュアルな依頼を意味することがあります。 「Can you...?」と同義です。 例文を見ていきましょう。
Do you want to find a table for us while I order some food.
私が何か食べ物を注文している間に、テーブル探してくれない?
Do you just want to talk about it tomorrow. I'm so tired today.
それ話すの明日にしない?今日は疲れちゃった。
「want to」「want a」は口語で「wanna」という短縮形があります。 口語以外でも、SNSやチャットなどインフォーマルな場面では書き言葉でも使うことがあります。 どちらにせよ「wanna」はスラングなので、ビジネスでの会話や書き言葉では不適切です。 「want to」でも「want a」でもあるので、「wanna」のあとには「名詞」か「動詞の原形」がきます。 しかし「wants to」ではないので、主語が「I」か「you」のときに使うのが一般的です。
I wanna coke, Mom.
お母さん、コーラほしい。
I wanna see that new movie soon!
あの新しい映画早く観たい。
Do you wanna come with us?
あなたも一緒に行きたい?
「want」は、 I want 人 to 動詞の原形 で「<人>に...してもらいたい」「<人>が...することを望んでいる」 という意味になります。
I want my son to be a doctor in the future.
将来息子には医者になってもらいたい。
What do you want me to do about it?
それに関して私にどうしろというですか?
「Do you want me to...?」は「私に...してほしいですか?」以外にも「(私が)...しようか?」という提案になります。
Do you want me to pick you up at the station?
駅でひろってあげようか?
Do you want me to make a reservation for you?
予約取りましょうか?
「want」の名詞には
という意味以外にも、
などという意味もあります。 「want」のコアの意味は「...を欲する」ですが、何かが欠乏していたり誰かが貧困だからこそ何かを欲するわけで、このような意味が生まれました。 「wanted」を形容詞とするか過去分詞形とするかは微妙なところですが、 求人広告や指名手配で「wanted」は「(誰々を)求む」という意味で使われます。
My parents live very simply and have few wants.
私の両親はとても質素に暮らして、あまり欲がない。
There are more and more Japanese people living in want.
貧しい暮らしをしている日本人がどんどん増えている。
Software Engineer Wanted.
ソフトウェアエンジニア求む。
「want」のように「願望」を表す英語は他にもいくつもありますので、紹介していきます。 ニュアンスや文法の違いも説明していきます。
「hope」は「...を望む、希望する」という意味です。 「want」と「hope」はとても似ていますが、「want」の方がより直接的で強い欲求を表します。 ニュアンス以上に文法的な違いがあるので、使う際は気をつけてください。
◯ I want it. ☓ I hope it. => ◯ I hope for it. 「hope」は名詞単体を目的語に取ることができません。代わりに「for」を使い、「hope for it」とします。 ◯ I want to see you. ◯ I hope to see you. 不定詞「to」を取る文章は「hope」も作ることができます。「I want to see you.」は「会いたい」という直接的でぶっきらぼうな願望を示すのに対し、「I hope to see you.」は「I hope to see you soon.」(またすぐ会いましょう) や「I hope to see you at the next meeting.」(次回の会議でまた会いましょう) などのように「願望」と「未来」が混ざってるような丁寧なニュアンスがあり、ビジネスシーンでよく使われます。 ☓ I want that you like it. ◯ I hope that you like it. 「want」はthat節を取ることができませんが、「hope」は取ることができます。ですから、何かが起こってほしいなどの「状況」に対する願望には「hope」を使います。
「wish」も「願望」を表す動詞ですが、 「want」や「hope」が実現することを信じて望むのに対して、 「wish」は実現不可能もしくは実現可能性がかなり低いことを望むことを意味します。 「wish」は実現不可能なことを望むので、仮定法を使います。 現在時の願望でも「could」や「were」などの過去形を使います。 「wish」はthat節で使うのがほとんどですが、 wish him to... という構文を作ることもできます。
I wish I could speak English.
英語が喋れればなあ。
I wish I were younger.
もっと若ければなあ。
「want」をよりカジュアルに表現するには「feel like ...ing」を使います。 「...したい」「...したい気分だ」という和訳がぴったりです。
I don't feel like doing anything today.
今日は何もしたくない気分だ。
「want to」を丁寧に表現するには「would like to... 」「 would love to...」を使います。 「I'd like to...」「I'd love to...」と短縮して使うことがあります。 「I'd love to...」の方が丁寧で、女性が使うことが多いです。 「would like 名詞」というふうに使うこともできます。「want」=「would like」と覚えておけばいいでしょう。
Would like some cookies?
クッキーほしいですか?
I'd like to have a Margarita pizza.
マルゲリータピザが食べたいです。
ビジネスなどで「...したい」と表現するとき、「want」だと直接的すぎてしまうので、 「be interested to」「be interested in ...ing」などと表現するといいでしょう。 「...するのに興味があります」というのが直訳ですが、「ぜひ...させてもらいたい」というニュアンスになります。
I'm very interested to get involved in that project.
あのプロジェクトにぜひ参加したいです。
「Do you want me to...?」で「...しましょうか?」という提案を意味することがある、と上記で説明しました。 この提案もより丁寧な表現方法があります。 「I don't mind ...ing」です。 「...するのは構いませんよ」というニュアンスです。
I don't mind doing that. Shall I?
それやるのは構いませんよ。やりましょうか?
「want」と意味は全く違いますが、発音が似ている言葉があります。「will not」の短縮形の「won't」です。 アメリカ英語の発音記号は下記です。 「want」の発音は [wάnt] 「won't」の発音は [wóʊnt] 「want」は「ウォント」というより「ワント」で、「won't」は「ウォウント」というふうに二重母音になります。
want
won't
「want」を使った慣用表現を紹介していきます。
All I want is... 意味:「欲しいのは...だけ」 例文:All I want right now is your love. (今この瞬間欲しいのは君の愛だけだ) for want of... 意味:...が不足して 例文:All the planets died for want of water. (水分不足ですべての植物が枯れた) That's what I want. 意味:これ前から欲しかったやつ! want for nothing 意味:欲しいもの全て持ってる 例文:Bill was spoiled and wants for nothing. (ビルは甘やかされて欲しいものを全て持ってる) The more you get, the more you want. 意味:人間は一生満足しない。 You want a piece of me? 意味:ケンカしたいのか?
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