「swear」と聞くと「誓う」「宣誓する」「保証する」などの意味が一番最初に浮かびますよね。欧米の結婚式などでも「I swear.」で「誓います」と言っていますし。しかしネイティブが日常会話で「swear」と言うときは全く違う意味で使っています。なので今回は「swear」の持つ他の意味とネイティブの使い方を見ていくことにします!
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「swear」には「誓う」という意味もあるにはあるのですが、日常会話で「誓う」なんて表現日本語でもあまりしませんよね? ネイティブが「I swear...」と言ったときは、「本当に...なんだよ!」「マジで...なんだって!」「絶対に...してないよ!」というニュアンスで、自分の発言内容が真実であることを相手に強調、説得するときに使われる表現方法です。インフォーマルな表現なので、家族間や友達間で使うのが普通です。ビジネスシーンなどフォーマルな場所では使うのは避けた方がよいでしょう。 ハリウッド映画で「I swear」という表現をよく耳にします。例えばこんな感じです。 スパイA:「Where did you hide that thing?(例のもの、どこに隠したんだ?)」 スパイB:「I don't know!(知らないよ)」 スパイA:「Don't lie to me! I'll shoot you if you don't tell me right now.(嘘付くな。今すぐ言わないと打つぞ)」 スパイB:「Please let me go! I swear I know nothing!(勘弁してくれ!本当に知らないだ!)」 どうでしょう?使い方が何となくわかってきたでしょうか??
「I swear」の使い方は下記の5パターンがある。どれも同じ意味で使えます。 ◼ I swear... ◼ I swear to God... ◼ I swear to you... ◼ ... , I swear. ◼ I swear up and down...
それでは例文を見ていきましょう。
I swear to God I can't remember anything!
マジで何も覚えてないんだって!
I didn't eat your cheesecake in the fridge, I swear. Maybe Bill ate it.
冷蔵庫にあった君のチーズケーキは本当に食べてないよ。食べたのビルでしょ。
I swear I will never paint the wall again as long as I live. Cuz it's fucking tiring.
生きてる限り二度と壁塗りはしねえよ。しぬほど疲れるんだから。
少し難しいのですが、仮定法を使い「I could have sworn that...」で「...であったはずだ」と過去の推量を示すこともできます。「I was sure...」と言う方が自然ですが、一応例文を1つ載せておきます。 「swear」の活用は、swear-swore-sworn になります。
I could have sworn that he was at the park.
彼は確かに公園にいたはずなのだが。
「swear」にはもう1つ大切な意味があります。それは「ののしる」という動詞です。「誓う」と「罵る」って全く逆の意味のような感じがしますが、実はそうじゃないんです! 「swear」は元々「神に誓う」という意味です。しかしネイティブは「ちくしょう」「くそ」と罵るときにも神にまつわるワードを発言します。「God!」「Oh my God!」「Jesus Christ!」「For God's sake!」「Damn it!」などなど(嫌なことがあったので、神頼み的なニュアンス)そのため欧米の文化では「誓う」ことも「罵る」ことも「神へのメッセージ」ということになります。その結果「swear」には「罵る」という意味も含まれるようになりました。 「swear at...」で「...に罵る、...につっかかる」となります。 罵るという意味では「curse」が同義です。
《豆知識》 教養のある人は「神へのメッセージ」として「罵る」ことは神への冒涜(ぼうとく)であると考えているため、罵るときは「神」を意味する言葉を遠回しで発言することが多い。 Jesus => gee(ジー) God => gosh(ガッシュ) Damn => darn(ダーン) など
"Jesus fucking Christ!" - "Hey, stop swearing so much!"
「ちっきしょーー」-「こら、そんなに乱暴な言葉を使うのはやめなさい」
When he gets drunk, he tends to swear at his boss.
彼は酔ったときに、自分の上司に罵る傾向がある。
「swear by...」という慣用表現(イディオム)もたまに見かけます。「...を大いに信じる、...を一番だと思い込む」という意味です。 この「swear」は上記で紹介した2つの意味ではありません。「誓う」という意味の「swear」です。 「swear by...」で元々は「...にかけて誓う」という意味です。例えば「I swear by God.」で「神にかけて誓います」となります。そこから転じて「swear by...」で「...のことを完全に信頼する、...は役に立つと信じてる」と意味になりました。これもインフォーマルな用法です。
My dad still swears by the Japanese brands such as Sony.
私の父は未だにソニーなどの日本ブランドが一番だと思い込んでいる。
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