「about」という単語は知っている人がほとんどだと思います。「約」「だいたい」などの意味で習った方が多いと思います。しかし実際にはネイティブは「about」はもっと色々な使い方をします。「about」を使いこなせれば、表現の幅がグンッと広がります。そこで今回は「about」の意味と使い方を徹底解説していきます。
※例文の音声マークをクリックすると発音を確認することができます。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「about」の意味と使い方は大別して3つになります。
① ...について、...に関して ② 約◯◯、おおよそ◯◯ ③ ちょうど__するところだ
の3つになります。 厳密にはこれら以外の意味もありますが、この3つの意味と使い方がマスターできれば、ネイティブとの会話でも困ることはまずありません。 これら3つとも意味が全然違うので覚えられない!と思った方もいるかもしれませんが、実は共通しているコアの意味があります。それは「何かを中心としたその周辺」です。 この「周辺」というニュアンスは、「地理的な周辺」という意味だけではありません。 人の考え方や数字、行動など様々な物事に対する抽象的な「周辺」というニュアンスを持ちます。 3つの意味をそれぞれ解釈すると、
①ある事象や人物を中心とした、その周辺の関連事項 ②ある時間や量を中心とした、それに近い数字 ③ある状況を中心とした、その周辺つまり次に取る行動
となります。 「about」は「around」が持つニュアンスととても近いです。 あえて違いを言うと、「about」の方が「around」よりも漠然とした「周辺」です。 この原義を心得ておくと、これらの意味3つを混乱することなく会得できると思います! それでは1つずつの意味と使い方を例文とイディオム(慣用句)と共に解説していきます。
「about」の1つ目の意味は、「...について、...に関連して」です。 「about」の後には、人・事など名詞ならば基本的に何を置いてもOKです。 一般名詞も置けますし、固有名詞を置くことも可能です。 1. 主語 is(are) about...:"主語"は...に関連することだ 2. 名詞 about...:...に関する"名詞" 3. 動詞+about の3パターンで使うことが多いです。 例文を見ていきましょう。
That book is about Steve Jobs' life.
あの本はスティーブ・ジョブズの生涯に関するものだ。(1.のパターン)
I like films about love comedy.
ラブコメに関する映画が好きだ。(2.のパターン)
There is something about his attitude that concerns me.
彼の態度については懸念することがある。(2.のパターン)
We need to talk about the meeting next week.
来週の会議について話す必要がある。(3.のパターン)
「about」と一緒に使う動詞で一般的なものは、
です。
「be all about」で「...に関する全て」という意味になります。 「all」なので、この和訳は当たり前だろって感じると思うのですが、このフレーズがなかなか便利です。 「A is all about B」で「Aは結局Bなんだ」というニュアンスで使います。 例えば、
Life is all about money.
人生って結局お金だよね。
I have no idea what this is all about.
結局これってどういうことなんか分からない。
What's that all about?
それって結局どういうこと?
などと使います。 ネイティブの日常会話で頻繁に登場する表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
「...について、...に関連して」という意味の「about」を使った便利なイディオムがもう1つあります。(厳密には2つ)
です。 これらはどちらも同じ意味で「...はどうなの?」と提案したり助言したりする表現です。
"How about stopping by a cafe and have some coffee this afternoon?" - "Sounds cool."
「今日の午後、カフェよってコーヒー飲むはどう?」-「いいね」
「about」の2つ目の意味は「約・だいたい」になります。 この意味の「about」の後には、時間や長さなどの数字や数値がきます。 より堅いフォーマルな単語は「approximately」です。 数学や物理などで「approximately」を使用することが多いです。
I met her about a month ago.
約1ヶ月前に彼女に(初めて)会いました。
He is about 160 cm.
彼はだいたい160cmだ。
「約」を意味する「about」は具体的な期間や幅などは話者の感覚に寄るところが大きいです。誤解を避けるためにも、ビジネスシーンなどではしっかりと実数を聞くことをオススメします。
「It's about time (for__ ) to...」「It's about time that...」で「そろそろ...してもいい頃だ」という意味になります。 ネイティブが「It's about time to」と言うときは、「もっと前にやっておくべきだった」というニュアンスが含むことが多いです。
It's about time that the company raises its employees' salaries.
会社はそろそろ給料を上げてもいい頃だ。(もっと前に上げておくべきだった)
I think it's about time for you to have a second thought about your life.
あなたはそろそろ生き方考え直す頃だと思うな。
「A is about the same as B」で「AはBとだいたい同じ」という意味になります。 この表現もネイティブはよく使います。
Your idea is about the same as mine.
あなたの考えは私とほとんど同じだ。
「ちょうど...するところ」という意味で「about」に関しては知らない人が多いのではないでしょうか? be just about to 動詞の原形:ちょうど...するところだ という意味になります。 「just」はあってもなくても大丈夫ですが、強調するために「just」を使うネイティブは多いです。
I was about to leave the house when Bill called me up.
ビルから電話があったとき、私はちょうど外出するところだった。
He ran away as if he was just about to shit in his pants.
彼は今にも、う◯ちを漏らしてしまいそうに走り去った。
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