「absolutely」という単語、映画などで耳にした事ある人も多いのではないでしょうか?「とても」という意味で覚えると使い方が間違ってしまいます。「absolutely」の正しい意味とネイティブの使い方、「exactly」「definitely」「obviously」などの類似表現との違いも解説します。
※音声付き例文がありますので発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっています。
「absolutely」は強意語で、「完全に、まったく、絶対に」という意味です。 「absolutely」は「very」に似ていますが、「very」よりも強意的です。 厳密には「absolutely」と「very」は置き換えすることできません!! 「absolutely」はすでに「とても」という意味を含んだ「比較余地のない意味内容」の形容詞、副詞のみを修飾するからです。 つまり、 ◯「very good」とはいえますが、 ☓「absolutely good」とはいえません。 なぜなら、「good」には「とても」という意味合いは含まれていないからです。 一方で、 ☓「very great」とはいわず、 ◯「absolutely great」とはいいます。 「absolutely」を「very」と同じだと認識しないように注意しましょう。 「absolutely」は修飾できないほど強い言葉をあえて修飾するので、「クドい」表現で、イギリス人が好んで使う印象があります。
などがよく聞きます。 例えば、「absolutely correct」は「絶対に正しいよ」というニュアンスで相手の言動なのに賛同するニュアンスでよく使われます。 わたしが米国留学時代、アメリカ人はさほど「absolutely」を使って形容詞を修飾しませんでした。単純に「You are awesome!」「That's great!」「It's amazing!」などと表現することが多かったです。 以前朝日新聞が「It's absolutely astounding」を「マジで度肝を抜かれた」と訳したことも話題になりました。「absolutely」をスラング的に訳すると「マジで」でとなります。 少し長くなりましたが、例文をみていきましょう。
Your art work is absolutely great!
あなたのアート作品は本当にすごい!
The task I got stuck with seems to be absolutely impossible to be done in a day.
わたしが押し付けられたタスクは、1日で終わらせるのは完全に不可能に思える。
She played the piano absolutely perfectly.
彼女は完全かつ完璧にピアノを弾いた。
「absolutely」は返事で「yes」と同義で、「賛同」を意味し、「そうですよ」という訳になります。 「yes, absolutely」ということもあります。イギリス人は「quite so」ということもあります。 「absolutely not」も返事で「no」「no way」と同義で、「強い否定、拒絶」を意味し、「絶対ダメ、完全に違う」という訳になります。
"Do you wanna go on a date with me?" - "Absolutely!"
「ぼくとデート行ってくれない?」-「もちろんよ!」
"Professor, can I call you John?" - "Absolutely not. We are not friends."
「先生、ジョンと呼んでもいいですか?」-「絶対にだめだよ。友達じゃないんだから」
「absolutely」と近い意味で、形容詞や動詞を修飾したり、返事として間投詞的に使ったりする副詞が他にもたくさんあります。 わたしが米国留学時代によく聞いたものを下記にまとめてみました。
この中でも「exactly」「definitely」「obviously」の3つは「absolutely」と並んでとてもよく使う表現なので、1つずつニュアンスの違いに注目しながら説明していきます。
わたしがアメリカ留学時代に一番聞いた表現は、「exactly」です。 「exactly」は「正確に、その通りで」となります。 「That's right」と同じようなニュアンスで使います。 「exactly」の形容詞は「exact」で「(計測して)正確だ」という意味なので、 「exactly」は「きっかり、ぴったり、まさに」という意味が近いです。 例えば、 exactly the same →正確に(完全に)同じだ absolutely the same → 絶対に同じだ というニュアンスになります。 ☓exactly great は不可です。どれだけ「great」か計測して正確かどうかは言えないためです。一方「absolutely great」は「絶対的に偉大だ」となり可です。
Every day is exactly the same.
毎日が完全に同じだ。
His height is exactly six feet.
彼の身長はちょうど6フィートだ。
"So you're asking me to break up with you." - "Exactly."
「つまり、わたしと別れたいわけ?」-「その通りだ」
「definitely」は「明確に、はっきりと」という意味です。 「definitely」は「定義する」という意味の「define」から派生しています。 形容詞「definite」は「明確な」という意味で「clear」「obvious」と同義です。 なので「definitely」「は意味的に正しく明確だ」という意味になります。 間投詞的にも使われます。 相手の誘いを承諾する時、相手の発言に賛同するときは「absolutely」「exactly」と同じように使います。
I am definitely against your idea!
わたしはあなたの考えに断固反対です。
"Are you coming with me?" - "Yeah, definitely."
「一緒に来るかい?」-「うん、もちろん」
「obviously」の意味は「明らかに」で、「definitely」とほぼ同じです。 「definitely」より「obviosuly」の方が「明らかだ」という意味合いは強く、客観性も高いです。つまり、「誰が見ても確実に」というニュアンスがあります。
She is obviously coming to the party even if she is sick.
彼女は体調が悪くても、パーティーに確実に来るだろうね。
まとめ
「absolutely」を否定文で用いると「全否定」になる場合と「部分否定」になる場合の2通りがあります。 「not/no」と「absolutely」の語順がポイントです。
「absolutely not/no」は「absolutely」が「not/no」を修飾しているので「全否定」で、 「not/no absolutely」では「not/no」が「absolutely」を修飾しているので「部分否定」になります。
Absolutely no one wanted join the military
絶対に誰も入隊を望んでいなかった。(全否定)
He is absolutely not stupid.
彼が馬鹿だなんてとんでもない。(むしろ彼は頭がいい、という意)
He is not absolutely stupid.
彼は完全に馬鹿というわけではない。(部分否定)
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