「all right」「alright」という表現は、日本では車をバックさせるときに「オーライ」と言ってよく使いますよね。「all right」「alright」はネイティブはもっと様々なシチュエーションで使います。今回は「all right」「alright」の意味とネイティブの使い方をわかりやすく解説します。
「all right」と「alright」はどんな違いがあるのでしょうか?また、どちらが正しいのでしょうか? 答えは、正しいのは「all right」です。 「alright」は「all right」を簡略化したものです。現在は「alright」は正式な単語として認められつつありますが、「all right」のみが正しいとする人もまだいます。ビジネスのメールなどは「all right」とするのが無難だと思います。 「already」「altogether」なども、「all ready」「all together」の簡略化ですが、これらは確実に正しい英単語として市民権を得ています。
「all right」のコアな意味は、「問題ない、大丈夫、申し分ない、満足な」という形容詞です。 「okay」などが近い英単語です。 ここで大切なのが、一緒に使用する前置詞です。「all right」のニュアンスによって使い分けが必要です。 ◯ rightが「同意」を示す場合、「with」 ◯ rightが「適切さ」を示す場合、「for, to」 「all right」は「同意」で使う場合が多く、よって「with」を伴うことが一番多いです。 それでは音声付き例文でみていきましょう。
I'm thinking of going to a Chinese restaurant. Is that all right with you?
中華レストランに行こうと考えているんだけど、あなはそれでいいですか?
この例文では、相手に「同意」を求めていますよね?ですから、「with」を使います。
"I have two dogs at home. Are you all right with dogs?" - "I'm all right."
「家に犬が2匹いるんだけど、あなた犬苦手じゃない?」- 「大丈夫です。」
ネイティブは「all right」を、感謝や謝罪の返事として使います。 感謝に対する返事としては、「You're welcome.」「No problem.」「Don't mention it.」「My pleasure.」と同じですね。 謝罪に対する返事としては、「That's okay.」「No worries.」などと同じです。
"I'm late. I'm so sorry." - "Oh, that's all right."
「遅れてすいません。」- 「あ、大丈夫ですよ。」
「all right」は間投詞で同意、賛成を示して「はい」という意味があります。 「yes」と同義ですね。 この「all right」は日本語の「結構です」とかなり似ていて、断るときにも使えます。詳しくは例文をみていきましょう。
"Would you like a refill of wine?" - "All right with me. Thanks."
「ワインのおかわり要りますか?」-「お願いします。ありがとう。」
"Would you like a refill of wine?" - "I'm all right. Thanks."
「ワインのおかわり要りますか?」-「もう結構です。ありがとう。」
本当に「結構です」に似ていますよね。日本人でも「結構です」は2つの意味に取れるので混乱する言葉です。アメリカ人にとっても「all right」は同じなのですが、表現方法を工夫するとスムーズに意思疎通できると思います。 「お願いします」というニュアンスで「all right」を使う場合は、「with」と一緒に使った方がよいです。 「All right with me.」と言えば、「私は賛同します」という意味です。 一方、「I'm all right.」と表現は、「大丈夫です。もう必要ありません。」という意味合いです。アメリカ人は何かを断るとき「I'm good.」という表現もよく使います。覚えておくと便利です。
「all right」は文末に置いて、「いいですか?」という意味があります。 これは、「right?」単体でもほぼ同じ意味です。
I'll put this one on the table, all right?
これ机の上に置くけど、大丈夫だよね?
「all right」には、「さて」と意味があり、話題を変えるときに用います。 「Now」などにもこのような用法がありますね。
All right, let's move on to the next topic.
さて、次の議題に移りましょう。
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いかがでしたか?意外にも「all right」には様々な用法があったのではないでしょうか? アメリカ人がとてもよく使う表現ですので、ぜひ使いこなしてみてください!