「no longer」は「もはや...ない」という意味のフレーズです。今回はこの「no longer」の様々な使い方や「not...any longer」「not...any more」「no more」との比較、「no longer」という言葉の成り立ちなど解説します。
※音声付き例文がありますので、発言の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「no longer」は「もはや...ない」「もう...ない」という意味です。 さっそく例文を見てみましょう。
He is no longer a kid.
彼はもう子供ではない。
The first-generation iPhone is no longer available.
初代のアイフォーンはもう手に入らない。
I'm no longer interested in French literature.
フランス文学にはもはや興味ない。
Steve no longer works in this company.
スティーブはもうこの会社で働いていない。
She can no longer trust anyone.
彼女はもう誰も信じることができない。
「no longer」はただの否定とは違います! 「no longer」は「昔と違い今はもはや...ない」という意味です。 「no longer」は過去と比較して現在のことを述べる際に使うフレーズです。 Steve no longer works in this company. という例文では「スティーブは昔はこの会社で働いてたけど」という内容が含まれます。
「no longer」というフレーズがなぜ「もはや...ない」という意味になるのか、説明していきたいと思います。成り立ちを理解せずにただ暗記してる人も必見です! まずこの「longer」は「long」の比較級です。 「long」といえば、形容詞の「長い」という意味が最も一般的ですが、 「no longer」の「long」は副詞で「長く」という意味です。 「wait longer」というフレーズを考えてみましょう。 「I wait longer. 」で「私はより長く待つ」という意味です。 「I cannot wait longer. 」で「私はより長く待つことはできない」となります。 「I cannot wait any longer. 」で「私はこれ以上長く待つことは全くできない」となります。 「any」には「not」と一緒に使い、否定のニュアンスを強調する役割があります。英文法では「全否定」と表現したりします。否定文の「any」は日本語では訳されないことも多いですが、上記ではあえて分かりやすいように「全く」などと訳してみました。 「I cannot wait any longer. 」は「私はこれ以上長く待つことは全くできない」つまり「もう待てない」と訳すことができます。 「not...any longer(もう...ない)」は「wait」以外の動詞でも文章を作ることができます。 I cannot stay here any longer.(もうここに滞在できない) I cannot stand him any longer.(もう彼には耐えられない) I cannot run any longer.(もう走ることはできない) などなど 「not..any」は「no」に置き換えることができます。 I do not have any water. ⇒ I have no water.(水は一滴もない) They do not have any sandwiches. ⇒ They have no sandwiches.(サンドイッチは売ってない) したがって、「not...any longer」は「no longer」に置き換えることができるのです! 「not...any longer」より「no longer」の方が否定のニュアンスが強いですが、ほぼ同義と考えて問題ありません。 「no longer」は1つの否定語(not, neverなど)として扱うので、一般動詞の前、be動詞の後に置きます。 どうでしょうか?これで「no longer」がなぜ「もはや...ない」という意味で使われているか、分かったでしょうか??
上記では「not...any longer」= 「no longer」であることを説明しました。 これと同じ論理で、「not... any more」=「no more」になります。 そして「any more」は連結して1つの単語になりますので、 「not...anymore」=「no more」となります。 「not...anymore」「no more」も「もはや...ない」「もう...ない」という意味になります。 ですから「no longer」と置き換え可能な場合も多いです!
◯ I no longer go fishing. ◯ I do not go fishing any longer. ◯ I do not go fishing anymore. ☓ I no more go fishing.
しかし「no more」だけは用法に気をつける必要があります。 上記のように「I no more go fishing.」のような表現をネイティブはしません。 ですから「no more」と「no longer」は意味は似ていますが、使い方は違うということになります。
「no longer」と「no more」の違いは2点あります。 1つ目は、「no more」は《程度・量》に対して使います。 「more」が「many」(たくさん)の比較級なので、「no more」が《程度・量》を修飾することは簡単に理解できると思います。 2つ目は、「no more」は副詞・名詞・形容詞として使います。「no longer」は否定語として使います。否定語は他に「not」「never」などがあります。 この差異が先程の例文で「no more」では「no longer」が置き換えることができなかった理由になります。 例文を見てみましょう。
She will smile no more.
彼女はもう笑わないだろう。
I go fishing no more.
もう釣りには行かない。
上記の2つの例文は「no more」を副詞として使っています。 I no longer go fishing. を「no more」を使って置き換えると上記のように「I go fishing no more.」となります。
She will steal no more.
彼女はもう盗むはしないだろう。
There is no more to be said about this issue.
この問題に関してはもう言うことはない。
上記2つ例文では「no more」を名詞として使っています。 「She will steal no more.」の「no more」は他動詞「steal」(...を盗む)の目的語になっています。 「There is no more to be said about this issue.」の「no more」は「There is」構文では主語の役割を果たしています。 このように名詞「no more」は主語や目的語になったりします。
There is no more cheesecake in the shop.
店にはもうチーズケーキはありません。
I have no more opinions on this issue.
この問題にはもう意見はありません。
上記2つの例文では「no more」は形容詞として使っています。 それぞれ「cheescakes」「opinions」を修飾しています。 「no longer」と「no more」の違いわかりましたか?? 微妙なニュアンスの違い以上に、文章内での語順が全然変わりますので、注意してください。
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