「even」は副詞と形容詞で全く意味が違い、それぞれのコアの意味があります。それぞれのコアの意味から派生して複数の意味があります。また「even」の文章内の置き場所に困る人が多いのではないでしょうか?今回は「even」の様々な意味と正しい使い方をわかりやすく解説していきます。
「even」は辞書で調べるとたくさん意味が出てきて、どの意味でどのように使えばいいか分からない、という人が多いと思います。 ですから、まず「even」の持つ2つのコアの意味を紹介します。それらから派生する細かい意味と使い方、例文を紹介します。 最後には「even though」をはじめ、「even」を使った代表的な慣用表現(イディオム)を紹介します。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に使ってみてください。音声はアメリカ英語になっております。
「even」の1つ目のコアの意味は副詞「...さえ」「さらに」「それどころか」という強調です。 「even」は原則的に強調したい語句の直前に置きます。 助動詞やbe動詞は修飾せず、主語、一般動詞、目的語を修飾することがほとんどです。 「even」を置く位置で文章全体のニュアンスが変わります。 下記の3つの文章を比べてみてください。
Even Steve helped me. スティーブでさえ私を助けた。 Steve even helped me. (傍観するのではなく)スティーブは私を助けてくれさえした。 Steve helped even me. スティーブは私までをも助けた。
このように「even」の直後にくる主語、一般動詞、目的語を修飾します。 その他にも様々な語句を修飾して強調を表します。 その他の用法は後ほど詳しくみていきます。
「even」の2つ目のコアの意味は形容詞「均等」です。 修飾する名詞や文章内での使われ方で、和訳は多様化しますが、コアの意味は「均等」と理解していれば問題ないでしょう。 例えば、
などなど 数字に関する名詞を修飾すると、
などとなります。 フレーズでは、
どんな使い方をしても、「均等」というニュアンスが常にあることがご理解頂けたかと思います。 次に、これらのコアな意味から派生した細かい意味を1つずつ見ていきます。
副詞「even」の1つ目の意味は、「...(で)さえ」です。 上記でも説明しましたが、強調したい語句の直前に「even」を置くのがポイントです。 助動詞やbe動詞の直前に置くことはあまりありませんが、主語、一般動詞、目的語(名詞)、前置詞、接続詞など様々な語句を修飾します。 さっそく例文を見ていきましょう。 例文は色々なパターンの例文を用意してみました。
He didn't even open the letter.
彼は手紙を開きもしなかった。
Even a dog does not do such a stupid thing.
犬でさえそんな馬鹿なことはしない。
I did not cry even when I lost my dad.
父を亡くした時でさえ、わたしは泣かなかった。
It's a difficult job and it might even take a year to finish it.
それは難しい仕事で、終わらせるのに1年もかかるかもしれない。
上の例文では「even」は「a year」の直前でもニュアンスは同じです。
Even with a lot of money, It's not easy to live a truely happy life.
お金がたくさんあっても、真に幸福な人生を生きるのは簡単ではない。
副詞「even」は「比較級」を修飾することもできます 「さらに」という和訳になります。 比較級を修飾する副詞はその他に「much」があります。
He plays the piano very well, but he play the saxophone even better.
彼はピアノが上手だが、サックスはもっと上手だ。
Even more importantly, the new Internet service is super cheap!
さらに重要なことに、その新しいネットサービスはかなり安いということです。
Tomorrow will be even colder with snow in Tokyo.
東京は明日雪でさらに寒くなる。
副詞「even」には文章が終了した後に、もう一歩強調して「それどころか...だ」という風に補足情報を追加します。
I find some of his habits uncomfortable, even disgusting.
彼の癖のいくつかは不愉快だった、それどころかイライラした。
She has been always kind to me, even generous at times.
彼女はわたしにいつも親切で、それどころか時折経済的支援もしてくれた。
形容詞の「even」の意味は、「平らな、同じ高さの、むらのない、規則正しい、等分の、つり合いの取れた」などです。 和訳のパターンはいくつもありますが、基本的な意味はすべて「均等」です。 文脈で判断すればよいと思います。 「even」の対義語の形容詞は「uneven」になります。 「even」の副詞は「evenly」です。
このように動詞と組み合わせて使います。
Poikilotherm can't keep their bodies at an even temperature.
変温動物は体温を一定に保てない。
It's even chances that your son will recover.
あなたの息子さんが復活する可能性は五分五分だ。
The students at classroom were evenly divided into groups of six.
教室の生徒は、6人一組のグループに等分された。
We should distribute food to the refugees evenly.
難民に平等に食料を分配すべきだ。
形容詞「even」には、「偶数の」という意味もあります。
Once a dice is thrown, the probability of getting an even number is 50%.
一度サイコロが投げられたとき、偶数の数字が出る確率は50%だ。
形容詞「even」は「等分だ」という意味から派生して、「貸し借りのない」という意味があります。 「get even with」で「仕返しをする」という意味もあります。
If I give you 5,000 yen, we'll be even. Okay?
もしわたしがあなたに5000円渡せば、もう貸し借りなしだよ、いい?
I'm thinking of getting even with annoying neighbors tomorrow.
明日ウザいご近所さんに仕返しをしようと思ってる。
慣用表現がある「even」はすべて副詞です。 副詞「even」を使用した代表的な慣用表現(イディオム)を紹介します。
「even though」は「譲歩」を表し、「たとえ...でも」という意味になります。 詳しくは別記事で詳しく書いたので、参考にしてみてください。
「even if」も「譲歩」を表し、「たとえ...でも」という意味になります。 「even if」も別記事で詳しく書いたので、参考にして頂けると幸いです。
「even as」で「ちょうど...の時に」という意味になります。 Even as A, B. で「ちょうどAしたときに、B」となります。
Even as I tried to explain how much I loved her, she stood up and left.
どれだけ彼女のことを愛していたか説明しようとしたとたんに、彼女は立ち去ってしまった。
「even now」で「今でも」という意味になります。 「even then」では「その時でさえ」という意味になります。
Even now I can't believe what my dad said to me.
今でも父が私に言ったことが信じられない。
I gave Steve a clear instructions, but even then he did not understand it at all.
スティーブに丁寧に教えたときでさえ、彼は全く理解できなかった。
「even so」で「たとえそうでも」という意味になります。 前述の内容とは対照的な情報を追加するときに使うフレーズです。
I had a terrible fever last night. Even so, I had to go to school to take an exam.
昨夜ひどい熱があった。それでも試験を受けに学校に行かなくてはならなかった。
Abenomics might be giving a small boost to Japan's economy. Even so, any recovery is likely to be slow.
アベノミクスは日本経済を少し活発にしているかもしれない。たとえそうでも、経済の復活はゆっくりなものになるだろう。
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