「once in a blue moon」はどう意味か知っていますか?「once in a blue moon」というフレーズを国内外のアーティストの楽曲のタイトルや歌詞で知った方も多いのではないでしょうか?何となく詩的な美しい響きがありますが、意味や使い方は分かりづらいですよね。「once in a blue moon」は英語の慣用句なので、直訳しても意味不明なのが私たち日本人が理解しづらい理由です。そこで今回は「once in a blue moon」の正しい意味とネイティブの使い方、そして語源をがっつり解説していきます。また「once in a blue moon」の類語や「moon」にまつわる慣用句も見ていきたいと思います!
「once in a blue moon」は直訳すると「青い月に一度」みたいな感じになりますが、これでは意味不明ですよね。 「once in a blue moon」は実は慣用句(イディオム)で「めったにない、ごくたまに」という意味になります。(語源については詳しく後述します!) 副詞的に文章中で使うこともできますし、返事としてフレーズ単体で使うこともできます。
My brother lives in London, so I only see him once in a blue moon.
私の兄はロンドンに住んでいるので、めったに会えません。
In this town, burglary happens once in a blue moon.
この街では、強盗はごくまれです。
"How often do you go to disneyland?" - "Oh, once in a blue moon."
「どのくらいの頻度でディズニーランド行きますか?」-「うーんと、めったに行かないね」
「once in a blue moon」の語源・成り立ちを解説していきます。
まず始めに、「once in a blue moon」の「blue moon」について解説します。 「blue moon」は日本語でもそのまま「ブルームーン」と言います。 「ブルームーン」とはその名の通り、「比較的青色に見える満月」のことを指します。実は天文学的には厳密な定義は存在していません。 「ブルームーン」は頻繁に起こる現象ではありません。(ここがポイント!) 1つの季節(三ヶ月間)に普通は3回満月が見れる(月に一回満月が普通)のですが、ごく稀に1つの季節で4回満月が見えることがあります。この4回見えるときの3回目の満月がブルームーンになると言われています。 このように、「ブルームーン」というのは "めったに見ることができないもの" なわけです。したがって、英語の慣用表現の中で「blue moon」は「めったにないこと」のメタファー(隠喩)として使われています。
「in」は「◯◯で」という風に「場所」を表す前置詞として使うのが最も一般的ですよね。 しかし前置詞「in」は「期間」を表すこともあるんです。 「...の間」という意味になります。 例えば、
This place got dark in a moment.
一瞬の間に、あたりは暗くなった。
などと使います。 「once in a blue moon」の「in」も「期間」を表しています。
「once」は「一度」という意味です。 「once in ... 」で「...の期間で一度」という意味になります。 例えば、「once in a week」は「一週間に一度」という意味になります。 「once in a while」はどう意味だが分かりますか? 「while」は「短い間」という意味の名詞です。 「短い間に一度」なので、転じて「ときどき」という意味になります。 「sometimes」と同義です。 よって、「a blue moon」は「珍しい現象」なので「長い間」という意味になり、「once in a blue moon」で「長い間に一度」という意味になります。 したがって、「once in a blue moon」は「めったにない」という意味になります。 どうですか?語源・成り立ちを見てきましたが、分かりましたでしょうか??
「once in a blue moon」はとても詩的な響きがあり文学的です。少し古臭い響きも同時に持っており、現在の日常会話ではあまり使いません。 そこで「めったに〜ない」のその他の英語表現を見ていきたいと思います。 ここで紹介する英語表現は日常的にネイティブがよく使用するフレーズです。 「めったに〜ない」を1つの副詞で表すと、
フレーズで表すならば、
などなど それでは例文を見ていきましょう。
I rarely have time to read a book
本読む時間がめったにない。
Now that we have a baby, we almost never go on a date these days.
子供ができたので、最近私たちでデートに行くことはほとんどありません。
「moon」を使った慣用句は「once in a blue moon」以外にもたくさん存在します。 「月」はとても遠い惑星なので、「何かすごい存在」を意味するメタファーとして、「程度が甚だしいこと」を表す手段として慣用句でよく用いられています。 「moon」を使った有名な慣用句をいくつか紹介します。
「be over the moon」は「とても幸せ」という意味になります。 直訳すると「月の向こう側にいる」という意味になりますが、「月の向こう側に行ってしまうくらい嬉しい気持ち」を表現しています。
I've been over the moon since I got engaged!
婚約してからずっと最高に幸せ!
「ask for the moon」で「無理難題を吹っかける」という意味になります。 「ask for the moon」は直訳すると「月を求める」となりますが、月くらい大きいことをお願いする、というニュアンスです。 「cry for the moon」でも同義です。
I just asked them if we could go to a dinner a bit earlier, but they are acting like I'm asking for the moon!
夕飯少し早く行けるか聞いただけなのに、あいつら俺が無理難題を吹っかけてるみたいな感じ出しやがった。
「promise someone the moon」は「誰々と実現不可能な約束をする」という意味です。 直訳は「誰々と月を約束する」ですが、この月は「不可能なこと」のメタファーになります。
They do not trust you anymore because you keep promising them the moon.
無理な約束をし続けるから、彼らはもう君を信用してないよ。
当サイト「英語部」で一番人気の英会話教室が、NOVAです。 全国展開(270校舎)をしている大手英会話教室の中で圧倒的に価格が低いのが特徴です。 しかも講師は全員ネイティブ!
ご興味のある方はホームページから無料体験レッスンをぜひ!
科学的に正しい英語勉強法
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
本気で英語学習をしたい方にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。