「poor」という単語の意味「貧乏」だけだと思っていませんか?実は「poor」には想像以上にたくさんの意味があります。今回はネイティブが使う「poor」のコアのニュアンスとイディオム表現を紹介します!
「poor」を辞書で引くと「貧乏」以外にもたくさんの意味が出てきます。「哀れな」「死んだ」「不得意な」「貧弱な」「不十分な」「みずぼらしい」「粗末な」「すぐれない」「やせた」などなど。。多すぎて全て覚えるのは大変です。。ですが「poor」という単語が持つニュアンスは大別すると3つに絞ることができます。 《1》NO MONEY(お金がないこと) 《2》NOT GOOD(よくないこと) 《3》DESERVING SYMPATHY(同情に値すること) この3つのコアの意味からすべての和訳が派生しています。今回はこのコアの意味の解説とネイティブの使い方を説明していきます。 ※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「poor」の最も代表的な意味である「NO MONEY(お金がないこと)」つまり「貧乏」「貧困」を表す形容詞です。この「poor」の反対語は「rich」です。 この意味の「poor」という言葉は結構ダイレクトで重い言葉です。「poor」という単語は人に対して使うのは失礼だと感じているネイティブも多くいます。 日常会話で「おれ金ないんだよ」や「あいつっていつも金欠だよな」と表現したいときは形容詞「broke」を使って表現します。 個人ではなく「貧乏な人々」「貧困層」と表現したいときは、「poor people」「the poor」などと言います。形容詞に「the」をつけると「〜な人々」となります。逆に「the rich」とすれば「裕福層」となります。 より強調した表現だと「poverty people」となります。 「poor」という単語を避け控えめに表現すると「the needy」「underpriviledged people」「economically deprived people」などとなります。 働く貧困層のことを「working poor」と表現したりします。最近では世界中で富の二極化が顕著でニュースなどでも聞く機会が多いと思います。 ✔「as poor as a church mouse」「as poor as a rat」などのイディオムは「大変貧乏だ」という意味になる ✔人に対して「poor」と表現するのは基本的に避けるべきという人が多い
He was born into a poor family but he made a fortune in real estate.
彼は貧しい家庭に生まれたが、不動産で財を成した。
The gap between the rich and the poor keeps growing even today.
現在でも裕福層と貧困層の格差は広がり続けている。
Why are you always broke?
あなたってなんでいつもお金ないわけ?
「poor」2つ目のコアの意味は「NOT GOOD(よくないこと)」です。 この2つ目の意味が厄介です。「not good」が意味することはとても広いからです。 代表的なのが「下手だ、上手じゃない、不得意だ」という意味です。語学やスポーツ、何かしらの技術や分野が苦手であることを示します。 例えば「a poor cock」と言うと「下手な料理人」となります。しかし「The cock is poor.」というと「あの料理人は貧乏だ」の意味になりますので、注意してください。 ✔「be poor at...」:「...が下手だ」となります。「be poor hand at」でも同じ意味になります。 ✔「He is a poor ◯◯」:「下手な◯◯」となります ✔「be poor.」で文章が終わるパターンは「貧乏だ」になる
I can play the piano but I am so poor.
ピアノ弾けるけど、めっちゃ下手だよ。
She is a poor singer.
彼女は歌が下手な人です。
Let me apologize for my poor English.
私の英語下手でごめんなさい。
この「poor」は「not good」という広いニュアンスを持つので、色々な言葉を修飾したり、組み合わさったりして、様々な意味になります。 下記に代表的な言い回しを紹介しておきます。
be poor in health:体調が悪い be in a poor condition:コンディションが悪い be poor in vitamins:ビタミンが不足している have a poor appetite:食欲がない have a poor memory:記憶力が弱い a poor meeting:お粗末な会議 poor sleeping habits:不眠症 have poor handwriting:字が汚い a poor crop:不作 be poor quality:質の低い piss-poor:「poor quality」のスラング的な言い方 cash-poor:現金がない have a poor balance:悪いバランス a poor excuse:下手な言い訳
He has a poor memory.
彼は物覚えが悪い。
I don't want to buy any poor-quality electric appliance. I want things that last for long.
質の悪い家電は買いたくない。長持ちするのがいいですね。
He has a poor balance between work and personal life.
彼はワークライフバランスが悪い。
「poor」の3つ目の意味は「DESERVING SYMPATHY(同情に値すること)」です。日本語では「かわいそうな、哀れな」となることが多いです。 ネイティブが日常会話でよく使うフレーズは、「Poor ◯◯」と◯◯の部分にかわいそうな人、人名、動物などを入れて「かわいそうな◯◯」と表現します。 例えば、ジャスミンさんが彼氏からフラれた旨を友達に伝えた場合、その友達は「Poor you!」「Poor girl!」「Poor Jasmine!」「Poor thing!」と言うかもしれません。「あなたかわいそうね!」「かわいそうなジャスミン!」などの意味になります。 ✔「Poor thing」「Poor fellow」でも「かわいそうな人だ」という意味になります。「thing」ですが物を指すわけではありません。 ✔「poor bastard」「poor bugger」「poor fish」は汚いスラングで「哀れな奴め」という意味になります
I heard every classmate is bullying her at school. Poor girl.
クラスの生徒が皆彼女をいじめているらしい。かわいそうに。
"My boyfriend asked me to break up with him." - "Aww poor you."
「彼氏に別れようと言われたの」-「あーあ、かわいそうに」
この「同情に値すること」というニュアンスから派生して「poor」には「亡くなった、死んだ」という意味もあります。例えば「My poor father」で「亡き父」という意味になります。これは「私の哀れな父」という意味になることもあるので、文脈で判断することが必要です。
My poor father was such a gentleman.
亡くなった私の父は大変な紳士だった。
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