「従いまして」は「従って」の丁寧語(敬語)です。前に述べたことを理由として、その結論を導く接続詞で、「従いまして、弊社では...」などと使います。また、他人の意向や規則のとおりにするという意味の動詞として、「上司の命令に従いまして...」などと使ったりもします。
「従いまして」は「従って」を丁寧語にしたものです。 「従って」は「従う」の連用形に助詞「て」が付いた語です。 「従う」の連用形「従い」に丁寧語の「ます」の連用形「まし」に助詞「て」をつけると「従いまして」となります。 したがって、「従いまして」は丁寧語「ます」を使用した丁寧語であるといえます。
「従いまして」には
の二つの意味があります。
「従いまして」を接続詞として使用する場合は、「したがいまして」と平仮名で表記するのがベターです。 「したがう」と動詞で使用する場合は「従う」と漢字で表記します。 「お願いいたします」の「いたす」と同様に、動詞以外で使用する場合や、「〜のうえ」というように本来の意味とかけはなれた使いかたをする場合は平仮名で表記したほうがわかりやすいです。
例文
例文
「よって」は、前の文に述べたことを理由や根拠をする意を表します。 それまでに述べていたことを踏まえて結論に導くための接続詞なので「従いまして」と「よって」は同義であるといえます。 「したがって」も「よって」も論文など十分な証拠を元に結論に説得力を持たせるようなかしこまった文章などで使用されることが多いです。
「だから」には
という三つの意味があります。 1つ目の意味と「従って」は同義です。 「だから」のほうが広い意味で使用される言葉であるといえます。 また、「したがって」より「だから」のほうが日常生活でも使用されるカジュアルな言葉です。
「それゆえ」は「前に述べた事柄を理由として次の事柄を導く語」です。 したがって、「従って」と「それゆえ」は同義であるといえます。 「それだから」のかしこまった表現が「それゆえ」になります。 漢字表記は「其(れ)故」ですが、平仮名で表記されることがほとんどです。
「つきましては」は、「〜については」を丁寧にした表現になります。 「つきましては」は
の二つの意味があります。 二つ目の接続詞としての使い方は「したがって」と同義です。
「したがって」の英語は、
The food is of such high quality that the price is high.
食べ物の質は高い。したがいまして、値段も高い。
「according to」で「...にしたがって」の意味です。 「in proportion to」で「...に比例して」という意味になります。
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This city has developed in proportion to the increase in its population.
人口増加に伴って、この都市は発達した。