「〜のうえ」と「〜の上」という表現をご存知でしょうか。「ご確認のうえ」「箱の上に」といったように使います。では、それぞれの意味についてきちんと理解しているでしょうか。日常会話でよく使われている表現ですが、普段意識して使うことは少ないですよね。「〜のうえ」とひらがな表記なのか、「〜の上」と漢字表記なのかどちらを使うのか分からないという方が多いかもしれません。違いはないように思いますが、実はそれぞれ異なります。正しく使うためには、意味についてしっかりと知っておく必要があります。そこで今回は「〜のうえ」と「〜の上」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「〜のうえ」・・・副詞、補助動詞として使う場合はひらがな表記 「〜の上」・・・上下の位置を示す場合は漢字表記
副詞、補助動詞として使う場合は「〜のうえ」とひらがな表記になります。 副詞、補助動詞「〜のうえ」は「〜したあと」という意味になります。 「ご記入のうえ、」「話し合いのうえ、」などの使い方になります。 物理的な上下を示す場合は「〜の上」と漢字になります。 「頭の上」「机の上」などと使います。 「〜ください」と「〜下さい」や「いたします」と「致します」なども同じように使い分けます。 補助動詞として使う場合はひらがな表記になります。
「〜のうえ」の意味は「〜をしたあと、〜をした結果、〜を条件に入れて」です。 「ある行動をした後に」というニュアンスです。物事の順番や前提条件をはっきりと示す表現となります。 「うえ」は「ある事柄と別の事柄が関係している」という意味があります。 副詞・補助動詞として使うときは、「〜のうえ」とひらがなで表記します。主に「〜のうえ」「〜のうえで」という形で用います。 例えば、「ご確認のうえ」といった場合は「確認をした後に」という意味になります。「確認した後に◯◯をお願いします」という気持ちを込めて「ご確認の上◯◯してください」と使われます。 「ご確認のうえご連絡ください」だったら「確認した後に、連絡してください」という意味になります。 このように、「〜のうえ」は何か条件がある場合に使うことができます。 「覚悟のうえ」という表現があります。これは「ある物事をするときに、その事がどのような損があるか前もって理解しながら、あえて行うこと」を表します。 「〜のうえ」の類語には、「〜したのちに」「〜したあとに」「〜に基づいて」などがあります。
例文
「〜の上」の意味は「あるものより高い場所にあること」です。 位置としての「上」と「下」を表す場合は、「〜の上」を使います。物理的に上に存在することを表します。 「上」は「基準としている場所よりも高い位置にある」という意味があります。 物理的に上下の位置を表す場合は「〜の上」と漢字で表記します。「〜の上に」「〜の上で」「〜の上には」といった形で用います。 あるものの一部分がついていて、何かの上に乗っている様子を表す場合に「〜の上」を使います。 例えば、「化粧道具は机の上にある」といったように使います。これは「化粧道具は机に乗っている様子」を意味します。 「〜の上」を用いた表現に「頭の上の蝿(はえ)を追う」があります。これは「他人のことをあれこれと言う前に、自分のことをしっかりとした方が良いこと」を意味します。 「頭の上の蠅を追えと言われる」「頭の上の蠅を追った方が良い」といったように使います。 「〜の上」の類語には、「上方」「上部」「上の部分」「高み」などがあります。
例文
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