「whether」という単語を知っていますか？中学でも習う基本的な言葉ですが、用法が複数あり少し複雑ですが、覚えてしまえば簡単で便利な英単語です！今回は「whether」の意味と使い方を徹底解説します！！
※音声付き例文を用意しています。発音の確認するためにご活用ください。なお音声はアメリカ英語になっております。
「whether」のコアな意味は「2つのうちいずれか」で、2つの選択肢、可能性を示す言葉です。 「...するのかしないのか」「AなのかBなのか」という和訳になります。 「犬が好きか、好きではないのか」「大学に行くのか、行かないのか」「黒の服を着るか、白の服を着るか」「家でゆっくりするか、映画を観に行くか」などなど2つの選択肢、可能性がある英文には必ず「whether」を使います。 基本的な文型は、主語＋動詞＋ whether ＋選択肢/可能性 となります。 さっそく例文を見ていきましょう。
I don't remember whether I locked all the windows.
すべての窓に鍵をかけたか覚えていない。
この文章は「whether」を使うことで、「すべての窓に鍵をかけた」と「すべての窓に鍵をかけていない」の2つの可能性を示しています。
She asked me whether I like the movie.
彼女はわたしがその映画が気に入ってるかどうか聞いた。
この文章も「わたしがその映画が好きである」と「わたしはその映画は好きではない」の2つの選択肢を提示していますね。 これで「whether」のニュアンスはもう掴めたと思います。 この文章は下記のように書き換えても同じ意味になります。
She said to me, "Do you like the movie?"
「映画好きですか？」と彼女は私に言った。
It is not certain yet whether my father is coming to my open school day.
父が私の授業参観に来るかどうかはまだわからない。
I don't know whether my boss likes Japanese food or Chinese food.
私の上司が和食が好きか中華が好きかはわからない。
「whether」の前にくる動詞もしくは形容詞には2つのパターンがあります。 「wheher」が「2つのうちどちらか」という意味ですから、「2のうちどちらかわからない」「2つのうちどちらかを選ぶ」といった文章が多いです。それら2つの文章を表現するためによく使う動詞と形容詞をまとめてみました。
「whether」とよく一緒に使う動詞、形容詞 ◯AかBかわからないというニュアンスを表現する言葉
◯AかBか決めるというニュアンスを表現する言葉
I am wondering whether she likes my date plan.
彼女はおれのデートプラン気に入ってくれるかな。
I don't know whether my son is going to college or not.
息子が大学に行くのか否かわからない。
I don't know whether or not my son is going to college.
息子が大学に行くのか否かわからない。
上記2つの文章を読んで何か気づきましたか？ 「whether」と一緒に「or not」というフレーズを使っています。 「or not」は「...するか否(いな)か」の「否か」で、あってもなくても意味は同じです。 日本語でも「...するか否か」の「否か」はあってもなくても意味は同じですよね。英語でも同じです。 「or not」の置く場所が上記の例文のように2通りあるのがポイントです。 ◯文末に「or not」を置く ◯「whether or not」とくっつけて置く の2通りがあります。どちらでも意味はかわりません。
「whether」は不定詞の「to」と一緒に使うことができます。 whether to do という文型で使います。
I have to decide whether to go or stay.
行くかとどまるか決めなくてはいけない。
He finally reached a decision whether or not to sell his house in Tokyo.
彼は東京にある家を売るか否かの結論にとうとう達した。
不定詞「to」と「or not」を一緒に使うときは whether or not to do という語順になります。
「...するかどうか」という文章は「if」を使っても表現できます。 「whether」と「if」はとても似ている単語です。 「whether」の方が堅い言葉で書き言葉に適していて、口語では「if」の方がよく使われます。
I'm not sure if I turned off the heater at home.
自宅のヒーターを消したかどうか定かじゃない。
I don't know if she is now in Tokyo or has gone to Hokkaido.
彼女は今東京にいるのか、北海道に行ってしまたのか、わからない。
これらの例文のように、「whether」の代わりに「if」を使うことができます。 しかし「whether」と「if」には文法的な違いもあります。 「if」では文法的にできないことがいくつかあります。下記にまとめました。
下記の場合は「whether」のみ可能 ◯不定詞「to」と一緒に使う場合。「whether to do」は可能だが、☓「if to do」の形は不可 ◯「whether or not」の場合。「if or not」は不可。「or not」が文末にくるときは「if」でも可 ◯前置詞の直後に「whether」がくる場合。 （例）the question of whether she is coming は可だが、☓「the question of if...」は不可
「whether」と「if」のより厳密な違いに関しては別の記事で書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「whether」は副詞的に「譲歩」を意味することがあります。 通常の「譲歩」の意味は「自分の主張ばかりしないで、相手の意見を聞き入れること」ですが、英文法における「譲歩」には「相手の意見を聞き入れる」という意味は含まれず、「...だけど...する」という意味です。 例えば「甘党だけど、お酒も大好きだ」などの文章は、英文法的には「譲歩」の文章です。 「whether」は副詞的譲歩ですので、「AであろうとBであろうと」という意味になります。 例文でニュアンスの用法の確認をしてみてください。
Whether you believe it or not, this is real.
あなたが信じようと信じまいと、これが現実だ。
Whether he is Prime Minster of Japan or not, he must take responsibility for what he has done.
彼が日本の首相であろうとなかろうと、彼は自分がしたことの責任を取らなければならない。
Whether or not she knows about it, it doesn't matter.
彼女がそのことを知っていようがいまいが、重要ではない。
Whether you win or lose, I will celebrate you.
あなたが勝っても負けても、お祝いしますよ。
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