「頭でっかち」という言葉をご存知でしょうか?口先ばかりで行動が伴わない人っていますよね。今回はそんな頭でっかちな人の特徴や心理を紹介していきます。是非参考にしてみてください。
「頭でっかち」とは「知識や理論が先走って行動が伴わない人」のことを指します。 「口先だけ」といったネガティブな意味で使われることが多いです。 元々は身体の他の部分と比べて頭が大きいことや、下の部分と比べて上の部分が大きいことを指してつかわれていました。 それが転じて、「口ばかりで行動しない=頭の中だけ」といった意味合いで使われています。 今回はそんな「頭でっかち」な人について詳しく解説していきます。
頭でっかちな人は頭で考えてばかりでなかなか行動に移すことができません。 例えば身体を引き締めたいと思い、自宅周辺のジムを片っ端から調べてみたけれど「お金かかるな」「時間もないしな」「ちゃんと通えるのか」と考えてばかりで結局入会しないというような、「やりたいこと」と「行動」がなかなか結びつきません。 実際に行動を起こすには「絶対に大丈夫」という根拠がないとむりなのです。
興味があること、気になったことはまず勉強、リサーチするのも頭でっかちな人の特徴です。 なんとなく医学領域に興味があったら、「将来ドイツ語が必要になるかも!」と思い、目標を具体化できいないのに、いきなり教材を大人買いしてしまったりします。。。 実際に医学を学ぶ前に先走ってしまうのです。 しかし、興味があることや気になったことへの探求心は相当なもので、勉学やリサーチ力に長けています。
頭でっかちな人のほとんどは感情よりも理論派でしょう。 人の気持ちや社会の課題などを理解するのは苦手で、事実や世の中の仕組みにばかり目がいってしまいがちです。 「こういう風に思ってしまう」という意見に対しても「でも法律ではこうだから」「仕組みとしてはこうだから」と理論をもとにしか考えることが出来ません。 そのため、「こうしたい」という気持ちがあっても行動には起こせずに、「でも理論としてはこうだからな…」と頭で考えてばかりいます。
行動しない自分を合理化しているだけかもしれません。 本当は自信がなく、行動できないのを何かと理由をつけて誤魔化しています。 そのため、とにかく口が達者です。 ああ言えばこう言うという人が多く、「そんなことばかり言ってるから何も出来ないんだろ」と思われています。 言い訳や屁理屈がとても得意です。
頭でっかちな人は、冗談が通じないことが多いです。 頭が固く、柔軟性がないので、冗談も通じません。 ちょっと盛り上げようとふざけたことを言っただけでも「そんなことを言うのは失礼だ」「人を馬鹿にしている」などと注意してきます。 それによって周りはシラケてしまうんですよね。
頭でっかちの人は融通が利かないので臨機応変に対応することができません。 例えば接客業なんかはいくらマニュアルがあっても、対人間なのでマニュアル通りに事が進むほうが少ないですよね。 マニュアル通りではなく、臨機応変な対応を瞬時にとる必要があります。 それなのにマニュアル通りのことしかできないと、非常に困ってしまうわけです。 しかし、頭でっかちの人はそういったことが出来ずに「でもマニュアルにはこう書いてあるから」の一点張りです。
やってみないと分からないのに、頭でっかちな人はタスクを保留にすることが多いです。 「まだこの部分がどうなるか分からないから」などと言って保留にします。 周りが「それこそやってみないと分からないから、やってみよう」と言っても「やって失敗したら嫌だから」と行動しません。 自信がなく失敗するのが怖いと思っているので、なかなか行動することが出来ないんですよね。 保留にしたものがどんどん溜まっていき、より「どうしたらいいんだろう」と何も出来ない状態が続いてしまいます。
失敗することを恐れ、臆病になってしまうことで頭でっかちになってしまっている人もいるでしょう。 「失敗したくない」「失敗したらどうしよう」と臆病になってしまい、失敗しないために完璧にリサーチしないと気が済まず、行動を起こすまでに時間が掛かったり、「Aの方法だとこんな弊害があるし、でもBだとこんな弊害があるし…」と考えすぎてなかなか行動に移せなくなってしまうのです。
プライドが高く「できなかった」と周りの人に思われたくない場合もあります。 頭でっかちな人は自分で得た知識や理論は正しいと絶対的な自信とプライドを持っています。 そのため自分のやり方で失敗しても「理論上はできるはずだから、他に原因があるんじゃない?」と「失敗したのは自分のせいではなく他に原因がある」と自分のやり方に問題はないと主張するのです。 失敗しても「理論上はできる」と言い張り、自分を曲げないので周りから「頭でっかちな人だ」と思われてしまうのでしょう。
特徴にも挙げましたが、頭でっかちな人はついつい考えてばかりで行動が伴わないことが多いです。 それは「これをすればこうなる」という完璧な理論がないと行動を起こせないからです。 「これをするとどうなるかわからない…」というのは嫌なのです。 頭でっかちな人が行動力を鍛えるには、まずは「〜をしなければならない」「絶対に〜だ」と強く思いすぎてしまう完璧主義を捨てる必要があるでしょう。 完璧を求めすぎてしまうと、失敗を恐れてあれやこれや考えているうちに結局何もせずに終わってしまいます。 完璧を求めること自体は悪ではりませんが、固定概念があるのなら捨てるべきです! 決めつけた思考を捨て、柔軟な物事の捉え方をする方が、頭でっかちを改善できます。
頭でっかちな人はもともと実践者ではなく哲学者タイプの人が多いです。 自分の頭で考えて答えが出るのに快感を覚え、実行することに興味がないのです。 あくまでもプロセスにこだわり、その導き出したプロセスどおりにすれば「成功しかないでしょ」と思っています。 頭でっかちな人にとって結果は「成功」の一択なので実践するまでもないし、興味も沸かないために行動しないのかもしれません。
物事を複雑に考える癖が付いているせいで頭でっかちになってしまうことも。 例えばプレゼントを選ぶ時に、相手の趣味や実用性があるかどうか、色や形、予算、ダサくないかどうかなど、どんなプレゼントが一番適切なのか複雑に考えすぎて実際に購入するまでにかなり時間がかかることもあります。 突発的な行動で失敗することもありますが、あまり考えすぎると頭がパンクしてしまうので気を付けましょう。
頭でっかちの人の中には、ただの怠け者が意外と多く存在します。 行動するのが単に面倒臭いため、あえて複雑に考え、行動しない理由を探します。 情報が溢れている現在では、行動力こそ人と差別化ができるので、大変無駄な時間の使い方をしている人といえます。
検索エンジンやSNSによって、誰でも大量の情報にアクセスできる時代になりました。 昔のように「物知り」の価値はないことを自覚しましょう。 似たようなアイデアを持っている人は世界中に何百人、何千人といます。 行動・実行にしか現代において価値のあるものはありません。
情報過多によって頭でっかちになってしまっている可能性があります。 昨今ではインターネットやSNSの流行により、必要以上に情報を得てしまいます。 いい情報も悪い情報も制限なく入ってくるので、どんどん知識だけが増えていきます。 そしてどの情報が正しいのか整理出来ず、行動できなくなってしまうんですよね。 インターネットなど不確かな情報を一度遮断して、書籍や人の話から情報を得るようにしましょう。
頭でっかちな人は失敗するのを恐れている場合が多くあるため、まず失敗しても生活に支障をきたさない程度で行動しましょう。 頭でっかちなりに、しっかり失敗してもよい範囲を頭で考えれば安心できるはずです。 とにかく行動しないと理解し得ないことがたくさんあります。 「まずは行動」と頭の中に叩き込みましょう。
「人からどう思われるか」を恐れて、行動できない頭でっかちも非常に多いです。 そんな人におすすめなのが友人・知り合いの断捨離です。 本当に必要な人だけに人間関係を絞り、世間体を気にするの止め、羞恥心を捨てましょう。 人間関係が整理されると精神的に楽になり、行動しやすくなります。
「言霊」と同じように、行動力がある人はいつでも「自分は運がいいのだ」と思い込むことで運気を上げています。 例えば、段差につまずいてしまったという時にポジティブな人は「転ばなくて良かった!運がいいなあ!」と思います。 逆にネガティブな人は「つまずいてしまった・・・恥ずかしい最悪だ」と誰も気にしていないのにどんよりとした気持ちになることでしょう。 つまり、どんなときも「自分は運がいい」「自分なら大丈夫」と自分を信じて前向きな気持ちでいると、行動してみようという気になってくるのです。
頭でっかちな人は自分の知識や理論を延々と語ってきます。 行動もせず、口先だけなので聞いてる方も疲れてしまいます。 「やってもないくせに何話してるんだろう…」となってしまうので、聞き流しましょう。 あまりにもしつこい場合は「それやってみてどうだったんですか?」と聞いてみましょう。 経験はしていないので「まだやってないんだけど…」と話がいったんストップします。 そのまま終わることもありますし、まだ続きそうなら「やってみたらまた教えてください!」と言って終わらせましょう。
頭でっかちな人が周りにいたら、「やってみないとわからないよ?」と連呼しましょう。連呼します。何度もいいます。頭でっかちですからね、相手は。 行動しないとわからないということが頭で理解できれば、行動するはずです。 論理的に考えると論理的に考えているだけでは意味ないことがわかるはずなのです。それを連呼して伝えましょう。
頭でっかちな人は一緒に行動をしたら強い味方になることがあります。 というのも知識は豊富なので、行動をする時に一緒にいてくれると力になってくれます。 頭でっかちな人は1人で行動をしたり、踏み出す勇気がないので、そこをあなたが手を引いてあげるといいでしょう。 お互い無いものを補い合えるので、良きパートナーになるかもしれません。 「口ばっかりだな…」で終わらせるのではなく、「この知識と一緒に行動したら良いかも!」と前向きに捉えてみましょう。
同僚や部下・後輩、友達などの関係性であれば、行動した時に大いに褒めましょう。 そうすると「また次も頑張ってみよう」と思い、頭でっかちではなく行動するようになるでしょう。 自信がなくて頭でっかちになってしまっている人が多いので、褒めて相手の自己肯定感を上げて自信に繋げてあげることが大事です。