今回は「sure」という言葉を紹介します。「sure」は形容詞だったり副詞だったり、フォーマルだったりスラングだったり、多種多様な表現方法があるので説明していきます。また似ている表現に「of course」との違いも紹介していきます。音声付き例文がありますので、そこでアメリカ英語の発音もチェックしましょう。
「sure」は、相手の質問、感謝、お詫びなど様々な内容に対して、返答して使える便利な表現です。 特にアメリカ英語では「sure」を返答としてよく使います。
yes/no で答えられる質問に対して「sure」と答えると、「yes」の意味になります。この「sure」は「yes」よりも砕けた響きがあり、日本語だと「もちろん」「喜んで」「ぜひ」という感じに近いです。 「sure」は依頼を快諾するときにもよく使います。 相手から何かを誘われたり、勧められたりした時の返事の「sure」の後に、「I’d love to」や「That would be great」などが続くことがよくあります。イギリス英語だと「great」の代わりに「lovely」をよく使います。 「Yeah, sure.」のように「yeah」と一緒に使われたりもします。
"Let's hang out and have a drink tonight." - "Sure."
「今夜遊び行って、一杯やろうよ」-「もちろん」
"Do you wanna go shopping this weekend with me?" - "Yeah, sure! I'd love to!"
「今週末、おれと一緒に買い物いかない?」-「もちろん!ぜひ喜んで!」
"Would you like some more wine?"" - "Sure. That would be great."
(レストランなどで)「もう少しワインいかがですか?」-「いいですね。お願いします」
"Do you brush your teeth, my son?" - "Sure!"
(親が息子に対して)「歯磨きしたか?」-「もちろんしたよ!」
"Can you give me a hand with painting the whole wall here?" - "Yeah, sure."
「ここの壁全部をペンキ塗りするの手伝ってくれない?」-「うん、いいよ」
「Thank you」や「I appreciate it.」など感謝・お礼に対する返事として「sure」を使うこともできます。これは「どういたしまして」という意味で、「You're welcome」よりも堅い表現になります。 「No problem.」や「No worries.」「Anytime」などのカジュアルな「どういたしまして」と同じように使います。
"Thanks a lot, my man!" - "Sure."
「本当にありがとう!」-「もちろん」
形容詞の「sure」は、「確信している」「わかっている」という意味で使います。 肯定文では、
などの形で使うことが多いです。
I am sure of my son's success.
わたしは息子の成功を確認している。
I am sure that she will come to the party tonight.
彼女は今夜のパーティーにくると思います。
To be honest, at that time I was not sure whether I should go to the US or stay in Japan.
正直にいうと、当時アメリカに行くべきか日本に留まるべきか確信はなかったんだ。
He is so sure of himself that some people, in the workplace, regard him as a fool.
彼は自信満々なので、職場では彼を馬鹿だと見なす人もいる。
否定文でも「sure」はよく登場します。 「___しましたか?」という疑問に対して「I'm not sure.」とすると「確認はしていない」「間違いないとは言えない」というニュアンスで、半信半疑な気持ちを表現することができます。 「I don't know.」だと「完全に分からない」となりますが、「I'm no sure.」だと「記憶が曖昧である」ことを伝えることができます。 また、何かに誘われた時に相手を傷つけずに"やんわり"断る時にも「I'm not really sure about...」が便利です。
"You're coming tonight, aren't you?" - "Well, I'm not really sure about going to the party tonight."
「今夜来るよね?」-「えーと、今夜のパーティー行くのはちょっと難しいかもしれない」
「sure」は形容詞なのでbe動詞の原形「be」を文頭に置くと命令文になり、「Be sure ___ 」で「必ず___しろ」「間違いなく___してくれ」という意味で使うことができます。 これは通常の命令文よりも強意的で、親や配偶者がダラしない子供や夫を心配して強い口調で大事なことをお願いするときによく使います。強い命令ですが、優しい口調で使えば、「必ず___してよ」と念を押すようなニュアンスになります。
Please be sure to close all the window when you leave the house.
外出する時、家のすべてのドアを必ず閉めて下さい。
Be sure to email when you arrive there.
あちらに到着したら、必ずメールしてよ。
「sure」は「Are you sure?」という形で疑問文で使うこともよくあります。 「Are you sure?」は「本当に大丈夫でしょうね?」「本当にいいんだろうね?」と念を押して確認するときに使うフレーズです。
"I'm not a big fan of spicy food, but I'll try this curry and rice." - "Are you really sure about that?"
「辛い食べ物苦手だけど、このカレーライス試してみるわ」-「本当に大丈夫なの?」
Are you sure that this is what you really want to do in your life?
これがあなたが人生で本当にやりたいことなのか確かなの?
"As you said, I printed out all the documents." - "Are you sure? Please double-check it just in case."
「あなたの言った通り、すべての資料を印刷しました」-「本当に平気?念のためダブルチェックして下さい」
↑ この例文の「Are you sure?」は「本当に全部の資料印刷したのか?一つも抜け漏れはないか?」という確認をしています。
「sure」を副詞的に使うと「確かに」「とても」という意味になります。 厳密には「sure」は副詞ではないので、スラング的な使い方にあたります。なので、書き言葉では使うのを避け、口語のみで使うようにしましょう。また、この用法はアメリカ英語であり、イギリスではこのような使い方は基本的にしません。 「really」「certainly」などと同じと考えるとわかりやすいでしょう。 この意味の「sure」 をbe動詞の文で使うときは、「sure」をbe動詞の前に置くことが多いです。 元々は形容詞「sure」から派生した副詞「surely」がこの意味の単語でしたが、現在では「sure」も副詞的に使うことがあります。
That bitch sure is so hot that I feel horny now.
あいつ、めっちゃいい女だな、ムラムラしてきたぜ。
"It is super hot out here!" - "Yeah, it sure is."
「ここめちゃくちゃ暑いな!」-「うん、まじで暑いわ」
You sure do like go cycling.
お前サイクリング本当に好きだな。
「make sure」で「確かめる」という意味です。 「ensure」という動詞と同義です。
という形で使います。
という形で命令文にすると、「確実に___しろ」「忘れずに___してくれ」という意味になります。上記で紹介した「Be sure to___ 」と同義です。
I made sure my mom arrived in Hawaii safely.
母がハワイに無事に到着したのを確認した。
It is difficult to make sure of the nature of human beings.
人類の本質を見極めるのは難しい。
I should've made sure how he actually did it.
彼が実際にどうやってそれをしたのか、確かめるべきだった。
Make sure you turn off the heater when you leave the house,
外出するときは、忘れずに暖房消してね。
Please make sure to close all the windows.
忘れずにすべてのドアを閉めてください。
最後の例文「Please make sure to close all the windows.」は、 Please be sure to close all the windows. Please make sure that you close all the windows. Please do not forget to close all the windows. などを表現しても同じ意味になります。 ↓「make sure」に関しては下記の記事でも詳しく書いたので、よかったらご覧ください。
返事として使う「sure」と「of course」はどちらも「もちろんです」の意味になり、とても似ています。 しかし実際には「sure」と「of course」にはニュアンスの違いがあり、使う際に注意が必要です。 「sure」は前述の通り「確かだ」という意味ですので、「相手の言ってることは確かなので、相手の意見や依頼に賛成・賛同する」というニュアンスになります。 一方「of course」は、「相手の言ってることは、当然だ、当たり前だ」というニュアンスが含まれます。 よって、シチェーションによっては、「sure」は大丈夫だけど「of course」は使用しない方がいい場合があります。間違って「of course」を使ってしまうとネイティブに不快な思いをさせる場合があるので、注意が必要です。 注意すべきシチェーションを1つ1つ見ていきましょう。
上記でも紹介した通り、「sure」はお礼・感謝の言葉に対する返事として使えます。「You're welcome.」をよりカジュアルに表現した言い回しでした。 「of course」も「どういたしまして」というニュアンスで使うことができます。 例えば、アメリカのスターバックスに行って、店員さんに「Thank you.」と言うと「Of course.」と返ってくることがよくあります。この「of course」は「あなたが感謝している対象である私のした行為は当たり前のことです」という風に謙虚な気持ちを表しています。日本語の「いえいえ」などに近いです。 決して「あなたが感謝するのは当たり前だ」という意味ではありませんので、注意してください。 ですから、「どういたしまして」の「of course」は「sure」よりも謙虚な響きがあります。「My pleasure.」などに近い意味合いがあります。
"Thanks a lot." - "Of course."
「どうもありがとう」-「いえいえ」
依頼に対する返事で「of course」を使うと失礼だ、と述べている記事をよく目にしますが誤りです。依頼に対する返事として「of course」を使っても全く失礼ではありません 例えば、店員さんに向かって「Can I get a refill of water?(お水のお代わりもらえますか?)」に対して店員さんが「Of course.」と答えることはよくあります。 この「of course」は、「あなたがお代わりをお願いできるのは当然のことであり、すぐに準備いたします」という意味合いです。単に「yes」と言うよりも、もしろ丁寧で謙虚なニュアンスです。
⚠ この記事の筆者も3年間アメリカに住んでいたので、依頼に対して「of course」と返事するのは問題ないことは、間違いありません。この「of course」の用法は間違いだ、という記事があまりに多いので不安になり、オーストラリア在住のネイティブの友人にも確認しましたが、やはり全く問題がないとのことでした。
"Can I have one more bottle of wine?" - "Of course."
(レストランなどで)「もう一本ワインもらえますか」-「もちろんです」
「of course」の使用を避けるべきシチュエーションは、自慢っぽく聞こえてしまうときです。 例えば、「Did you get a high score on that exam?(あのテストで高得点取れた?)」という質問に対して、「Of course!(もちろん)」と答えてしまうと、「あんなテスト簡単なんだから、高得点取れて当たり前だよね」というニュアンスになってしまいます。この返事をすると相手はイラッとするかもしれません。 この場合は「sure」と答える方が無難です。「sure」だと「できたよ」くらいの意味合いになり、相手に不快な思いをさせずにすみます。
"Have you been to Paris before?" - Of course.""
「パリ行ったことある?」-「あるに決まってるじゃん」
「...を確信している」という意味の形容詞「sure」は「certain」と置き換えが可能です。 「certain」も「...を確認している」という同義の形容詞です。 しかし、ニュアンスと語法に多少違いのあるので注意が必要です。
よって、「sure」はあくまでも主観的なので、 ☓「It is sure that...」 という表現は避けるべきです。ネイティブに意味は通じますが、文法的に不適切とする見解が優勢です。 下記に「sure」と「certain」、「It is」と「I am」の4パターンをまとめておきました。
「sure」と「certain」の使い方の違いの例 ◯ I am sure that she will come. ◯ I am certain that she will come. ✗ It is sure that she will come. ◯ It is certain that she will come.
「to be sure」の使い方を解説します。 「to be sure」は主に2つの使い方があります。 <1>返事として「確かに」「間違いない」 <2>(「but」続いて、)「確かに___だが、___ 」 この2パターンです。 「sure」単体でも、<1>と<2>の両方の意味がありますが、「to be sure」の方がフォーマルな響きがあります。
"It's almost impossible to speak farsi fluently after you're grown up." - "To be sure."
「大人になってからペルシア語を流暢に話すのはほぼ不可能だね」-「間違いないね」
To be sure, it is very cold out there, but I won't put on a jacket.
確かに外は寒いけど、ジャケットは着ません。
「sure thing」も米国でよく耳にする言葉です。基本的な意味は文字通り「確かなこと」という意味になります。 その他にも、上記で説明した通り返事で使う「sure」と同じように使うことができます。
などのニュアンスで「sure thing」は使うことができます。
It is a sure thing that she will succeed.
彼女が成功するのは確実だ。
✗「It is sure that___ 」は不可ですが、「It is a sure thing that___ 」はOKです。少しややこしいですが、注意しましょう。
"Can you please pay in cash?" - "Sure thing."
「現金で支払っていただけますか?」-「もちろんです」
「for sure」という形もよく米国では耳にします。「for sure」は「surely」の砕けた表現になります。口語で使うのが主なスラング表現であり、書き言葉には適しません。
の2パターンで使うことがほとんどです。
I saw it for sure.
確かにそれを見ました。
"Can I use go with you?" - "For sure!"
「あなたと一緒に行ってもいい?」- 「もちろん!」
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