「wonder」という単語は知っている人が多いと思います。「不思議に思う」などの意味で学校で習った人が多いのではないでしょうか?しかし実際にはネイティブはちょっと違うニュアンスで「wonder」をよく使います。つまり、「wonder」は基本義から転じて様々な意味合いを持つ、ということになります。 「wonder」の使い方を会得すると、英会話がネイティブらしくとても豊かになります。「wonder」は絶対にマスターすべし言葉です!今回はそんな「wonder」の意味と使い方を完全解説していきます!
「wonder」は辞書を引くと色々な意味が書いてあり、すごく分かりづらいですが、下記のようにまとめるとわかりやすいです。「wonder」の意味は大別すると「不思議」と「驚き」です。そこから派生して色々なニュアンスで使うことができます。 それでは1つずつ解説していきます! ※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「wonder」の意味まとめ 1. 不思議 1.1 不思議・不信 1.2 軽い疑問 1.3 依頼・お願い 2. 驚き 1.1 驚くほど凄い 1.2 (否定文で)当然だ、だから〜なんだ
ネイティブは「wonder」を様々な意味で使うのですが、基本的な意味は「不思議」であることを覚えておきましょう。 「wonder」には動詞・名詞の両方の品詞があるのですが、「不思議」という意味で使う場合は動詞です。 「wonder about」の形で使います。「wonder about...」で「...を不思議に思う、疑う」というニュアンスになります。 この意味の動詞「wonder」はネガティブな響きがあります。何か信用できない、よく理解してないから不信感がある、といったイメージです。 例えば、こんな感じで使います。
I wonder about that self-styled manager.
あの自称経営者は怪しいと思う。
しかし「wonder」をこの意味で使うことは比較的に少ないです。 「wonder」は色々な意味があるので、相手とミスコミュニケーションも生まれやすいので、「疑う、怪しい」という意味で使う場合は、他の表現を使う方が無難です。 I don't trust him.(彼を信じていない) He is suspicious.(彼は怪しい) など。 スラング的なカジュアルな言葉には、
などがあります。
冒頭で説明した「不思議」という意味から転じて、「wonder」は「軽い疑問」を意味します。 「不思議だなー」と思うことは、「仕組みはどうなってるだろう?」「理由や原因は何だろう?」と疑問が沸いてきますよね。そんな人間の心情がそのまま反映されて「wonder」の意味も変化しています。 この意味で使うとき最もよく使う形は「wonder if」または「wonder whether」になります。日常会話では「if」を使うことが圧倒的に多いです。 「〜かな、〜かしら」という和訳がピッタリです。あくまでも軽い疑問で、必ずしもネガティブな意味ではありません。 これだけではピンとこないと思うので、例文を見てみましょう。
I wonder if she likes the present.
彼女はプレゼント気に入ってくれるかな。
I wonder if I did the right things to my kids.
私は子供たちに正しいことできたのかなあ。
「if」と「whether」の代わりに、5W1Hを置いて使うこともできます。 wonder what... wonder where... wonder which... wonder who... wonder when... wonder how...
I wonder when my daughter is going to get married.
わたしの娘はいつ結婚するのかしら。
I wonder how my life is going in the future.
将来おれの人生はどうなるんだろうか。
通常の疑問文の文末に「, I wonder?」を添えるだけでも、「かしら」というニュアンスを表現することができます。 イギリス英語で使われることが多く、アメリカ人はあまりこの言い方しません。
Will this be enough for five, I wonder?
これで5人分足りるかな?
「wonder about...」は「...を不思議に思う」という意味であることは冒頭で解説しましたが、転じて「be wondering about ...ing」の形で、「...することに興味がある、...しようと検討中だ」という意味になります。 「...ing」の形が「about」の後に続いたら、基本的にこの意味だと思って大丈夫です。「...することは不思議だ」という意味で言ってる可能性もゼロではないですが、稀です。最終判断は文脈でするしかないでしょう。
"Have you decided where to go next golden week?" - "I've been wondering about going to Okinawa."
「次のゴールデンウィークはどこ行くか決めた?」-「沖縄行こうか検討中なんだよね」
「wonder if」で「軽い疑問」の意味になることを説明しました。 「I wonder if you could...」を直訳すると「あなたは...できるだろうか」となりますよね。 「I wonder if you could...」の形で、遠回しに相手に依頼やお願いをしていることになります。 日本語でも「佐藤さんなら...できるかなーと思いまして」なんて言いますよね。これも依頼を意味します。英語でも同じ感覚です。 「I was wondering if you could...」のように過去進行形にすると、より遠回しの言い方になり、もっと丁寧な響きになります。「I wondered if you could...」と通常の過去形で使うことも可能ですが、「I was wondering if you could」で使っているの一番よく見聞きします。 「Can you...?」よりも堅い言い回しですが、「Could you please...?」より間接的で柔らかい響きを持っているのでとても便利です。日常会話で丁寧に依頼したい場合に最適です。 ビジネスシーンで正式に依頼する場合には「Could you please...?」「It would be much appreciated if you could...?」などを使うことが多いです。
I was wondering if you could drop me off at the airport.
空港まで送ってもらうことってできますか?
Hello. I was wondering if I could make a reservation at your restaurant tonight.
もしもし。今夜って予約できますかね。
最後の例文のように「you」の代わりに「I」を使うこともできます。
「wonder」の2つ目の意味は「驚き」です。 「不思議」も「驚き」も何だか意味が似ていますよね。 どちらも「予想外であること、意外性」を表していて、「不思議、不信」という和訳はネガティブな意味合いを、「驚き」はどちらかというとポジティブな意味合いを表しています。 つまり、「不思議」と「驚き」という和訳自体にはあまり意味はなく、「意外性」というニュアンスをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるのかの差でしかなく、ネイティブは「wonder」 を両方の意味で使う、ということです。 2つ目の意味として紹介する「wonder」はポジティブな意味で使う「wonder」です。 「驚き、驚異、驚くほど凄い」という意味で使う「wonder」は名詞で使うことがほとんどです。 someone is a wonder(誰々はすごい) fill...with wonder(...を驚かす) in wonder(驚いて) の3パターンで使うことがほとんどです。 例文です。
My new tutor is a wonder! He can teach everything: math, English, history, chemistry and stuff!
おれの新しい家庭教師は驚異的!彼は数学、英語、歴史、化学とか何でも教えられるんだよ!
The beauty of Mt. Fuji filled all the visitors with wonder.
富士山の美しさにすべての訪問者が驚いた。
The girls gazed in wonder at 10 carat diamond ring.
少女たちは10カラットのダイヤの指輪を驚きの眼差しで見つめた。
「wonder」は「驚き」という意味なので、否定文にすると「驚きではない」つまり「当然だ、当たり前だ、なるほど、だから〜なんだ」という意味になります。 今まで理解できなかったこと、疑問に感じていたことが解決されたときに使います。 「No wonder!」単体で「なるほどね!」という意味になります。 「No wonder+主語+動詞」とつなげることも可能です。「だから〜なんだ」という意味になります。
No wonder! I was wondering why he is so good at English.
なるほど!彼はなんでそんなに英語がうまいんだろうって思ってたんだよね。
No wonder he is late!
だから彼は遅刻したのか!
「I don't wonder that...」で「...なのも納得がいくよ、...なのも無理はないね」というフレーズになります。
I don't wonder that she cried after you said such a thing.
あんたそんなこと言ったら彼女が泣いてしまうのも無理はないね。
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