「brush up(on)」「brushup」の意味と使い方について解説していきます。最近では日本語でも「ブラッシュアップ」と言ったりしますが、ネイティブは実際にどのように「brush up」を使うのでしょうか。「brush up」には実は3つもの意味と使い方が存在します。場面と状況によって使い分けが必要ですので、しっかり学んでいきましょう!
※音声付き例文がありますので発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「brush up」の基本的な意味は「こすって磨く」になります。 日常会話では「しっかり掃除する、ちゃんと綺麗にする」というニュアンスで使われます。 名詞「brush」は、皆さんも知っている「ブラシ」を意味します。 その「brush」の動詞形+前置詞(副詞と解釈することも可)の「up」が組み合わさったのが「brush up」になります。 類語には「polish」があります。「make something tidy / clean / neat」などと言ってもOKです。 動詞「brush」単体でも「こすって磨く」という意味になります。 「brush up」は「brush」をより強調した表現になります。 例文を見てみましょう。
I have to brush up this old car before I sell it.
売る前にこの古い車をしっかりキレイにしなくては。
Get the house brushed up for the party tonight!
今夜のパーティーのために、家ちゃんと掃除しといてよ。
「brush up」には「こすって磨く」から派生して「勉強し直す」という意味もあります。 「一度学んだが一部を忘れてしまっている学問や技術」に対して使います。 「初めて学ぶこと」を目的語にとることはできません。また、「能力を向上させる」というニュアンスはなく、あくまでも「忘れていたことを思い出す」というニュアンスで使います。 この意味の「brush up」は、「brush up on....」という形で使うことが多いです。 他の意味では、「brush up」に「on」を付けることはありませんので注意してください。 文法的な解説をすると、「brush up」を自動詞として捉えるか、他動詞として捉えるかの違いになります。 「brush up on...」は「brush up」を自動詞として捉え、前置詞「on」を追加した形になっています。 例文です。
I wonder if I should brush up on my Japanese a little bit before I go to Tokyo.
東京に行く前に、日本語を少し勉強し直した方がいかなあ。
I need to brush up on math to teach my kid how to calculate.
子供に計算を教えるために、数学の復習する必要がある。
「brush up」は「(お出かけをする前に)身支度をする、身繕いする」という意味でも使います。 この意味の「brush up」は「顔を洗う、歯を磨く」というニュアンスです。 母親が子供に対して家の中で出掛ける前に言うときに使います。 「wash and brush up」というフレーズで使われることも多いです。 この意味の「brush up」はイギリスで使われることが多いです。 アメリカ英語ならば、もっとシンプルに「get ready」などを使うことが多いです。 例文です。
Wash and brush up before we go out.
行く前に身支度しなさい。
「brushup」「brush-up」と表記すると、動詞「brush up」の名詞形になります。 名詞「brushup」「brush-up」は、上記で説明した〈2〉「再勉強」と〈3〉「身支度」の2つの意味を持ちます。 〈1〉の「掃除」という意味は持ちませんので注意してください。 「再勉強」の意味では、「give my English a brushup(英語を再勉強する)」などの形で使います。 「身支度」の意味では「have a brushup」という形で使います。
I think you should take a brushup course on English before you take TOEIC.
TOEIC受ける前に、英語の復習コース受講した方がいいと思うよ。
I will give my French a brushup before I go to Paris.
パリに行く前にフランス語の復習をします。
Have a brushup before you leave.
出発する前に身支度しなさい。
「brush」に発音が似ている単語に「blush」「brash」があります。 「blush」は「赤面する」という意味の動詞です。 「brash」は「厚かましい」という意味の形容詞になります。 スペルがどことなく似ていますが、意味が全くことなるので注意してください。
I blush when I talk to girls.
女子に話すと顔が赤くなってしまう。
He is such a brash salesman.
彼はかなり厚かましいセールスマンだ。
最近は、日本語でも「ブラッシュアップ」という言葉が自然と使われるようになっています。 カタカナ語「ブラッシュアップ」の意味と使い方に関しては、下記の記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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