「get along」という表示を知っている人は「get along with...」で「...と仲良くする」という意味で覚えている人が多いと思います。 しかし「仲が良い」と言っても「get along」には「become friends」のように親しくなるニュアンスは実はありません。 また、「get along」にはもう1つ違う意味でもネイティブは使います。 英和辞書を見ると3つ以上の意味が書いてことが多いですが、ネイティブはこれから説明する2つの意味でしかほぼ使いません。 それでは「get along」の正しい意味とネイティブの使い方を完全マスターしましょう!
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「get along」の1つ目の意味は「仲良くする」です。 注意点なのは、「get along」には、仕事をする上で必要最低限な関係を保つ、上手にコミュニケーションを取って人間関係に問題が起きないようにする、といったニュアンスを含んでいます。 よって、「get along」の正しい和訳は「うまく付き合う」ぐらいが適当だと思います。 例えば、このような感じで使います。
Bill and Steve don't get along.
ビルとスティーブは仲が悪い。
Why can’t you guys just get along?
なんで君たちうまく付き合えないわけ?
目的語を持つ場合は、「get along with」のように前置詞「with」を使います。 「get along with...」で「誰々とうまく付き合う」となります。「...」には「人」が入ります。 例文です。
They seem to get along with each other.
彼らはお互いうまくやってるようだ。
Are you getting along with your boss?
上司とはうまくやってるの?
I found it really difficult to get along with people whose mother tongue is different.
母国語が違う人たちと仲良くなるのは本当に大変だと思った。
「get along with」を使うときに、注意点があります。 初対面の相手に「仲良くしてください」「これからお友達になりましょう」と言うときに、 △ Please get along with me. △ Let's get along. などとは言いません。 上記でも言った通り、「get along」は「うまくやっていく」というニュアンスがあるので、初対面の人にそう言うのは少し失礼ですよね。実際にそこまで親しくならないにしても言い方は気をつけなくてはなりません。 代わりに使える表記は「get to know」です。「知る」という意味です。(「know」だけだと「知っている」という状態動詞、「get to know」だと「知る」という動作動詞になります) このように「get to know」は使います。
Nice to meet you. I really hope that we can get to know each other better.
はじめまして。ぜひ仲良くしてください。
It's an honor to meet you. I'm so glad that we got to know each other.
お会いできて光栄です。仲良くさせて頂いてとても嬉しいです。
「get along」または「get along with」は「well」や「together」などの副詞と一緒に使うこともよくあります。 関係が「よい」ことを強調するために「well」を置くことがありますが、「well」はあってもなくても意味は変わりません。 また「together」を置くこともあります。「together」もあってもなくても意味は同じです。 「well」と「together」を一緒に使い、「get along well together」とすることもあります。
She never gets along well with her colleagues in her life.
彼女は人生で一度も同僚とうまくいったことがない。
Is it impossible for human beings get along well together?
人類が皆、平和に暮らすことは不可能なのか?
最後の例文は少しスケールの大きい話になっていますが、「get along」は実生活でうまく付き合うという意味だけではなく、より抽象的に「平和に暮らす」などのニュアンスで使うこともできます。 ※「along with」は「get」以外の動詞と一緒に組み合わせて使うこともあります。「along with」の用法に関しては別の記事に詳しく説明しております。よかったら参考にしてみてください。
「get along」にはもう一つ大切な意味があります。それは「なんとか対処する」という意味です。 1つ目の意味の時と同じく前置詞「with」を使い、対処する対象を目的語に持つことができます。「get along with...」で「....をなんとか対処する」となります。人以外の名詞がきます。 「get along in...」という表現もあります。「in」を使う場合は、「....」に「仕事、職場、環境、状況」などの言葉が入ります。 「get along without...」という表現もよく見かけます。これは「...なしで対処する」という意味になります。 それでは例文です。
Don't worry. We can get along without you.
心配無用。あなたがいなくても我々で対処できます。
How are you getting along with your homework?
宿題は順調に進んでますか?
I'm wondering if Bill is getting along in his new job.
ビルは新しい仕事でしっかりやってるのかなー?
She got along much better in her task.
彼女は自身のタスクをしっかりこなせるようになった。
「get along (with)」と非常によく似ているフレーズに「get on (with)」というものがあります。 英和辞書を引くと、どちらも「仲良くする」と出てきますが、微妙にニュアンスが違います。 冒頭でも説明した通り、「get along」は「適切な人間関係を保つ」という意味合いが強いのに対し、「get on」は「本当に仲良くする、素晴らしい人間関係を築く」という意味合いが強いです。 しかし、この意味で「get on」を使うのは主にイギリス人です。アメリカ英語ではこの言い回しを使うのは稀です。アメリカ人が「get on」を使うときは別の意味になります。 実は「get along」の2つ目の意味でも「get on」を使います。 「get along」は「なんとか対処する」という意味でしたが、「get on」は「どんどん進める、素早く対処する」という意味になります。 総じて「get on」にはポジティブなニュアンスが強いことがわかります。 例文です。
You haven't finished your task yet? Get on with it!
まだ課題が終わってない?とっとやりなさい!
「俺たち本当に仲良し!意気投合した!マブダチ!」のようにカジュアルに「仲良し」であることを表現する場合にネイティブがよく使うのが「hit it off」というイディオムです。 動詞「hit」の活用は hit-hit-hit なので、あらゆる時制の文章でそのまま使うことができます!
After one-minute talking, we just hit it off.
1分間話しただけで、俺たちは意気投合したんだ。
欧米のティーンの間では「BFF」という言葉も流行しています。「BFF」はどんな略でしょうか??「BFF」の意味と使い方に関しては別の記事で書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
当サイト「英語部」で一番人気の英会話教室が、NOVAです。 全国展開(270校舎)をしている大手英会話教室の中で圧倒的に価格が低いのが特徴です。 しかも講師は全員ネイティブ!
ご興味のある方はホームページから無料体験レッスンをぜひ!
科学的に正しい英語勉強法
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
正しいxxxxの使い方
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
本気で英語学習をしたい方にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。