「人を見る目がある」などと言いますが、この「人を見る目がある」とはどういうことなのでしょうか。今回はそんな人を見る目がある人の特徴や人を見る目を養う方法を詳しく解説していきます。
「人を見る目」とは、他人の言動や表情、仕草などから相手の人間性や能力などを見抜く力のことを指します。 他人に対する洞察力が高く、何事も客観的に捉えることができます。 あなたの周りにも「あの人ってこういうところあるよ」「○○さんには気をつけた方がいいかも」などと、相手を見抜いてズバッと当ててくる人がいませんか? その人は人を見る目がある人でしょう。 今回はそんな「人を見る目がある人」について詳しい解説していきます。
人を見る目がある人は、まず外見で人を判断しません。 顔の造りやスタイル、服装などで「こういう人だ」と決め付けないんですよね。 その人がどういう人なのか、どんなことを考えているのかを外見ではなく言動や仕草、表情で判断をします。 どれだけ相手の細かい言動に気付けるかがポイントとなります。
人を見る目がある人は「洞察力」があります。 洞察力とは物事を深く鋭く見抜く力、見通す力です。 目に見えない部分を見抜く力があります。 言動や仕草を観察できても、そこから洞察できるかどうかが「人を見る目がある人」の大きなポイントとなります。
相手の、特に発言を判断するにあたって知識がないと出来ません。 言葉の意味もそうですし、相手が正しいことを言っているのかどうかも知識がないと分からないですよね。 一見堅苦しい言葉を使い真面目そうに見えても、発言内容が虚偽であると分かれば「この人は実際は不真面目だ」「周りを騙そうとしている」ということが分かります。 相手の矛盾点や嘘などを知識があることで見破ることができます。 そのため多方面の知識があればあるほど、人を見る目がある人となります。 ただし、知識だけに頼ってしまい感情的な部分で判断出来なくなると人を見る目がない人となってしまいます。
何事においても、よく考える人は人を見る目があります。 熟考するクセがついていると、相手の言動や表情についても「今なんでそういうこと言ったんだろう」「あの時どうしてこういうことしたんだろう…」と考えるんですよね。 そこで「あ!こういう意図があったのかもしれない」と気付くわけです。 考えるクセがない人は、相手の言動をそのまま受け流してしまいます。
より多くの人と関われば、その分の人柄や人の考え方、価値観に触れることができます。 そのため他人を判断するときの材料が増えます。 例えば接客業であったり、保育士や看護師などは多くの人と日々関わります。 そのため「こういうタイプの人は実は○○なところがある」というのが分かってくるようになります。 人を見る目がある人は、対人関係における経験値も高いことが多いです。
「この人空気読めるな〜」って思う人いますよね。 的確なタイミングで的確な発言をしたり、みんなが嫌な気持ちにならないような雰囲気に持っていったり、そういったことが上手な人は、「人を見る目がある」からです。 「これを言ったらこの人は嫌な気持ちになる」「この人はこれが苦手そうだな」と瞬時に読み取り、一番良い方法を提案することができます。 相手の気持ちが分かるので、空気を読むことができます。
人を見る目がある人は、先のことを考える力もある人です。 物事を見る目もあるので、自分が今何をするべきかということも常に把握しています。 そしてその準備や計画もすることが出来るので、行動力があります。 「自分はこれをやっても大丈夫だろう」「今はこれをやるべきじゃない」と的確な判断ができるので、するべき行動が分かっているんです。 なので躊躇ったり優柔不断になることなく、どんどん行動に移すことができます。
まず人を見る目がない人は、見てくればかりを気にしています。 「この人は顔がこうだから」「あの人は太ってるから」ということを常に気にしているので、その人が本来はどういう人であるかを全く見ていません。 そもそも人をちゃんと見ようとしていないので、人を見る目がないに決まってるんですよね。 自分自身に対してもそうで、見てくればかりを気にして中身が伴っていません。 どんなに外見が良くても、ブランド物を身に着けていても、性格や教養に問題があれば素敵な人とは思われないですよね。
人を見る目がない人は、外見だけでなく、さらに肩書きや学歴で人を判断します。 肩書きのある人であれば誰でも「すごい人」と認識して媚を売ったりします。 その人の性格や仕事のやり方には関心がありません。 さらに学歴なども気にかけます。 人間関係において「あの人は高卒だからだめだ」「あの人は有名大学出てるから仲良くしておこう」と判断します。 これでは相手が実際にどういう人であるかは判断することができません。
人を見る目がない人は、お金に目がありません。 なのでとてもがめついです。 少しでも自分が得するようであればノリノリになります。 しかし周りからおごってもらったり、自分が得するようなことをしてもらっても、自分からは一切周りに何かしてあげようという気にはならずお礼もしません。 このタイプはお金のことしか考えてないので、他人がどういう人であるかなど気にしていません。
人を見る目がない人はそもそも他人に関心がありません。 そのため、相手の人間性を見抜くことはまずできないでしょう。 どんな人であろうとあまり関係ないので、気にしません。 ただこのタイプが恋愛をしたり、取引などをすると相手に騙されてしまうことも。 普段からもう少し他人に関心を持って、相手の人間性を知るようにするといいでしょう。
プライドが高い人も人を見る目がありません。 プライドが高いと見えを張ったり自分を取り繕ってしまいます。 自分自身に嘘をついてしまうような人が、他人のことを理解できないですよね。 さらに他人の良いところを受け入れられないことが多いので、基本的に穿った見方をしています。 誰が本当に味方になってくれるか、関わっていて自分の成長に繋がるか、ということがわかりません。
人を見る目がない人は他人に関心がなく、自分のことも他人にとやかく言われたくないと思う傾向にあります。 関心がなく自分のことを知られたくないので、他人のことも知ろうとしません。 なのでいつまで経っても、相手がどういう人であるか分からないままなんですよね。 誰でも干渉はされたくないものですが、極度に嫌がる人は人を見る目がないでしょう。 ある程度自分の心を開かないと、相手のことを知ることは出来ません。
人を見る目がない人は、周りに信頼出来る人がいません。 そのため、すぐにトラブルに巻き込まれてしまいます。 相手がトラブルメーカーであることに気付かずに、関わってしまうんですよね。 さらに何かあっても助けてくれるような人が周りにいないので、1人でトラブルを抱えなければいけなくなることも… どうして自分ばっかりこんな目に遭うんだ…と思う人は、関わる相手を考え直してみましょう。
人を見る目を養いたいのであれば、他人に関心を持ち人間観察をするようにしましょう。 人間観察をすることで他人を知ることができます。 「あの人ってこういうのが好きなんだ」「○○さんって意外とよく周り見てるな」とか、そういったことが分かってきます。人間観察をするのが習慣化してくると、誰に対してもまずは観察してみようと思うようになります。 そして他人の内面を知ろうと思うことで、人を見る目が養われていきます。
相手を見抜くのに、こちらにその武器がなければ無理ですよね。 何事も自分の能力を養うには知識が大事です。 例えば相手が嘘の情報を話していても、自分がそれが嘘だと知らなければ信じてしまいます。 知識さえあれば「嘘をつくような人」と判断することが出来ますよね。 読書をしたり、ニュースを観たり、気になることは調べたりするようにしましょう。
他人と関わる時、つい外見、学歴、肩書きを気にしてしまうことがあるかと思います。 しかし、それだけでは相手がどういう人であるか判断するには不十分です。 どういう発言をしているか、周りに気を遣えているかなど、その人の内面を見るようにしましょう。 学力があっても自分勝手な人とは関わりたくないですよね。 相手の言動にどういう意味があるのかしっかりと考えてみましょう。
多くの人と交流することも大切です。 様々な人を観察することで「こういう人もいるんだ」「こういう時は大体人はこう考えている」などと分かるようになってきます。色んな人の価値観や経験談を聞いてみましょう。 また、職場の飲み会などがある場合は、普段仲良い人とだけではなく上司や部下などとも積極的に話をしてみましょう。 「意外とこういうところあるんだ」と相手のことが分かってきます。そのうえで職場での言動を注視してみると「なるほど、この行動はそういうことだったのか」と理解できるようになるでしょう。
人を見る前に、まずは自分のことを理解するようにしましょう。 なので他人を観察する前に自分としっかりと向き合ってください。 そして自分は今後どうなっていきたいのかが明確になってくると、どういう人と関わっていきたいのかを考えられるようになります。 闇雲に人間観察をして人を見る目が持てても意味ないですよね。 自分にとって必要な人が分かるためにも、自分が何を必要としているのか先に知っておきましょう。
心理学の勉強をするのも一つです。 心理学を習うと、人の行動や表情から感情を読み取ることが出来るようになります。 「今本当は焦っているな」とか「何か隠し事をしているかも」と感じ取れるようになるんです。 書籍などから心理学を学んでみるといいでしょう。 より強く関心を持ったら、授業を受けてみるのも1つですよ。
どんなに頑張っても観察眼を身につけられない人もいます。 一人だけだとその人に何かあったら大変なので、リスクヘッジで数人の仲間を作っておきましょう。 そうすれば、周りが「あの人気をつけた方がいいよ」とか「この人こういうこと話してたよ」と教えてくれます。 そしてもし自分が何かに巻き込まれても、仲間が助けてくれるでしょう。 1人で判断するのが不安な人は、ぜひ頼れる仲間を作ってみてください。
人を見る目がある人は接客業に向いているでしょう。 相手がどういうものが好きか、何を求めているのかを判断して提供することが出来ます。 毎日違う人と関わるので、人を見る目があるとその都度相手を理解して判断できます。 そうすることでお客さんの満足度も上がりますよね。 さらに従業員がちゃんと接客が出来ているか、も判断することが出来ます。
人を見る目がある人は営業職にも向いています。 営業もお客さんと直接会って話し、相手に合ったものを勧めますよね。 営業をするうえで相手の人間性を知ることはとても大事になります。
人を見る目がある人は、人事がとても向いています。 誰がどういった仕事ができるか、どういうことをやらせたら業績が伸びるかが分かります。 人事に人を見る目がないと、それだけでも会社が傾いてしまうことってあるんですよね。 それぞれの才能を把握してそれを最大限に活かせる環境に置き、さらに誰と誰なら相性が良いのかを判断して配属させる必要があります。
人を見る目がある人は教師も向いているでしょう。 逆に、教師をやるうえでは人を見る目がとても大事になります。 生徒のことを理解し、どのように接して、どういった才能を伸ばしていけるのかが分からないと、無駄な学生時間を過ごすことになります。教師はただ勉強を教えればいいだけではありません。 人を見る目がない教師が担任になると最悪ですよね…学生時代を色々と思い出します。(何があった)