世渡り上手とは、うまく立ち回って上手に人間関係を築いていく人のことを指します。世渡り上手は得なことが多いので、なりたい人も多いのではないでしょうか。今回はそんな世渡り上手の特徴について詳しく解説していきます。
世渡り上手は「うまく立ち回ってよい人間関係を築き、良い生活をしている人」を指します。 よい意味でも悪い意味でも使うため、褒め言葉として使う場合は注意が必要です。 いい意味で言ったつもりが「ずる賢い人」と嫌味を言ったように捉えられてしまうことがあります。 今回はそんな世渡り上手について詳しく解説していきます。
世渡り上手な人の特徴にまず挙げられるのが「弟・妹キャラ」です。 ちょっと頼りないけど、どこか憎めない性格です。 世渡りが上手というのは、失敗を決してしないということではなく、失敗しても許されるキャラクターを確立することです。 それにより、失敗をしても評価が低くなることがありません。 また、何度かミスをしてもまた新たなチャンスを与えてもらうことができます。 何かミスをしてもすぐに上司に許してもらう、またはそれ以上に手伝ってもらえる、適度に甘えん坊な人が世渡り上手だと言えます。
弟・妹キャラを生かして、年上や目上の人に好かれることが多いです。 甘え上手で愛嬌があるので、かわいがられるんですよね。 年上との距離感も絶妙で、相手も居心地がいいんですよね。 仕事をするにもやっぱり話しやすい人に頼みたいですよね。 仕事を任されることも多く、周りから見ても好かれているのがよく分かります。
世渡り上手な人はどんな時でも笑顔を絶やしません。 不機嫌な様子を周りには見せず、いつでも近寄りやすい雰囲気が出ています。 そのため、いつでも人が寄ってきます。 不機嫌オーラが出ている人のところには、聞きたいことがあっても声をかけられないですよね。 しかし、それが胡散臭い・腹黒いなどと感じる人もいるようです。 会社などでは同僚などからすると、いつも上司などにいい顔しているのは良く思わないようです。
世渡り上手な人は人前でネガティブなことを話しません。 やっぱりポジティブな話を聞いていたいものです。 愚痴が好きな人たちも世の中には多くいますが、そういった人の周りには愚痴を言う仲間しかいませんよね。 ただ、本当に誰かが悪いことをした時にみんなで「あれは良くなかったよね」などと話していても、そういった話に参加しないと「いい子ぶりっ子」などと思われてしまいます。
世渡り上手な人は、空気が読めます。 たとえば上司の機嫌の悪い時は静かにする、疲れている様子なら「自分がやります〜!」と積極的に動く、トラブルが発生したらすぐに周りと円滑にコミュニケーションをとり火消しに回るなどが空気を読む力です。 周りの人の心情の変化や会社の状況をすぐに察知する能力が社会では求められます。 この空気を読むことに長けていると一目置かれ、人間関係が円滑になります。
人見知りをせずに、積極的に人と話すことができるのも世渡り上手な人の特徴の一つといえるでしょう。 上層部と廊下やエレベーターで会ってもフランクに話しかけることができたり、打ち上げなどで上司や他部署の人たちもすぐに打ち解けられる人たちです。 このような人たちは皆コミュニケーション能力が高く、処世術を会得している人たちです。 ただ喋ることがコミュ力ではありません。 親しみやすく、相手のことを理解して話すことが出来ます。
世渡り上手は褒め上手です。 人を褒めるのが苦手な人は非常に多いです。 お世辞だとしても、人は自分が褒められると嬉しいものです。 お世辞っぽいことでも躊躇なく発言できたり、建前と本音を織り交ぜてスマートに褒めたりすることも大事ですよね。 ただ、相手によっては「媚売り」「おだてればいいと思っている」なんて思う人もいます。
世渡り上手な人は、聞き上手です。 人から話を聞き出すのもすごく上手ですし、聞いている最中の相槌や反応もすごくいいんですよね。 なので相手も話していてとても気持ちよくなってしまいます。 どんな話題であっても、興味を持って聞くことができます。 色々なことを知っていて一緒に盛り上がることも出来ますし、知らないことであれば「なにそれ教えて!」と相手を立てることもできます。
世渡り上手な人は、聞き上手なだけではなく、話し上手でもあります。 場の空気を読んで、話が途切れれば何か話題を出して盛り上げてくれます。 話すこと自体も上手なので、聞いている人みんなが楽しめるんですよね。 自己主張しすぎず、みんなに話を振って回すことが出来ます。 もはや大物司会者レベルですね。 なので行事の司会などを任されることも多いでしょう。
世渡り上手な人はとても連絡がマメです。 連絡が入ればすぐに返信をします。 やっぱり返信が早い人っていいですよね。知りたいこともすぐに分かりますし、次に連絡するときもしやすいです。 さらに、自分から連絡することも多いです。 友達を食事や飲み会に誘うことも多く、その相手の趣味や興味のあることで何かあればすぐに連絡します。 「○○が好きって言ってたやつ、今TVでやってるよ」とか、「今日お店でこれ発見したよ」といったことを送ります。 こういうことを送ってもらえると嬉しいですよね。
世渡り上手は、人との約束を忘れません。 ちゃんとした待ち合わせや、提出期限などはもちろんのこと、友達とのちょっとしたことや口約束でも忘れないんですよね。 「それ覚えていてくれたんだ!」ということがあると、嬉しいですよね。 人と約束したことをすぐに忘れてしまう人は信頼されません。
ただ世渡り上手な人は八方美人なところがあります。 八方美人とは「誰からも良く思われようと要領よく振る舞う人」のことです。 人に合わせてコロコロと意見や態度を変えたり、反対に誰のことも悪く言うことなくとにかく誰にでも良い顔をして自分の味方を多く作っているような人を「八方美人」と言うので、いい意味ではありません。 しかし、やっぱり自分にいい顔をしてくれる人ってかわいいんですよね。 嫌な態度を取られるよりよっぽどいいと思われます。
いつも明るく元気に笑顔で人に接することもとても大切です。 その日はじめて会う人には明るく「おはようございます」と挨拶しましょう。 これはそもそも人としての基本ですよね。しかし、これができない人が結構多いんですよね。 暗い人のところには絶対にチャンスがきません。 チャンスは人を介してやってくることが多いので、いつも笑顔で明るいと周りの人たちからの印象がよくなり、結果的に多くのチャンスを得ることができます。 疲れた顔をするのは家に帰ってから! 「会社では常に笑顔」であることを忘れないようにしましょう。
世渡り上手になるうえで大切なのは、相手の話をよく聞くことです。 なぜ相手の話を聞くのが大切かというと、人は自分の話を聞いてもらえると、相手が自分に関心があると感じるからです。 人は自分に関心を持ってくれる人を好む傾向があります。 誰しもが承認欲求があります。 その承認欲求を満たしてあげることが、まず処世術を身につける第一歩です。 実際、上司や取引先、顧客の話をしっかり聞くことで初めて分かることが多くあります。 自分の想像で仕事を押し進めるのではなく、人が本当に求めているもの創造するために、人の需要を理解することも極めて重要です。
世渡り上手になるなら、情報収集の習慣を身につけることも大切です。 ニュースや読書を通して、世界経済や日本の政治の状況について正しい情報を得ることはとても大切です。 それをある程度の期間続けることで教養が身につきます。 教養があることで、会社の幹部や重要な取引先との会話の中で、チャンスを掴む可能性が上がります。 また、社内の状況を常に正確に把握することも必要です。 会社では今どんな人材が求めれているのか、どんな問題を解決しなければならないのか、派閥はあるのかなど情報が昇進する上で重要なファクターになり得ます。 面倒臭がらずに「リサーチの鬼」になることを心がけましょう。
これは特に男性にいえることですが、 いくら笑顔が素敵でも、歯がない、顔面がオイリー、ひたすら臭いなど清潔感がなければ話になりません。 髪型を極端にお洒落にしたり、服装を奇抜にすることで目立とうとするのは逆効果ですが、最低限の清潔感は大切です。 男性ならば、
などなど、少しの意識と手間で、清潔感は簡単に保つことができ、それだけ好印象になります。 見た目を綺麗にすることも処世術の一つです。
世渡り上手になろうとすると媚を売っているように思われてしまうことがあります。 世渡り上手な人は、やっぱり上司や先輩など目上の人と関わるのが得意なんですよね。 相手が喜ぶことをサラッと言えたり、気を使えたり…それができない人からすると「また媚売っている」と思われてしまいます。 実際に、世渡り上手な言動と媚売りを勘違いしている人もいます。 上司や先輩の中には、本心で関わってくれている人と媚売りをしてきている人の違いがわかる人もいます。 そうなると相手にされなくなり、むしろ「世渡り下手」になってしまいますので注意しましょう。
上司や先輩だけに気を遣うのではなく、同僚や後輩などにも気を遣うようにしましょう。 同じように相手をフォローしたり、声を掛けたりすればいいだけです。 また、異性の上司や同僚などと仲良くしていると「男好き」「女好き」などと言われてしまうことがあります。 異性には気を遣う部分があることも多いですが、同性にも同じように気にかけるようにしましょう。 特に女性同士は相手の言動に敏感で「あの子先輩にだけいい顔してる」「男のとき態度変わるよね」といった陰口も多いので、女性の同僚に一番いい顔をしたほうがいいかもしれません。
人は、誰かに頼られると嬉しくなります。 世渡り上手な人ってその加減がとてもうまいので、いい感じに相手に頼ることができます。 世渡り上手な人になろうと、相手に頼ろうとした際に頼りすぎにならないように注意しましょう。 頼りすぎてしまうと「自分で仕事をしない人」「自力でできない人」「なんでも他人にやらせようとする人」と思われてしまいます。 普段はしっかり自分でやっている人が頼ってくるから嬉しくなるものです。 バランスをしっかりと考えましょう。
世渡り上手な人になろうと周りに気を遣っていると、疲れてきてしまいます。 その結果、周りはいい思いをするかもしれませんが、自分の中にストレスが溜まります。 そうすると体調を崩したり、仕事に行くのが億劫になってしまい、元も子もありません。 自分のことも労りましょう。
世渡り上手になること自体を目的にならないように注意しましょう。 まずは自分自身がどのように生きていきたいか明確にすることが大切です。 自分の目標を実現するために、必要があれば、上手に世渡りしましょう。 激動の時代に世渡り上手なだけで生きていけるほど甘くありません。 まずは手に職をつけるのを意識しましょう。