几帳面な人っていますよね。仕事において几帳面だと細部まできちんとされていて素晴らしいですが、几帳面さが度を過ぎると神経質だと思われてしまいます。だからといって全てにおいて大雑把過ぎるのも問題だったりします。そこで今回は「几帳面」な人について詳しく解説していきます。長所や短所など特徴、そして恋愛での特徴も紹介しますよ。また几帳面になる方法も紹介しますので是非参考にしてみてください。
「几帳面(きちょうめん)」の意味は「隅々まできちんとしていること」です。 主に人の性格や行動に対して使われる言葉です。 何事に対しても丁寧で、気をつけている人のことを指します。 「几帳面な人」「彼は几帳面だ」などと使います。
「几帳面」という言葉の語源は、実は家具に由来します。 平安時代の寝殿造りの室内で、「屏障具(へいしょうぐ)」という、貴人の座る側に間仕切りや目隠し、そして風除けのために使われていた家具がありました。そのうちのひとつが「几帳(きちょう)」と言います。 この几帳は細い柱を2本立てた上にT字に横木を渡し、絹を垂らしたもので絵巻物などにも描かれています。 この柱の角を削って丸くし、その両側の削られた面取りに刻み目を入れたものを「几帳面」と呼んでいました。 この几帳面が細部まで丁寧かつ正確に仕上げることを要求されることから、「細かいところまできちんとする様子」を表すようになったのが語源です。
「几帳面」と同じように、ちゃんとしている人を表すときに用いられる「真面目」という言葉があります。 では「几帳面」と「真面目」にどういった違いは何があるのでしょうか? 「真面目」は「まじめ」と読み、「真剣な態度や顔つき、また真心がこもっていること」といった意味があります。 それに対して「几帳面」は「隅々まできちんとしていること」です。 「真面目」は「真心がこもっている」という気持ちの部分を表す言葉ですが、「几帳面」は「細かいところまできちんとしている」という物事への対応の仕方や態度を主に表しています。
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それから、「完璧主義」という言葉もあります。 「完璧主義」とは「完璧でなければ気が済まない」人を指して使われる言葉です。 「不足や欠陥が全くない状態を求める考え方、もしくはそういった性格」のことです。 「完璧主義」な人は「几帳面」である人がとても多くなってきます。 「几帳面」というのは、完璧を求めるというよりも「隅々まできちんとしていること」を表します。 それに対して「完璧主義」は「何かに対する態度というよりも、何かを行うにあたって妥協などが許されない」人の思考や考え方を表します。
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●緻密(ちみつ) 意味:細かい所まで行き届いてること 「成功の秘訣は緻密に練り上げた計画です」 「緻密な仕事ぶりが評価され、彼は若くして昇進した」 ●丁寧(ていねい) 意味:細かいところまで気を配り念入りなこと、ぞんざいではなく礼儀正しいこと 「彼女の丁寧な対応に、お客様はみんな笑顔になって帰る」 「丁寧なのはいいことだが、丁寧すぎて時間がかかるのも問題である」 ●マメ 意味:手間のかかることでも億劫に感じずに仕えること、少しの誤りもなく正確である様子 「彼はとてもマメなので、小さなミスも見落としません」 「恋人にするならマメに連絡くれる人がいいです」 ●入念(にゅうねん) 意味:細部まで十分に注意すること、念入り 「入念に点検をしているため、安全性には問題ありません」 「君が入念なチェックをしてくれたおかげで、事前に防ぐ事が出来たよ」 ●徹底的 意味:残るところがないよう十分に行うこと、どこまでも一貫している様子 「犯人について徹底的に調べ上げる」 「やる時は徹底的にやらなきゃ気がすまない」 ●用意周到(よういしゅうとう) 意味:心遣いが隅々まで行き届いていること、準備に手抜かりがなく用意が整っていること 「彼女は旅行をする時、2日前までにはパッケージもスケージューリングも終わっていて用意周到だ」 「あそこの施設は日頃から用意周到な防災訓練を行っていたおかげで、極めて小さな被害だけで利用者はみんな無事だった」 ●神経質(しんけいしつ) 意味:細かいところまでいちいち気に病む様子、それによって情緒が不安的で刺激や変化に過敏に反応してしまうこと 「細かいところまでチェックするのはいいことだけど、あまり神経質になりすぎると心が疲れちゃうよ」 「あいつってばよ、横柄な態度を取る割に神経質で笑っちまうぜ」
●大雑把(おおざっぱ) 意味:細かいところに注意が行き届かない様子、細部にこだわらずに全体を大きく捉えること 「彼はめちゃくちゃ頭が切れるけど大雑把なので、僕が後処理をしています」 「大雑把に言うと、15人くらいで1チームを作って3ヶ月間でどれだけ成果が上げられるかを競ってもらいます」 ●大まか 意味:細部にはこだわらないで物事を済ませること 「とりあえず大まかな予定だけ立てておきましょう」 「時間がないので、今は大まかな説明だけしておきます」 ●杜撰(ずさん) 意味:物事がいい加減で誤りが多い様。粗雑であること 「大切な資料が保管されているのに、扉に鍵もかけないとは杜撰な管理だ」 「彼は物の扱いが杜撰なため、すぐになんでも壊す」 ●粗雑(そざつ) 意味:細かい点にまで注意が行き届かないこと、荒っぽくていい加減なさま 「粗雑に荷物を扱い、中に入れていたものが壊れてしまった」 「家の壁を粗雑な塗り方をしたため、ムラができてしまった」
「几帳面」という日本語に一番近いニュアンスを持つ英語は「well-organized」です。 「あらゆる面で整っている」という意味です。 「綺麗好き」という意味ならば「tidy」 「理路整然としている」ならば「methlogical」 「時間を守る」なら「punctual」 などになります。
几帳面な人は、とてもきちんとしているので規則や約束を破ることはありません。 また、何においても期限に遅れるようなことをしません。 仕事では提出など誰よりも早く、公的書類なども例えば提出期間のあるものであれば初日に全て終わっていることが多いです。 もちろん会社の規則を破らないのは当たり前ですが、プライベートにおいてもルールは破りません。 交通ルールはもちろん、街やお店でもルールを破ることはありません。 しかし、約束を守れないことに対する恐怖心が強く、電車の遅延などで待ち合わせに遅れてしまう時は、遅れる原因が自分のせいではなくても不安になって冷や汗などをかいてしまうほどです。 相手にも申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまい、心が落ち着きません。
ルールや規則だけではなく、時間も必ず守るので腕時計をしている人が多いです。 いつでも時間を気にしており、5分前行動どころではなく15分前行動などを心がけています。 それは学校や仕事だけではなく、プライベートでもそうです。 友人や恋人との待ち合わせ時間に遅れることもありませんし、予約したお店の前にも早くに到着します。 もはや腕時計を5分前に設定していることもあります。5分前設定の5分前行動で10分前になっていて、もはや普通の時間で10分前行動すればいいのでは?なんて思うことも。
几帳面な人はとてもきれい好きです。 テーブルや部屋などが散らかっていると落ち着かないので、常に整理整頓されています。 また、几帳面な人は、何か物を使う時に使いやすいように丁寧に整理整頓をします。 そのため、例えば本やCD、DVDなどは名前順や発売日順などにしっかりと並べられています。 調味料なども背の高さ順であったり、洋服はカラー順であったりと、綺麗に並べています。 商品の陳列などをさせたらピカイチです。
几帳面な人は、隅々にまで気を配ることができるので、洋服のシワや毛玉は一切ありません。 髪の毛なども綺麗にまとめており、寝癖がついていることもありません。 ちゃんと朝に全て身だしなみをチェックして、整えてから来ます。 几帳面な人は寝坊や遅刻をすることをしないように早め早めに行動します。 そのため朝は十分に時間を設けており、出勤なども時間より早く出ることの方が多くなっています。 そのため例え通勤中に乱れるようなことがあっても、会社に着く時間がとても早いので出社してから身だしなみを整えることが出来ます。
几帳面な人はとても心配性です。 全てがきっちりしていないと気が済まないので、一つでもきっちり出来なかったことがあると心配になってしまいます。 また家を出た後も「鍵閉めたよね」「ガス栓閉めたよね」「エアコン切ったよね」などと、全てをチェックしてきていても、ちゃんとしたかどうか心配になってしまうこともあります。 友達などに対しても、相手に失礼なことがないかどうかをすごく確認してしまいます。 例えば割り勘する時も友達に先に支払って貰った後に「○○円ちょうだい!」と言われた時に、端数を省いてくれたんじゃないかと心配になったりします。
几帳面な人は、とても礼儀正しいです。 きちんとしているのは物事だけでなく、人間関係においてもです。 挨拶なども怠りませんし、目上の人に対して無礼なことは一切しません。 また、借りパクなどをすることはありません。むしろ借りパクする人の神経が信じられないようなタイプでしょう。 人の杜撰な性格によって相手に迷惑をかけてしまうようなことは、無礼とみなして許せなくなってしまうこともあります。
そして、手帳を必ず持ち歩いています。 予定はもちろん、人から言われたことやちょっとした約束なども全て書き込んであります。 スマホのカレンダーなどは、万が一データが飛んでしまったりすることを懸念して、紙の手帳にしっかりと書き込んでいます。 そのため予定のブッキングなんて有り得ないし、全て管理されているので何かを忘れることはありません。もちろん、手帳は毎日チェックして見落としたや忘れていることがないか確認します。 かなり几帳面な人であれば、手帳には付箋だらけ! どんなことでも書き込むので、すぐに終わる用件でも付箋に書いて貼っておき、済んだらすぐに剥がします。
会社のデスクとか、部屋とかが綺麗な人って割といるかと思います。 特に会社の自分のスペースは周りからも見られるところなので、周りの目を気にして綺麗にしている人が多くなっています。 しかし、そんな人が見落としやすいのがカバンの中です。 綺麗にしている女性がパッとカバンを開いたら、カードやレシート、コスメや目薬などが散乱していることってありますよね。 でも几帳面な人は、カバンの中までもがピシッと綺麗です。 バッグにはポケットがついている物を使う人が多く細かいものはすべてポケットへ。 もちろんポーチなども使い分けており、カバンを開けたらどこに何があるのか分かるようになっています。
そして、家の中の在庫管理も完璧に行っています。そのため調味料やトイレットペーパーがなくなることはまずありません。 会社でも、雑務などを担当したら在庫がないなんてことは一切無くなります。 調味料やトイレットペーパーだけではありません。 ティッシュもそうですし、電池やメモ帳なども無くなりません。 洗剤やお水などもそうです。 とにかく隅々まできちんとチェックをするので、何かが足りなくなる前にちゃんと購入をしたり準備をしています。
几帳面な人は、とても返信が早いです。 何事もきちんとしておかないと気が済まないので、「後でいいや」という感覚になることがありません。連絡が来たから見たタイミングで返す、それだけのことです。 そのため相手からなかなか返信が来なかったり、既読になっているのに返信がすぐに来ないと不安になりやすいです。 いったん連絡を見て既読にした後、仕事後に返す人とかもいますので、そういう相手に対しては不安が募りやすいです。もしくは相手に「なんですぐ返事くれないの!?」と言ってしまってめんどくさがられてしまうこともあります。
また、返事が早いだけではなく連絡がとてもマメです。 何かあればすぐに連絡をくれます。 相手の知りたがっていたことの答えを知ったらすぐに教えてくれたり、近々会う予定があってもその日起きた出来事をすぐに連絡くれたりします。 これは仕事の忙しさなどはあまり関係ありません。 仕事が忙しくても、恋愛において連絡の頻度が減ることはなくとてもマメです。 そのため連絡の頻度に差がある人のことを理解できない一面があります。 「いつも連絡くれるのに、今日はないな」と思うと、「何してるんだろう?」と不安になったり相手を疑ってしまったりします。
几帳面な人は計画が得意なうえに、時間配分などもすごく考えてしまいます。 そのため、いざデートをするとなったらプランニングがすごいです。相手によっては引いてしまうことも。筆者の知り合いにも分刻みでデートのしおりを作っている人がいました。トイレの時間まで記載してたみたいです。これに関しては真面目というかちょっと変人なのかもしれませんが…。さすがに彼女にはドン引きされて、次から絶対に作ってこないでと言われたそうです。 ただ、デートのために下調べなどをしてくれて綿密な計画を立ててくれるのはとても嬉しいことですよね。まるっと1日楽しめるように考えてくれるのは愛情を感じますね。 度が過ぎると嬉しいを越えて恐怖心を覚えてしまうことがあるかもしれませんが、その計画性は素晴らしいです。
几帳面な人はルールを守るので、恋愛の順番も守ります。 男性だと真面目過ぎる!と思うくらい、酔っ払った勢いで一線を越えてしまったり、どちらかにまだ恋人がいた場合は別れる前に手を出すなんてことは絶対にしません。なんなら付き合う前に手を繋ぐことも出来ません。 そのため、全然アプローチしてこないから脈なしかもと思われがちですが、めちゃくちゃ真剣に考えているだけだったりします。相手のことを好きになればなるほど、順番を守らなければいけないと思ってしまいます。 一度や二度、相手からの好意を感じられないからといって諦めるのは早い!相手も悩んでいるかもしれません。焦らずにゆっくりと関係を深めていくことが大切です。
几帳面な人はルールなどを破ることが許されないので、浮気ももちろんNG!そのためとても一途です。 恋人以外の人に目を向けることはありません。その代わり、相手にも一途さをとても求めるのでちょっと他の人と楽しそうに話していたり食事に行ったりすることに対してとても厳しいです。 なので束縛まではいかなくとも、ちょっと窮屈になってしまうかもしれません。お互いが同じ価値観であればうまくいきますが、ここの価値観にズレがあると恋愛関係はうまくいかなくなってしまいますよね。 ただ、結婚後のことを考えると一途な人といたほうが幸せになれますよね。浮気や不倫の心配はありませんし、家族のことを誠実に考えてくれます。仕事にも真面目だと仕事に没頭してしまうかもしれませんが、帰ってきた時に落ち着く空間となっていれば仕事にも家庭にも真面目に向き合ってくれるでしょう。
几帳面な人は、相手にも几帳面さを求めてしまいます。 そのため時間などにルーズな人のことを許せません。 なので万が一デートなどに遅刻をしたら機嫌を損ねてしまうかもしれません。 もしくは、脈なしだと判断してしまうかもしれません。 好きな相手に遅刻するなんて、ありえないよな…と思い、遅刻された自分のことはどうでもいいんだろうなと思ってしまいます。 几帳面が故に、恋愛では若干めんどくさいと思われてしまうことが多いです。
几帳面な人はとにかく隅々まできっちり! そのため恋人に対しても、口うるさかったりします。 大雑把なタイプとはちょっとしたことでも喧嘩になることも多いです。 待ち合わせ時間もそうですが、身だしなみに関してもそうですし、行き当りばったりのデートを楽しむことも出来ません。 その場のノリで行きたいところに行くのを楽しみたい人は、几帳面な人とは楽しめないかも。「何時に着く予定なの?」「混んでたらどうするの?」「夕飯までに間に合わないかもよ」などと質問攻め。決まっていないことを心から楽しみたい人からすると「いちいち気にし過ぎだよ、うるさいなぁ」と思ってしまいます。 同棲なんかを始めたら、大変でしょう。 洗濯物の畳み方、料理の目分量はアウト、ティッシュやリモコンの置き場所にまでうるさいこともあります。
几帳面な人は、チェックを怠ることがないのでミスや失敗が少なくなっています。 そもそもの判断を間違えて失敗をすることはあるかもしれませんが、凡ミスや簡単なことを失敗することはありません。 例えば計算ミスとか、提出期限を間違えるとか、そういったことを事前に防ぐことが出来ます。 そのため、細かいものチェックや作業を任せると期限内で完璧にしてくれるでしょう。 書類などのダブルチェックなども、几帳面な人に頼むと安心です。
几帳面な人にとって、些細なこととかどうでもいいことってあまり無いんですよね。 仕事であっても、例えば趣味のことであっても、どの工程も大事な工程です。 一つでも手を抜いたら、どこかでボロが出たり完璧ではなくなってしまったりします。 なので、絶対に手を抜きません。 それこそ先程も言った在庫チェックなどもそうです。 直接仕事に影響出ないこともありますし、無いと気づいてから買いに行っても問題ないことだってあります。 しかし、それは二度手間になってしまいますよね。また、その時にすぐ使えずに時間を取られてしまうこともあるので日頃からきちんとしておきたいと行動します。 些細なことでも手を抜かないので、雑務など任されやすくなっています。
几帳面な人は規則はもちろん、時間や約束も必ず守ります。 会社でもプライベートでも遅刻などすることはなく、約束の時間よりも早く到着していることがほとんどです。会社では30分〜1時間早く来て仕事を片付けている人も多くいます。 また口約束などもしっかりと覚えています。 他の人が忘れてしまったことでも覚えているので、「そんなこと言ったっけ?」なんて言われてしまうこともありますが、几帳面なので相手の言ったことや自分の言ったことを忘れないようにメモを残しておいたりしています。
几帳面な人はとてもストイックです。 強いこだわりもあるうえに、自分で定めた課題や目標を達成するまでは最後までやりきります。 他の人が「こんなもんでいいか」と妥協してしまうことも、ストイックにやり遂げます。 特に仕事においては、とても信頼がありますよね。 妥協することも途中で投げ出すこともないので、完璧に仕上げてきます。 スポーツマンでも、几帳面な人は練習などサボることがありません。 例え完璧に出来るようになっても、基礎練習を怠ることもないので強くなっていく人がとても多いです。
几帳面な人は、常に自分がやるべきことを考え把握しているので、とても責任感があります。 またルールや約束を必ず守るので、自分の仕事は最後まで全うします。 少しでも疎かになっていたりすることを許せないので、指示通りに責任持って職務を遂行します。 また、自分に課したことは最後まで全うするので、それに関わっていることであれば部下や後輩、同僚などのミスも一緒に責任を持つことも出来ます。 途中で放棄することがないので、仲間と一緒に最後までやりきります。
几帳面な人は、とても計画的です。 仕事でもプライベートでも、マイルストーンを設定し、それに向かって計画をします。 特に仕事においては、1年間の年間スケジュールから、1ヶ月の年間スケジュールまできちんと立てます。そしてそのために何をすべきかという毎日やるべきこともちゃんと計画しています。 ToDoリストなどを活用することがとても多いです。 さらに、人生においても自分のやるべきことをちゃんと計画的に実行していきます。 1年後どうなっていたいか、5年後こうなるにはどうしておくべきか、などを日々考えており綿密な計画を立てています。
目標達成に向けて全力を尽くして努力することが出来ます。 計画的なうえに、計画通りに物事を進めていきます。 隅々まできちんとしている性格なので、ちょっとの誤差も許されません。 そのため、計画通りに物事を進めて目標達成をするためなら努力を惜しみません。 残業だろうと休日出勤だろうと、朝早くに来ることだって何てことないんです。 例えば上司から「こんなもんでいいよ」と言われても、思い描いた通りになるまで努力を惜しまずに作業をすることが出来ます。
几帳面な人は細部まで手を抜かないので掃除や整理整頓、細かい作業なども得意です。 好きな作業ではなかったとしても、一生懸命にやり遂げます。 他の人達はめんどくさいと思うようなことでも、真面目な人は真摯に取り組みます。 やりたいとかやりたくないとか、好きとかめんどくさいとかそういうことは関係ありません。 やるべきことをきちんとやっているだけなんですよね。 そのため几帳面な人からすると、整理整頓や細かい作業が得意なんだねって言われると心外だったりもします。「当たり前のことをやっているだけなのにな」と内心思っている人も多いかも。
几帳面で完璧主義なのはいいのですが、完璧主義すぎることがあると言われています。 完璧主義すぎると、細かい部分を気にするよりも効率やスピードを考えた時に厄介になります。 例えば、仕事などの確認作業であれば完璧主義なのはいいことですが、先程も言ったように雑務にまで完璧主義になってしまうと仕事をする時間が減ってしまったりします。 また友人と遊ぶ時にも完璧主義すぎると、みんなで料理をする時に「塩は大さじ1と1/2だよ!」とパパッと入れた友人に注意をしてきたりします。 ワイワイ楽しくやっているのに、空気が壊れてしまいますよね。 自分一人のことや、仕事において大事な場面であるならいいのですが、いつでもどこでも完璧主義だと周りの人が疲れてしまいますし、効率が悪くなることもあります。
几帳面な人は細部にまできっちりとこだわり、計画通りに何事も遂行しようとします。 そのためイレギュラーなことが起こったりすると融通がきかずに対応出来なくなってしまいます。 また、規則やルールに縛られ過ぎて、新しい考え方ややり方を受け入れられないいことがあります。 そのため融通が利かずに出遅れてしまうことがあります。 いつまでも古い考えにとらわれていると、効率も悪くなりますし時代にも合わなくなってきます。 「今まで通り」「言われた通り」ももちろん大事なのですが、新しい価値観や視点も同じくらい大事になってきます。
また、計画通りに進めることが当たり前になっているため、ちょっと計画からズレるだけですぐにイライラしたり不安になったりしてしまいます。 きっちりしすぎていて、計画通りじゃないことを受け入れられないのでイライラしてしまいます。 計画通りじゃなくても、例え抜け漏れが発生しても、後から挽回することも可能ですし違うやり方で目標達成することもあります。 何か物事をする時はある程度の余裕や、ちょっとしたハプニングに対応する柔軟さも大切です。
几帳面な人は神経質になりすぎてしまうことがあります。 細かいことまで気にするのはいいのですが、気にしすぎて気を病んでしまうことがあります。 今まで出来てきたことがちょっと出来なくなったり、周りが同じように対応してくれないことからイライラしたり嫌になってしまったりします。 少しくらいは気にしないでいられるようになる方が気持ちは楽です。 几帳面できっちりしているのはいいことですが、神経質になってしまうと人間関係にも支障をきたすことになってしまいます。
几帳面すぎると、細かい部分まで気になりすぎてしまいストレスが溜まりやすくなっています。 また、その細かい部分が気になるうえにきっちりしていないとよりストレスが溜まります。 他人のやり方の細部まで気になるようなタイプは、他人と生活していると必ずストレスが溜まってきます。職場での物の位置や仕事のやり方でもいちいちイライラしてしまいます。 しかし、周りからは「気にしすぎ」「神経質すぎ」と言われてしまうので、よりストレスが溜まってしまいます。 自分自身のことを気にするのはいいのですが、周りのことまで気にしていたら気が持ちません。 ストレスが溜まる前に、気にしないようにすることを心がけましょう。
そして、几帳面な人はその几帳面さを周りにも求めてしまいます。 几帳面であることが当たり前だと思っているので、ちょっとでも手を抜いたり大雑把なことをしていると注意をして、きっちりやるよう促してしまいます。 そのため、几帳面な上司や先輩を持っている人は、そういった面でストレスが溜まりやすくなっています。あまりに几帳面で口うるさいと、その人自身を嫌いになってしまうこともあり、仕事に悪影響を及ぼすこともあります。 業務上問題のある部分は注意するべきですが、業務に問題がないような部分においてはあまりうるさく言う必要ないですよね。しかし本人にとってはそれが当たり前なので出来ていない人のことを理解することが出来ません。
几帳面な人になりたいのであれば、まずは習慣づけることが大切です。 几帳面になるための習慣を紹介していきます。
几帳面になるには、まず何事も事前にしっかりと計画を立てることです。 細かいところまで、全部計画しましょう。 そうすることで細部を見落とすことなく隅々まできちんと対応することが出来ます。 もちろん仕事ではそうですが、家のことや趣味、友達との約束などもです。 やりやすいものから始めてみましょう。 いきなり全てを細部まで計画を立てると実行する前に疲れてしまうので、徐々に行っていきましょう。
それから、仕事の時間や待ち合わせの時間を必ず守るようにしましょう。 そして人と交わした約束も守りましょう。 例え口約束であっても些細な約束であっても、忘れずにメモを取るなどをして約束を果たすようにしましょう。 時間を守るにあたって、早め行動をするのも大事です。 ちょっと電車が遅れたり、集合場所に迷ったとしても間に合うように、早めに家を出ましょう。
また、めんどくさいくらい細かいことは後回しにしないようにしましょう。 後回しにすると、どうしてもやる気が起きなかったりそのまま忘れてしまうことがあります。 そのため、細かいことは最初のうちにやってしまいましょう。 ちゃんと隅々まで抜かりなくチェックをして、対応するようにしましょう。 またその都度こなしていく癖をつけると、めんどくさくなくなります。 「後でいいや」「今度やろう」をなくしていきましょう。
几帳面な人になるには、途中で投げ出すような無責任なことは絶対にしてはいけません。 例え時間がかかったとしても、最後までやり遂げるようにしましょう。そういった姿勢はとても真面目な印象を与えます。 今まで細部にまでこだわってやってきても途中で投げ出したら全て水の泡です。 万が一、どうしてももう無理だと思ったら投げ出すのではなくて周りに相談しましょう。 これは仕事においても人間関係においてもプライベートの趣味であっても、投げ出した事実は自分自身にとってもマイナスとなります。 自分は投げ出してしまう人間なんだと思うようになると、人はどんどんと思い描いていた真面目な人から遠のいて不真面目な人へとなっていってしまうことがあります。
当たり前のことながら、なかなか出来ないのが使ったものを元の場所に戻すことです。 立ち上がるのがめんどくさかったり、どうせまた使うからと物を手の届く範囲に全て並べてしまうことってありますよね。特に自部屋とかになると、座ってるところから全部物が届くようになってしまったり…。 しかし、几帳面な人は必ず整理整頓をするので、取りに行くのがめんどくさくなることよりもテーブルの上などが汚い方が気になってしまいます。 そのため、使ったらすぐに元の位置に戻すようにしています。
几帳面な人になりたければ、とにかくメモを取る癖をつけましょう。 約束などを忘れてしまっては、几帳面にはなれません。 几帳面な人も何でも自分で全て把握しているわけではありません。 メモを取ったり、手帳を使って自分の予定を確認しています。 ただ、ちゃんとメモを取ったり手帳に記入をしたりするマメな癖をつけることが大事です。 1つでも書き込み忘れたり見落としてしまっては意味がありません。
人の話は最後まで聞くようにしましょう。しっかりと傾聴をするのがポイントです。 人の話を真剣に聞くことで自分では気付けなかった細部に気付くことがあります。 そのため、仕事にとって必要なことや大事な相手の話は最後までしっかりと聞くようにしましょう。 これは、仕事だけでなく家族や友人、恋人などの話もしっかりと聞くようにしましょう。 そうすることで友人や恋人の考えていることや好きなもの、今欲しいと思っているものを把握することが出来ます。 この情報はプレゼントを渡す時にも役に立ちますし、普段話していても相手の好きなものを把握しているのって細部まで気配り出来ているなという印象を与えます。 相手の好きなものを見つけた時に写真を撮って送ったりすることで、マメだと思われます。
それから身だしなみも大切です。 だらしのない人は、それだけで雑な印象を与えてしまいます。 TPOに合わせた服装、普段であってもヨレている服や汚れいている靴は着用しないようにしましょう。 また髪型や髪色も整えるようにしましょう。おしゃれをすることももちろん大事ですが、とにかく社会人はTPOは大事です。几帳面な人になりたければ身だしなみを細部までしっかりと整えるようにしましょう。シワも毛玉もアウトです! 身だしなみが整っていて、いつも時間を守っているだけでも随分と几帳面な人になれるでしょう。
会社のお金の出入りなどお金の管理をする経理の仕事は、几帳面な人に向いています。 むしろ几帳面な人ではないと、大変なことになってしまいますよね。 会社のお金の計算が合わなかったり、判断をミスして会社に借金が出てきてしまっては会社の存続の危機に陥ることもあります。 1円単位できっちりと計算できる几帳面な人が経理だと、そういったミスが少ないでしょう。 また、事務も同じで会社にとって大事な書類などの整理も几帳面さがかなり大事になってきます。 日頃から常に整理されていると、何か必要なものがあった時にすぐに出せたり使えたりします。 大雑把な人だと、何をどこにしまったか、いつどこで確認したかを把握しきれないことがあるので事務の仕事は向いていません。
秘書は社長などの身の回りのことを隅々までやらなければなりません。 特にアポを取っていつ誰にどこで会うとかのスケジュール管理や、どこでどんなことが行われているかを細かくチェックしなければなりません。 また、機密情報に触れたりそういった書類の管理をすることもあるため粗雑に扱うことは許されません。他の人の目に触れるようなところに置いてもだめですし、口外することももちろん許されません。 几帳面な人のきっちりとした管理能力が活かせる仕事です。
公務員も人の個人情報を扱う仕事ですし、書類などきっちり管理しなければなりません。 また、処理する書類やデータの数も莫大なので、日頃からちゃんと管理することが大事になってきます。さらに様々な人の窓口を対応をしなければなりません。高齢者の方もいますし、保険や年金のことをよく分かっていない人もいます。そういった相手には細部まで丁寧に説明する必要がありますので、 そのため几帳面な人の、細かく丁寧な処理や対応がとても生かせる仕事です。
車や飛行機の整備士は、乗り物の状態を点検したり修理をしたりする仕事です。 点検に少しでも不備があれば、事故が起きてしまったり最悪の場合は人の命に関わることもあります。 そのため、隅々までチェックをしなければなりません。1日たりとも、1箇所たりとも見落としてはならない仕事です。 また車や飛行機は部品が細かったり作りが複雑だったりします。 そういった部分も全て100%の状態にしなければなりません。 完璧主義な几帳面な人にかなり向いている仕事ですよね。 多少時間がかかろうとも、乗り物の完璧な状態を保つことが大切となってきます。
とにかく商品の陳列が綺麗です。そのため販売店勤務にとても向いています。 商品棚は常に整理整頓されており、商品がいかに綺麗に見えるかを考えています。 食べ物であろうと、アパレルであろうと、雑貨であろうと、几帳面な人に商品の並び替えや商品棚の掃除を頼むととっても綺麗になります。 それだけでお客さんからの印象は上がるので入店率や売上が上がることもあります。 在庫チェックなども入念に行うので「あれがない!」「これが足りない!」なんてこともありません。 また、レジなどでのミスも少なくお金の管理もしっかり出来るので販売業にとても向いています。 計算ミスやレジの通し忘れなどもありません。
時には大胆さも必要な職人ですが、細かい技術が必要となるものにおいては几帳面な人にしか務まらないこともあるでしょう。 細かい絵柄を描いたり、彫って模様を付ける仕事は大雑把な人には出来ません。 また、1ミリの歪みも許されない物においてはミリ単位できちんと出来る人でなければいけません。 そのため、几帳面な人はそれを苦とせずに出来るのでかなり向いています。 そして常に細部まで気にかけることができるので上達も早いでしょう。
いかがだったでしょうか? 几帳面な人っていますよね。 度が過ぎると神経質過ぎて疲れてしまいますが、職場ではかなり貴重な存在です。 職場のデスクも綺麗ですし、几帳面な人が使った後の会議室や資料の棚などはとっても綺麗です。 書類がどこにあるのかもわかりやすく、年月日順や名前順に整理されています。 日頃、数分気をつけるだけで几帳面な行動をすることが出来ます。 特に仕事場では細部まできっちりした方が確実に良いので、几帳面な人が周りにいたら見習って行動してみましょう!