「コンサバ」という言葉をご存知でしょうか。「コンサバ」は、ビジネス用語やファッション、政治など様々な分野で使用することができる言葉です。今回は、「コンサバ」の正しい意味と使い方を分野別で解説します!また、「コンサバ」の対義語も紹介しますので是非参考にしてください。
「コンサバ」という言葉は、「保守的な様子」を言い表した言葉です。 「保守的」とは、古くからの習慣・制度・考え方などを尊重し、急激な改革に反対することをいい、新しいことに挑戦しない「伝統的な文化を守る」という意味合いで使用される言葉です。
「コンサバ」という言葉の語源は、英単語の「Conservative(コンサバティブ)」です。 「コンサバティブ」は「保守的な・控えめな」という意味合いで使用される言葉であり、この「コンサバティブ」という言葉を略して「コンサバ」と使われています。
「コンサバ」と非常に似た言葉である「コンサバトリー」は、「保守的」や「控えめ」という意味とは異なる意味合いで使用される言葉であるため、注意してください。 「コンサバトリー」とは、ガーデンルームの一つで、壁面や屋根面がガラス張りで作られた温室や、サンルームのことを言います。 元々は、フルーツなど植物を栽培する場所を指す言葉でしたが、現代では普段の生活で使われるサンルームを指すことが多くなっています。
「コンサバ」という言葉をビジネスで使用する場合、「控えめな」「無難な」というニュアンスになります。
というような、「無難な提案」や「控えめな人」というような意味合いで使用されます。 つまり、「可もなく不可もない提案」や「あたりさわりのないことを言う保守的な人」といったニュアンスになります。
「コンサバ」という言葉はビジネスの場面においては、上述したように「保守的である」「無難である」といった意味で使用されることが多いです。 しかし、これらはいい意味として使用されているのではなく、「新しいことに挑戦できていない」「当たり障りのないことしか発言できない」といった皮肉交じりの意味合いであることが多いです。 「面白みがかける」「個性がない」というような意味合いになってしまうことも。 したがって、自分では悪い意味として使用していなくても、皮肉に捉えられてしまう可能性があるので特に目上の人に対して使用しないようにしましょう。
「コンサバ」という言葉は、「コンサバファッション」というように、ファッション用語としても使用される言葉です。 女性における「コンサバファッション」は、「エレガントで控えめな装い」のことを示します。 1980年代のバブル期に流行だったジャケットやレディーススーツや、ブラウスにスカートといった「控えめなお嬢様系ファッション」を、モード系・カジュアル系といったあたらしいファッションと識別するために、今でもあえて「コンサバファッション」と呼んでいます。 コンサバブーム以降の日本のコンサバファッションは、女性らしさを強調しながらもトレンドを取り入れた装いが多くなっています。
現代では、「コンサバファッション」をとりあげるファッション雑誌が多く存在しています。 コンサバファッションで代表的なファッション誌は「赤文字系雑誌」と呼ばれていて、現代では「cancam」や「ViVi」「Ray」といったファッション誌が「赤文字系雑誌」に分類されます。 ちなみに、「赤文字系雑誌」の反対は「青文字系雑誌」と呼ばれていて、「赤文字系雑誌」と比較すると、男性の目を意識した上品なファッションとは反対に「古着」など自分の好きなものを着るという個性を強調したファッション掲載したファッション誌になっています。
女性における「コンサバファッション」について紹介してきましたが、「コンサバファッション」は女性だけに使う言葉ではありません。 近年ではメンズファッションに対しても「コンサバ」という言葉を使用するようになりました。 「コンサバ」のメンズファッションとは「知性を感じる品格のある装い」のことを指します。 近年では、きちんとしたシャツやパンツで清潔感をだし、シンプルで控えめな装いが好まれる傾向にあり、フォーマルなファッションが評価の高くなっています。
「ママコーデ」は、子供がいる女性がするファッションのことです。 とくに幼児など小さいお子さんがいる場合は、動きやすさを重視しなければいけないため、若者向けの派手な服装よりも年齢にあったカジュアルな服装が好まれます。 しかし、子供の行事や保護者で集まるといった場合などカジュアルすぎい装いが求められる場面があり、そういった場合に、ブラウスやシャツを着るなどカジュアルすぎない綺麗めな落ち着いた服装を「コンサバ」ママコーデといいます。
「コンサバ」は、1990年代に流行っていた控えめなファッションを指すということを上述しましたが、現代の「コンサバファッション」は、時代の流れと共に当時のファッションは内容が変わってきています。 そのため、「コンサバファッション」と言われてもパッとしない人も多くなってきて、「コンサバ」は死語としている人もいます。 しかし、ファッション業界に携わる人やファッションに詳しい人であれば、ファッションの種類を分けるファッション用語として「コンサバ」を使用しているため、「死語」といいきれるわけではありません。
政治でも「コンサバ」という言葉が使われることがります。 「政治」での「コンサバ」は、「保守主義」という意味です。 政治における「保守主義」とは、従来からの伝統・習慣・制度・社会組織・考え方などを尊重し、革命など急激な改革に反対する思想をもつことをいいます。 政治における「コンサバ」の対義語は、進歩的・斬新的という意味をもつ「ピログレッシブ」という言葉です。
医療における「コンサバ」は、「保守的(非手術的)療法」という意味で使用されます。 「保守的療法」は外科のような体表に近い部分を扱い、本質的には手術をして疾患を治療する医学分野において、手術を行わずに湿布や内服薬を使用してあたらずさわらずな、治療を行おうとする考えを「コンサバ」をいいます。
上述したように、医療においての「コンサバ」は医療に携わる人が治療方針として使用される言葉であるため、一般的には使用されることはほとんどありません。
「アバンギャルド」の語源は、フランス語の「アバンギャルド(avant-garde)」という単語です。 「アバンギャルド」は元々、軍隊用語として使われた言葉で、敵陣を偵察して奇襲する役割を担っていた部隊である「前衛」という意味で使用されていました。 しかし、20世紀以降諸島に起きた芸術運動により、「革命的な物」というような意味合いで使用されるようになりました。 現代では、芸術分野において「規制の芸術概念に囚われない新しい物を作り上げる思想」といった意味で使用されていて、「前衛的」「最先端」「革命的」「奇抜」といったニュアンスを含む言葉です。
「コンテンポラリー」は、「Contemporary」という英単語で「現代的な」という意味がある言葉です。 「コンテンポラリー」は、芸術分野やファッション用語として使用される言葉で、「コンテンポラリーアート(現代美術)」「コンテンポラリースタイル(現代的なファッションスタイル)」といった使い方をします。 また、「コンテンポラリー」は、「現代美術」という意味のある「モダンアート」と同義語です。
・リベラル 「リベラル」は「liberal」という英語で、「自由な」「自由主義者」といった意味があります。 政治的分野においては、「革新を目指す樹有を重んじる思想」を「リベラル」と表現します。 例文
・ドラスティック 「ドラスティック」は、「過激な」「急激な」という意味のある「drastic」という英単語が語源で、「徹底的で激烈な様子」を表現している言葉として使用されています。 主にビジネスにおける思い切った手段や猛烈な変化、また抜本的な思想や行動について用いられれる言葉です。 例文
「プログレッシブ」は、「progressive」という「進歩的」「進行形」「斬新的な」という意味のある言葉です。 例文
日本語のカタカナ語「コンサバ」は英語「conservative」が語源なので、もちろん「コンサバ」の英語は「conservative」です。 「conservative」は形容詞で、「保守的な」という意味です。
Older people tend to be more conservative.
年をとると保守的になる傾向がある。
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「コンサバ」という言葉について理解していただけましたか? ✓「コンサバ」の意味は「保守的な様子」 ✓「コンサバ」は「コンサバティブ」の略 ✓「コンサバ」のビジネスでの意味は「控えめな」「無難」 ✓「コンサバ」はファッション用語で「エレガントで控えめ」 など