日常的に「フラストレーション」と「ストレス」という言葉をよく耳にするかと思いますが、この2つの言葉の違いはご存知ですか? どちらも「イライラする状態」になることは変わりありませんが、全く違った意味を持つ言葉です。 今回はその「フラストレーション」と「ストレス」の違いについて意味や使い方、例文を使って解説していきます。是非参考にしてみてくださいね。
「フラストレーション」欲求不満のこと 「ストレス」精神的緊張のこと 「フラストレーション」とは、自分の持つ欲求が何らかの障害によって阻止されることによって満足できないことです。それによって生じる不快な緊張や不安も「フラストレーション」になります。 「ストレス」は生体機能の変化のひとつで、心労や苦痛、また生活する上で感じるプレッシャーやショックなど精神的あるいは肉体的に負担となる刺激や状況のことです。 どちらも「イライラしている状態」という共通点はありますが、意味は異なりますので混同しないように注意しましょう。
「フラストレーション」とは、自分の欲求や意思で行動を起こしたいのに物理的もしくは精神的な障害によって阻止されてしまい、満足いかない状態になることです。 例えば、『友達と飲みに行きたいのに残業がある』とか『イベントに参加したいのにチケットがない』とか『ケーキを食べたいのにダイエット中だ』など…です。 何かうまくいかない、嫌なことがある、とかではなく「何か行動したいことがあるのに、とある原因や障害によって出来ずに満足いかずにイライラしたりモヤモヤする状態」のことを「フラストレーション」といいます。
「フラストレーション」の主な言い回しは
などです。 詳しくは下記の例文を参考にしてください。
「外国人観光客に道を聞かれたのに、上手に英語を喋れずに教えてあげられずにフラストレーションが溜まった」 「彼女と付き合い始めてからどうも価値観が合わず、行きたい場所にも行けずにフラストレーションを感じはじめた」 「いい案が浮かんでも新人だからと相手にされず、仕事でフラストレーションが生じている」 「フラストレーションが溜まる前に、はっきり伝えておいた方がいい」 「フラストレーションを感じたら登山をしてリフレッシュするようにしています」
日常的における「ストレス」は、主に心理的要因の「怒り」「不安、不満」「焦燥感」などによる「精神的緊張」や、またその要因となる外部からの刺激や状況そのものを指して使われています。 精神的にも肉体的にも負担になる物事や状況は「ストレス」となります。 例えば「誰かに陰口を叩かれいてる」ことや「明日に重大なプレゼンが迫っている」などは精神的(心理的)要因によるストレスとなります。 また「体調不良」や「睡眠不足」、また「満員電車でぎゅうぎゅうに潰される」などは身体的要因によるストレスです。 その他にも騒音や天気などによる環境的要因によるストレス、暑熱や寒冷などによる物理的要因によるストレス、などストレスには様々な種類が存在します。 また「ストレス」には生体機能の変化以外に「強弱アクセントの強い部分」「物体への圧力」など意味もあります。
「ストレス」の主な言い回しは
などです。 詳しくは下記の例文を参考にしてください。
「いつも嫌味ばかり言ってくる上司と一緒にいるとストレスが溜まる」 「ストレスを感じると、つい甘いものをたくさん食べてしまう」 「私は極度の上がり症なので、人前などで何か話したりしなくてはならない場面がストレスになる」 「一人カラオケに行って大きな声を出しストレスを解消する」 「出来ることならストレスフリーで生きていきたい」 「彼はしっかりしてそうだけど、ストレスを受けやすいみたい」