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「ache」と「pain」の違いと使い分け

「ache」と「pain」はどちらも「痛み」を表す英単語ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。「ache」と「pain」の意味と使い方のポイントをそれぞれ説明していきます。音声付き例文もありますので発音も確認してみてください。

「ache」と「pain」の違いまとめ

☆品詞

  • 「ache」は自動詞
  • 「pain」は名詞

☆ニュアンス

  • 「ache」は長期間の鈍い痛み。
  • 「pain」は長期間または短期間の鋭い痛み。

☆使い方の違い

  • 「ache」は「切望する」という意味あり
  • 「pain」は「厄介者」というスラングの意味あり

ここからは「ache」「pain」の英単語それぞれを詳しく見ていきます!

「ache」の意味と使い方のポイント

「ache」の品詞と用法

「ache」は「痛む」という自動詞です。 肉体的な痛みと精神的な痛みの両方を意味します。 肉体的な痛みで使う場合は前置詞は「from」と「with」を使い、 「ache from...」「ache with...」で「...で痛む」となります。 精神的な痛みの場合は前置詞「for」を使い、 「ache for...」で「...を思い心が痛い」となります。 名詞で「痛み」を意味することもありますが、動詞で使うことが多い単語です。 形容詞は「achy」となります。

My body aches all over from running 10 kilometers.

10km走ったので、わたしの体は全身(ずきずきと)痛む。

Her legs seem to be aching with standing all day.

一日中立っていたので彼女の足は痛そうにみえた。

My heart aches for those affected by Tsunami.

津波の被害者を思い心が痛む。

「ache」のニュアンス

「ache」のは 「長く続く、鈍くうずくような痛み」を意味します。 寝不足で重くズキズキする頭痛、飲み過ぎでキリキリする胃腸、激しい運動のあとの筋肉などの痛みを表現するのにピッタリなのが「ache」です。 「ache」は自動詞ですから、下記のような例文が成り立ちます。

My head aches.

頭痛がする。

この表現は文法的には正しいですが、下記のように表す方が自然です。

I have a headache.

このように「head」と「ache」を組み合わせて、1つの「名詞」にしています。 「headache」以外にも

  • stomachache:腹痛
  • backache:背中の痛み
  • toothache:歯の痛み
  • muscle ache:筋肉痛
  • heartache:心臓の痛み

などがあります。 名詞ですので「have」のあとに冠詞「a」を必ず付けます。

I have a backache from sitting all day.

一日中座っていたから背中が痛む。

「ache」のその他の特徴

自動詞「ache」は「切望する」という意味もあります。「want」を強くした意味合いです。 「ache」は「精神な痛み」も意味しますので、そこから派生して、「心が痛むほど望む」というニュアンスが生まれました。 ache for...:...を切望する ache to do(...):...することを切望する という風に使います。

I ache for my girlfriend.

彼女にとても会いたい。

She aches to travel around the world.

彼女は世界旅行を切望している。

「pain」の意味と使い方のポイント

「pain」の品詞と用法

「pain」は「痛み」を意味する名詞です。 「痛みがある」は

  • have a pain
  • be in a pain
  • give a pain to...

などと表現します。 自動詞「pain」で「痛む」と意味することもありますが、あまり使いません。自動詞で使う場合は「ache」が自然です。 「pain」は、他動詞で「...を苦しめる」という意味になります。 「pain」の形容詞は「painful」です。

I have a pain in my arm.

腕に痛みがあります。

「pain」のニュアンス

「pain」は「鋭い痛み」を意味します。 体の一部が悲鳴を上げたくなるほど鋭い痛みで、「苦痛」というニュアンスがあります。 「ache」は長い痛みのみですが、「pain」は長い痛みも短い痛みも表現できます。 「体の一部が痛い」の上位概念である「肉体的苦痛」などという意味もあります。 「ache」は鈍い痛みでしたが、「pain」を使って「鈍い痛み」を表現するには「dull pain」と言います。 自動詞「ache」と同じく名詞「pain」も「精神的な痛み」を意味することもあります。

This medicine eased the pain in your legs.

この薬であなたの足の痛みは和らぎますよ。

Can you please give me something to kill the pain?

何か痛み止めくれませんか?

「pain」のその他の特徴

スラングで「pain」は「厄介なやつ」という意味になります。

He is a real pain.

あいつはまじで厄介だ。

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