「as well」という表現を知っていますか?「...も」という意味なのですが、「too」「also」も同じ意味を持ちますが違いはあるのでしょうか?今回は「as well」の意味と使い方、そして「too」「also」との違いと使い方を解説します。
「as well」には実は3つも意味がありますので、1つずつ解説していきます。
「as well」の1つ目の意味は「なおその上」です。 「too」「also」と似ているフレーズです。これらとの違いに関してはあとで詳しくみていきます。 「A and B as well」という形で使うことが多いです。 「Aその上Bも」という意味になります。この場合「B」の方が強調されています。 この文章のように「as well」は文末にくることがほとんどです。 例文を見てみましょう。
He advertised the new album on television, and in radio as well.
彼はテレビだけではなくラジオでも新しいアルバムの宣伝をした。
この文章ではあとにきている「ラジオ」が強調されています。 テレビの方がマスにリーチできるのでテレビでやるのは当たり前だが、わざわざラジオでも宣伝してるんだ、と強調しているわけです。このアーティストが相当このアルバムを売ることに気合いが入ってることが伺えますね。 「as well as」を使って書き換えることもできます。 「A and B as well」=「B as well as A」です。 「A」と「B」の位置が逆になっている点に注意です。どちらにせよ「B」が強調されています。 下記のように言っても意味は同じです。
He advertised the new album in radio as well as on television.
「as well」の2つ目の意味は「同じぐらい上手に」です。
She speaks Korean and her sister does as well.
彼女は韓国語が話せるが、彼女の妹も同じくらいうまく話す。
上の例文をみて、1つ目の意味である「なおその上」と訳しても意味が通ってしまう、と思いませんでしたか? これは実際にそうで、どちらの意味で解釈することもできてしまいます。 「speak」や「play」など上手下手がある動詞を「as well」が修飾するときは「同じぐらい上手に」と解釈することが多いです。 なぜなら副詞「well」には「上手に」という意味があるからです。 また単に「...も」と言いたければ「too」「also」を使えばいいわけですから、「as well」をつかった場合は「同じく上手に」というニュアンスが出てきます。
「be just as well」で「好都合である」という意味になります。 「be a good thing」と置き換えることができます。
It's just as well you're not here because my dad is coming home soon.
父がすぐ帰ってくるから、あなたはここにいない方がいいと思うわ。
It's just as well to make sure every door is locked.
すべてのドアの戸締まりを確認することはいいことだ。
「as well」の1つ目の意味である「なおその上」は「too」「also」とほぼ同義です。 「as well」「too」「also」の違いはどのように理解すればよいのでしょうか。 1つずつ文法や用法など細かく見ていきます!
◯「as well」は文末のみで使う ◯「as well」は肯定文でしか使わない ◯「as well」は「too」「also」より口語的(話す言葉でよく使われる) ◯「as well」はイギリス英語 ◯「as well」は「同じぐらい上手に」などの意味もある
「as well」は文末でのみ使います。 文中で使う場合は「as well as」の形です。 「as well」は肯定文でのみ使います。否定文で使うときは「either」を使います。 「as well」はイギリス英語でかつ口語的です。「too」で言えばよいのにわざわざ2文字で言いづらい「as well」を使うのがいかにもイギリス英語っぽいです。アメリカンは「too」をよく使います。
◯「too」は文末で使うことが多いが、主語の直後でも使う ◯「too」は基本的に肯定文で使うが、否定文でも使う ◯「too」は「as well」より堅い語で、「also」より口語的 ◯「too」は米英ともによく使われる ◯「too」は形容詞を修飾して「...すぎる」という意味もある
「too」も「...も」という意味の英単語です。 中学1年生で習う基礎的な英単語なので、日本人は馴染みのある言葉だと思います。 文末で使うことが多いです。
She has an iPhone too.
ただこの文章はどう訳しますか? ①彼女もアイフォーンを持っています。 ②彼女はアイフォーンも持っています。 の2つが考えられます。 この混乱を避けるために、①の意味では「too」を主語の後に持ってくることが多いです。
She, too, has an iPhone.
彼女もアイフォーンを持っています。
「too」も否定文では基本的には使いません。代わりに「either」を使います。 「too」が否定語の前にくる場合は「too」を否定文で使うことができます。 下記の例文2つは同じ意味です。
I, too, didn't read the book.
わたしもその本は読んでいない。
I didn't read the book either.
わたしもその本は読んでいない。
「too」は形容詞を修飾して「...すぎる」「とても」などを意味する。 「too...to...」で「...すぎて...できない」という意味になります。
He is driving too fast!
彼は運転スピード出しすぎる。
It's too kind of you.
本当に親切ですね。
The fence is too high to stride over.
フェンスは高すぎてまたぐことはできない。
◯「also」は文中で使うことが多いが、文頭でも使う(文末もまれにある) ◯「also」は基本的に肯定文で使うが、否定文でも使う ◯「also」は「as well」「too」より堅い語 ◯「also」は米英ともに使われる ◯「also」には「...もまた」以外の意味はなし
「also」は文中・文頭で使うことが多いです。 文末で使うこともまれにあります。 「also」と「too」の用法はとても似ています。 「also」を否定語の前に置くときは、否定文で使うことができますが、基本的には肯定文のみで使います。
He is an entrepreneur and also a philosopher.
彼は起業家であり哲学者でもある。
I decided to study overseas. Also I decided to major in computer science.
私は留学をすることに決めた。またコンピューター科学を専攻することも決めました。
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