「all the time」「all time」「all the times」「every time」「always」 の違いはわかりますか?どれも似たような表現ですがそれぞれの意味合いは全く異なります。今回はそれぞれの意味と違いを徹底解説していきます。
all the time・・・「(その間中)ずっと、いつも」 all time・・・「空前の、今までにない、前代未聞の」 all the times・・・「過去何回も」 every time・・・「〜するたび、ごとに」 always・・・「いつも、必ず、常に」
上記の表現は日常会話やビジネスの場で頻繁に使われます。 どれも似たような表現ですが、冠詞の有無、単数と複数などによって意味が異なりますので注意しましょう。 下記にてそれぞれの意味を詳しく説明していきます。
「all the time」は「(その間中)ずっと、いつも」という意味になります。 「all the time」は 特定の時間の中で連続して、もしくはかなりの頻度でというニュアンスがあり、 その中で行われる物事というよりは、時間に焦点を当てています。 一般的には副詞として文の最後に用いられますが、接続詞的に文中に用いることも可能です。 例文です。
I'm worried about my parents all the time.
私はいつも両親のことを心配している。
Those crows are over my house all the time.
カラスがいつも家の周りにいる。
He wears a big hat all the time he is out.
彼は出かけている間, ずっと大きな帽子を被る。
ちなみに、「all the time」の同義語は「continually」や「very often」などがあります。
「all time」は「空前の、今までにない、前代未聞の、不変の、永遠の」という意味があります。 「-(ハイフン)」を用いて「all-time」という形で使います。 「all-time」は形容詞となり、名詞の前で使用します。 代表的な表現は下記の通りですが、全て最上級で表すこともできます。
例文です。
The price of fresh produce had reached an all-time high.
生鮮食品の値段が史上最高値となった。
After five years of drought, the water in the lake had reached an all-time low.
5年もの水不足の結果、湖の水量は史上最低のレベルまで達した。
Lady GaGa is my all-time favorite singer.
レディー・ガガは私の不変の大好きな歌手です。
「all-time」は最初に紹介した「all the time」の冠詞theが無いだけでこんなにも意味が違います! 冠詞theは特定のものを指す際に使用しますね。 最初に紹介した「all the time」の場合、冠詞theを用いるため、特定のtime(時間)を意味します。 「特定の時間の中ですべて」という意味が派生し「ずっと、いつも」という意味合いになります。 一方で、「all time」の場合、特定のものを指す冠詞theが無いため、特定のtime(時間)を指す、というわけではなくなります。 「特定されない時間の中で全て」という意味が派生して「今までにない、前代未聞の」というニュアンスになるのです。 また、「〜 of all-time」の形で「史上最も〜な」という意味になります。
I think Ichiro is still the greatest basetball player of all time.
イチローは史上最も偉大な野球選手だと思う。
「all the times」は「過去の出来事の中で何回も」という意味合いがあります。 そのため、「all the times」は基本的に過去形で使います。 例文です。
I remember all the times I have been called a nerd.
私は過去に何度もオタクと呼ばれたことを覚えている。
「every time」は「〜するたびに、〜するごとに」という意味があります。 「every」が日本語の「毎〜」や「〜ごとに」にあたり、「time」はここでは時間というよりは回数に注目をしています。 「every time」接続詞的に使われるため、「every time S + V」という文章となります。 回数を強調する場合は、「every single time」となります。
I feel happy every time I see him.
彼と会うたびに幸せな気持ちになります。
Every time my wife and I talk about the future, we get into an argument.
夫婦で将来について話すたびに口論になる。
Every single time I called her, she was out.
毎回毎回電話をかけるたびに彼女は留守にしていました。
「always」は「いつも、必ず、常に」という意味を持つ頻度を表す副詞です。 「いつも」の意味をもつ表現で「all the time」を冒頭に紹介しましたが、この「all the time」と「always」のニュアンスは異なります。 「all the time」は行われる行動というよりは時間に注目しているのに対し、「always」は時間ではなく行われている行動に注目をしている点です。 また、「all the time」と「always」は使い方も異なります。 「all the time」が動詞の後ろに来るのに対し「always」は基本的に一般動詞の前もしくはbe動詞・最初の助動詞の直後に来ます。
It's always warm and bright in this room.
この部屋はいつも暖かくて明るい。
My teacher always calls my name wrong.
私の先生はいつも私の名前を間違って呼ぶ。
You should always wash your hands before meals.
食事の前は必ず手を洗わないといけません。
また、頻度を表す副詞は「always」の他にも様々な表現があります。 頻度の低い順番に並べると下記のようになります。 never, not ever(一度も…ない) ↓ rarely, seldom(めったに…ない) ↓ hardly [scarcely] ever(ほとんど…ない) ↓ occasionally, now and then(折にふれて) ↓ sometimes, not always(ときどき) ↓ frequently, often, regularly(よく) ↓ usually, generally(たいてい) ↓ almost always(ほぼいつも) ↓ always(いつも)
「always」は「いつも、必ず、常に」という頻度を表す副詞ですが、実はそれ以外にも下記の意味を持ちます。
「always」は「all the time」よりも広い意味合いを持っているのです。
I have always wanted to go to Hawaii!
私は以前からずっとハワイに行きたいと思っていました!
I will always love you.
私はあなたのことをいつまでも愛します。
If you miss this bus you can always catch the next one.
このバスに乗り遅れてもいつでも次のバスに乗れるよ。
That man next door’s always complaining.
隣人のあの男はしきりに不満を言っている。
相手に頻度を聞きたい場合は、「How often~?」や「How many times~?」という疑問文で尋ねることができます。 習慣的な頻度の場合は「How often~?」、経験数の場合は「How many times~?」を使います。 例文です。
How often do you go to Starbucks?
あなたはどのくらいの頻度でスターバックスに行きますか?(習慣的な頻度を聞く場合)
How many times in a month do you go to Starbucks?
あなたは月に何回程度スターバックスに行きますか?(回数を聞く場合)
How often do you wash your clothes?
あなたはどのくらいの頻度で洗濯をしますか?
How may times do you wash your clothes in a week?
あなたは週に何回洗濯をしますか?
「How often~?」や「How many times~?」で質問される際の答え方としては「always」など漠然とした答えではなく下記のように具体的な頻度で答えるようにしましょう。
How often do you go to Starbucks? - I go there every weekend!
「あなたはどのくらいの頻度でスターバックスに行きますか?」「毎週末行きます!」
How may times do you wash your clothes in a week? - A couple of times a week.
「あなたは週に何回洗濯をしますか?」「週2, 3回ほどです。」
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