「Here you are.」はどういう意味でしょうか?直訳すると「あなたはここだ」という感じですが...正しいのでしょうか?また「Here you are.」に似ているフレーズに「Here you go.」「Here it is.」などがあります。どれも冒頭に「Here」がきていますが、実は意味が異なるので注意が必要です。 その他にも「Here I am.」「Here we are.」「Here we go.」など何となく類似している表現もあります。 今回は「Here you are.」などの英語表現の意味と使い方を徹底解説していきます。
「Here you are.」は人に物を手渡す時に言う表現で、「こちらです」「はい、どうぞ」という意味になります。 「Here you are.」は、ビジネスシーンなどで目上の人に対して使うこともできるフォーマルな表現でもある一方、友人に対して使用しても違和感のない表現です。人に物を手渡す時には基本的にどんな場面でも使える便利な言葉なのでぜひ覚えておきましょう!
"Can you pass the salt, please?" - "Here you are."
「お塩取ってくれる?」-「はい、どうぞ」
しかし「Here you are.」は直訳すると「あなたはここにいます」のようになるはずですよね?なぜ「Here you are.」で「はい、どうぞ」という意味になるんだろう・・・と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。 しかし、あまり複雑に考える必要はありません。 「Here you are.」とフレーズは、ネイティブ的にはただ「物を手渡しするときに相手の気を引くための掛け声」です。 なので「Here you are.」は「私が物を渡す相手のあなたはここにいるのね」という意味合いで実は正しいのです。しかしこれでは和訳として長過ぎるので「はい、どうぞ」「こちらです」というふうに訳すのが定番となった、ということのだけです。
「あなたはここにいるのね」という意味ならば「You are here.」でよい気がしてきます... 「Here you are.」というのは元々は倒置表現で、「ここ」を強調するために「here」を冒頭に置くようになったのがキッカケです。 時代を経て、「Here you are.」は1つの慣用句となりました。 なので、物を渡す時は「Here you are.」を使うのが決まりです。 「You are here.」を、物を渡す時に使用するのは不自然なので注意してください。
「Here you are.」は我々日本人が苦手な「r」が2回も登場し、発音がしづらいフレーズですよね。 「Here you are.」はもっと短く言う方法があります。 「Here.」です。 実は「Here.」単体でも「はい、どうぞ」という意味になるのです!! しかいこれはカジュアルな表現なので、ビジネスシーンなど正式な場面では「Here you are.」を使うようにしましょう。
Here, try some of this. It' so tasty!
はいどうぞ、これ食べてみな。すごくおいしいよ
「Here it is.」も実は「Here you are.」と同じ意味で使うことができます。 人に物を手渡す時に「はい、どうぞ」「こちらです」という意味で使うことができます。 「Here it is.」も「Here you are.」と同じく色々なシチュエーションで使える便利な表現です。
"Do you have the same bag for different colors?" - "Yeah, here it is."
「色違いで同じバッグありますか?」-「はい、こちらになります」
「Here it is.」にはもう一つ意味があります。 それは「ここにあるよ」です。この意味が「Here it is.」の直訳に近いですよね。 この意味で「Here it is.」は実際に人に何かを渡す時ではなくても使うことができます。単純に「あなたが探してたのここにあるよ」と伝えるだけの役割があります。
Here it is! This is exactly what you've been looking for all day, right?
ここにあるじゃん!1日中これを探してたんでしょ?
人に物を渡すときの「Here you are.」と「Here it is.」の違いはネイティブでもほとんど意識していません。微妙にニュアンスは違いますが、どちらでもOKです。 しかし物を渡さないときに「Here you are.」を使うことはできないので注意してください。
「Here you go.」も辞書などでは「Here you are.」と同義であると記載されてる場合がほとんどです。 確かに、「Here you go.」も人に物を手渡しする時に使うことができるので、ある意味同義語なのですが、厳密にはニュアンスが違います。 「Here you go.」は直訳すると「ここはあなたが行きます」なので、「次はあなたの番ですよ」というニュアンスの表現です。つまり、「あなたが次の行動を起こす環境が整ったこと」を伝える掛け声になります。 例えば、米国のレストランで料理を注文した時、ウェイターさんがお客さんに料理を渡すときに「Here you go.」をよく言います。「あなたが注文した料理を食べる環境が整いましたよ。お待たせしました、どうぞ召し上がれ」という意味になります。この場面で「Here you are.」「Here it is.」を使うのももちろんOKです。
Here you go. Enjoy your meal.
お待たせしました。どうぞお食事お楽しみください。
「Here you go.」または「Here you go again.」は違うシチェーションで使うこともできます。 相手が不愉快な話をしてきたり、面白くない冗談を繰り返し言ってくるときに使います。 「またその話かい」「もうその話いいよ」という意味になります。
"Let me talk about my youth." - "Here you go again."
「私の若かった時の話をさせてくれよ」-「またその話かよ」
「Here I am.」は「さあ着いた」という意味になります。
Here I am in Hawaii!
ハワイに着いたぞ〜!
「Here we are.」も「さあ着いたぞ」という意味があります。「Here I am.」は自分が個人で着いたとき、「Here we are.」は複数の人と一緒に到着した時に使います。
Here we are at the station after two hours!
2時間かけて、駅に着いたぞ!
「Here we go.」は「さあ、行くぞ」という意味です。 写真撮影のときの「さあ撮りますよ〜!」はたいてい「Here we go.」と言います。
Here we go now. Say "cheese."
撮りますよー。はい「チーズ」
One, two, three, here we go!
いち、にい、さん、それ!
「Here we go again.」は「Here you go again.」と同義です。「またその話かい」とツッコミを入れるときに使います。
「Here's your ...」は相手に物をすすめたり、提示するときに使います。 「...をどうぞ」「これが...だ」という意味になります。
Here's your coffee.
コーヒーをどうぞ。
Here's your chance.
これはチャンスだよ。
「Here's to ...」は「...のための乾杯」という意味です。
Here's to your happiness and success at your new job! Cheers!
あなたの幸せと新しい仕事の成功を祝して、乾杯しましょう!乾杯!
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